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ダイキンの空調機器はここまで考えられていた!『TDYリモデルコレクション2018』に行ってきた(4)

2018.06.18

子どもの独立や生活スタイルの変化をきっかけに、過ごしやすいようにリフォームしたり、あえて中古住宅を購入してリノベーションやリモデルをされる方が最近増えています。そんなリフォーム、リノベーション、リモデルに関心を持っている方が知りたい情報が盛りだくさんなのが、2018年5月17日~19日の3日間、幕張メッセで開催された『TDYリモデルコレクション2018』。
このイベントは、T(TOTO)D(DAIKEN)Y(YKK AP)の大手3社が中心となり、協賛企業11社とコレクションパートナー6社を加え、新しい住まいでできる「コト」提案を行っているイベントです。
そこで、いい住まい運営チームで実際にイベントへ訪問!
今回は、協賛企業であるダイキン工業さんのブースでイチオシ情報を聞いてみました!
※画像はrisora COORDINATE BOOKから引用 

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※協賛企業11社=コイズミ照明(株)、(株)コロナ、(株)サンゲツ、セコム(株)、ダイキン工業(株)、立川ブラインド工業(株)、東京ガス(株)、トーソー(株)、ニチハ(株)、(株)ノーリツ、マグ・イゾベール(株)
※コレクションパートナー6社=(株)エクスナレッジ、オンキヨー(株)、一級建築士事務所かねまき・こくぼ空間工房、(株)コンランショップ・ジャパン、(株)ユニバーサル園芸社、ライクイット(株)
(順不同・敬称略)

協賛企業11社がブースを展開している中、ダイキンのブースは他の企業のブースと比較しても大勢の来場者が。最近テレビCMでも目にする機会も多い最新エアコン「risora」が展示されていたことが、来場者の目に留まったようです。また、狭小エリアを快適空間にすることができる「ココタス」も筆者は大きなインパクトを受けました。この2つの製品「risora」と「ココタス」についてダイキンの社員さんにおすすめポイントを聞いてきました!
※「risora」、「ココタス」はダイキン工業株式会社の商標登録商品です。

空気だけではなく、空間を変えるエアコン「risora」


※画像はrisora COORDINATE BOOKから引用
まだ5月ですが、都心でも夏日が続く今日この頃。急激な暑さに耐えかねて、既にエアコンを始動させている方も増えてきているのではないでしょうか。エアコンと言えば室内の空気を快適に整えてくれるものとイメージされている方が多いと思いますが、それだけではないのが今からご紹介する「risora」です。

ブース内の社員さんが最初に教えてくれたのは、「risora」は“なじむ”をコンセプトにしているとのことでした。つまり、お部屋の空間に溶け込むエアコンであるということですね。エアコン本体の薄さは業界最薄*の185mmと、同社の「うるさら7」の370mmからなんと半分の薄さに! 実際に見てみると確かに家電量販店でズラリと並んでいるものより薄いと一目で実感できます。さらに普通のエアコンでは感じられない見た目の質感も特徴的で、全7色用意(ソライロ、ツイルゴールド、ファブリックホワイト、ブラックウッド、フォレストグリーン、ラインホワイト、グレイッシュブラウンメタリック)されているカラーから、お部屋のスタイルやあなたの好みに合わせてセレクトすることができます。これまでは「エアコン=白」という概念があり、お部屋の空間にそぐわなかったとしても我慢されている方が多かったと思いますし、カッティングシートなどでDIYするのも面倒で妥協されている方もいたことでしょう。「risora」であればそんな我慢や妥協、手間から解放されて快適な空間にすることができそうです。
*ダイキン調べ(2017年9月28日現在、家庭用ルームエアコンにおいて)

ダイキンのエアコンは、人ではなく空間を快適にする
※画像はrisora COORDINATE BOOKから引用

ダイキンの空調に対する考え方が現れていたのが気流部分でした。昨今では温度感知センサーなどを用いて室内の温度状況を感知し、人がいる場所に向かって気流を飛ばすエアコンも発売されていますが、ダイキンの場合は人に向かって直接気流を飛ばすのでなく、風を直接からだに感じさせずにお部屋全体の空間を快適にすることを重視されているとのこと。お話を聞いてみて、確かに、複数名が部屋にいる状態であったり小さなお子さまがいるご家庭にはこの考え方がとてもマッチすると思いました。このダイキンの空調に対する考え方は、もしかしたら他メーカーと根本的に異なる部分なのかもしれません。

機能やパワーで選ぶのではなく、インテリアとして選ぶ

※画像はrisora COORDINATE BOOKから引用

さらに興味深いお話だったのが、エアコンを買う際の選び方にも想いを寄せているところでした。一般的にはお部屋の広さに見合ったパワーとその他機能との組み合わせで選ぶことが多いと思うのですが、この選び方はエアコン単体のみでの比較となっています。パワーや機能だけで選ぶのではなく、このお部屋で過ごす時間やお部屋全体の空間をより快適にするのはどのエアコンかという視点で選んでもらおうとしているのが「risora」とのこと。これはつまり、単なるエアコンの新規購入・買替えということではなく、インテリアとして、お部屋全体のリフォームの一部として考えてもらいたいということだと感じました。ダイキンのホームページではリビングや個室・寝室のテイストと「risora」との理想の組み合わせを見つけることもできるようになっていますのでお試しください。

諦めていた場所に快適さを創り出すエアコン「ココタス」


※画像はダイキン工業株式会社ホームページから引用

エアコンを設置する場所と言えばリビング・ダイニング・寝室あたりをイメージされる方が多いでしょう。反対に、玄関・廊下・キッチン・洗面室・トイレ・脱衣所などをイメージされる方は少なく、これらの場所にはエアコンなんて設置できないと思われている方が多いのではないでしょうか。もしこれらの場所にエアコンが設置できたら皆さんはどうですか? とても快適な空間になりそうだとワクワクしてきませんか? そうなんです、これを実現してくれるのが2018年2月に発売された「ココタス」です。

※画像はダイキン工業株式会社ホームページから引用

写真を見て、あれ? エアコンっぽくないな。と思った方も多いでしょう。「ココタス」は小空間、狭小地に設置することを前提にデザインされたエアコンとなっています。通常のエアコンが廊下や洗面室に設置されている状況をイメージすると、もともと広いリビングなどと違いエアコンの筐体の分だけとても圧迫感がありますが、「ココタス」であればその心配は不要ですね!
ココタスの主な特徴は次のとおりです。
・パネル外寸が460mm×380mmと、小空間でも設置場所に困らないコンパクトな天井設置タイプ
・冬の暖房はもちろんのこと、夏の冷房や除湿もできるエアコン空調(扇風機ではありません!)であること

スポットエリアの快適さのみでなく、全館空調風の家にすることも可能!
どの場所でも快適に過ごすことができるように設計されている全館空調。新築のオフィスビルではよくみかけますが、新築の戸建でも設計できないことはありません。しかし、全館空調にするためにはすべての箇所をダクトで繋ぐことが必要となりますが、費用は数百万円程度かかると言われており、大きな出費に加えてダクトスペースの分だけ空間が狭くなってしまうこと、そして電気代の懸念があることから普及は進んでこなかったようです。
上記の理由からこれまで我慢して当たり前だったことも「ココタス」であれば全館空調風の家にリフォームすることが可能です。リフォーム事例を3つ紹介してもらいました。

1:水回りの不満を解消! お悩み解決事例! 『キッチンへの設置事例』
夏のキッチンを思い浮かべてください。リビングの空調がキッチンには届かず、暑いなかで汗だくになりながら料理をする……揚げ物などの料理では美味しいものをつくっているはずなのになんだか疲れてきてしまいますよね。そんなときでも涼しい風を送ってくれる「ココタス」があれば快適に料理を楽しむことができそうです。お手入れもしやすい素材を採用しているとのことで、油汚れにも強いのは安心ポイントですね。

2:家のすみずみまで快適に! 温度バリアフリー事例! 『廊下・玄関への設置事例』
冬の玄関での訪問客対応を思い浮かべてください。お届け物やピザの宅配など、玄関でのちょっとした対応が求められることもありますよね。そのようなときも震えながら寒い玄関で対応することがなくなります。訪問された方も「ココタス」には気付かないかもしれませんがとても快適なお家だなぁと感じてもらえるのではないでしょうか。廊下や玄関に設置することで居室と非居室の温度差を軽減でき、温度バリアフリーなお家=全館空調風を実現することが可能です。

3:ここに欲しかった! ちょこっとプラス事例! 『脱衣所への設置事例』
冬時期のお風呂に入るシーンを思い浮かべてください。寒いためにお風呂に入るまでが苦痛であったり、せっかくお風呂で身体が温まったのに、脱衣所で急に冷えてしまったりといった経験がある方も多いと思います。「ココタス」は即暖性も高いため、例えばお風呂のお湯張り時にスイッチonすればお湯張り完了時には脱衣所がすっかりあったまっている状態になるそうです。ヒートショック対策にもつながるため、快適さのみでなく安全性の観点からも有効ですね。

このようにこれまで快適さを諦めていた空間も「ココタス」があれば全館空調風なお家にリフォームが可能そうですよね。「ココタス」を見た主婦の方が“キッチンのエアコンは主婦の夢だったの! ”と仰ったのがとても印象的であったと嬉しそうに社員さんは話してくれました。筆者としても、高齢者や介護が必要な方にとっては特に脱衣所のシーンでの活躍が期待できそうであると強く感じました。

1台の室外機に複数台のエアコンが接続できる

※画像はダイキン工業株式会社ホームページから引用

「risora」と「ココタス」は複数台のエアコンを1台の室外機に接続できるシステムマルチに対応しています。せっかく複数台のエアコンで室内が快適になっても、写真のように外構部分にたくさんの室外機が並んでいるとなんだか残念な印象を受けてしまいます。タイプはいくつかあるのですが、室外機1台で2~5台のエアコンを接続できるそうです。そもそも室外機置場がなくて検討もできなかったという方には特におすすめできるポイントですね!

Amazon Alexaにも対応しています
※画像はダイキン工業株式会社ホームページから引用
※事前に無線LAN環境を整えていただく必要があります。なお、インターネット接続料、通信料金、設置機器動作のための電気料金等はお客さまの負担になります。
※Amazon EchoおよびAlexaは、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の登録商標です。

「risora※1」と「ココタス」は、Amazon Echoや無線LAN環境を準備することで操作することができます。(※1:別途、無線LAN接続アダプターBRP084B41(別売)が必要です)

写真のように、電源のON/OFFや温度の上げ下げをはじめ、お部屋の温度を教えてくれたりもするそうです。他の協賛企業さんのブースでもIoT製品がありましたが、これからますます増えていくとともに、どんどん生活が便利になっていく分野の機能と思いますのでワクワク感が膨らみますよね!

ブース訪問の感想:家族のことを考えさせられる時間となった

※画像はブース内の展示の様子

今回のブース訪問では、これまで何気なくだったりこれが当たり前という感覚で過ごしてきた脱衣所や夏場のキッチンや冬場の玄関先が、実は改善できる余地がある場所であり、改善されることによりとても快適な空間へと変わる期待感を強く感じさせてくれる時間となりました。「risora」と「ココタス」(特にココタス!)を導入したら、筆者個人よりも両親や子どもたちといった家族がとても喜んでくれるだろうなと想像させてくれ、今回のTDYリモデルコレクション2018のテーマでもあった『モノの提案ではなくコトの提案』をまさに実現してくれたブースであったと思います。ご自宅への導入はもちろんですが、実家のご両親へのプレゼントとしてもとても喜ばれる製品ではないでしょうか。そのように素直に感じさせてくれた、さすが空調事業世界No.1のダイキンと思わせられる展示でした。

ダイキンの製品についてご関心のある方はぜひショールームにも足を運んでみてください!

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