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3重構造で高い断熱性能を実現した「トリプルガラス」樹脂窓他 YKK APの注目新製品を紹介|TDYリモデルコレクション2018に行ってきた(2)

2018.06.12

家には必ずあるのが窓やドアといった開口部。最近増えている中古住宅のリフォームやリモデルでも窓を変えることで住まいがぐっと魅力的になります。そんな窓やドアのリフォーム、リノベーション、リモデルをリアルに感じられるのが、T(TOTO)D(DAIKEN)Y(YKK AP)の大手3社が中心となり新しい住まいでできる「コト」提案を行っているTDYリモデルコレクション2018です。いい住まい運営チームで実際にイベントへ行ってきました!
※こちらの画像はTDYリモデルコレクション2018ホームページより
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実現したい“コト”が見られるTDYリモデルコレクション

TDYリモデルコレクション2018とはT(TOTO・水回り設備)D(DAIKEN・内装建材)Y(YKK AP・窓、開口部)の3社が中心となり、2018年5月17日~19日にわたって最新の技術力や商品を活用したリモデル空間を展示したイベントです。TDYリモデルコレクション2018の見どころはズバリ「モノ(商品)」の提案だけではなく「コト(実現したいライフスタイルへの想い)」の提案に重きを置いているということ。10個のテーマに基づいて作られた10ブース(10部屋)ではTDY各社や協賛企業によって作られたリアルな生活空間に、実際に入り込んで見ることができます。そんな10ブースの窓や玄関といった開口部を彩ったYKK APの窓や玄関の魅力をご紹介します。

YKK APだから実現できた! 3つの空間作り

YKK APといえば窓や玄関のCMが印象的ですよね。時には面白く、時には胸が熱くなる「窓」のストーリーはお好きな方も多いのではないでしょうか。今回のTDYリモデルコレクション2018ではさまざまな窓・玄関で10の理想空間を叶えたYKK APですが、パッと見ただけでは分からないその機能の高さには驚きの連続です。今回はそのなかでもおすすめのをYKK AP広報室の南雲さんに伺いました。

1.樹脂窓とクリアネットで開放的で快適な空間作り

※こちらの画像はTDYリモデルコレクション2018ホームページより

家の中にいても自然が感じられるブース1のお部屋では、大きな窓がこの空間作りの大きなキーポイントとなりました。(ブース1エリア全体に関しては別記事で改めて特集します!)天井の高さと同じ2メートルを超える窓は、窓一枚はさんでいるとは思えないほど外の景色を近く広々と感じることができ、ウッド調の樹脂枠が外の緑と調和して温かみを感じるデザインとなっています。デザインもすばらしいこちらのという窓ですが、デザインだけではない魅力も盛りだくさんなんです。(ウッド調は2018年6月現在未発売。)

ポイント1.断熱性に優れたLow-Eトリプルガラス
ここまで大きな窓だと、夏の暑さや冬の寒さが気になるところ。しかしこちらの「APW 431大開口スライディング」のガラスは特殊な金属膜がコーティングされた(Low-E)トリプルガラスでできており、3枚のガラスの間に空間を持たせることなどによって外の熱を遮断し、外気に左右されることのない快適な環境を保つことができます。では、実際どれほど違うのか、体感するべく遮熱実験機で実際に試してみました。

こちらの実験機では中に太陽を模したライトがあり、「単板ガラス(1枚ガラス)」「一般複層ガラス(2枚ガラス)」「Low-E複層ガラス」の3種類を触り比べることができます。実際に触ってみた感想としては、Low-E複層ガラスすごい……の一言に尽きます。
一般複層ガラスを触ってみても熱くはなく、十分断熱機能はあるのではと思っていたのですが、Low-E複層ガラスは触ってみると熱くないどころか冷たいんです。複層ガラスの時点では部屋の常温といった印象だったのですが、Low-E複層ガラスはガラスの常温に近い印象で、室内側のガラスはライトの熱の影響をほとんど受けていないように感じました。断熱性能がここまで違うLow-E複層ガラス、すばらしい製品です。

ポイント2.枠からも断熱・遮熱ができる樹脂窓「APW431」

断熱性能を高めるためのもうひとつのポイントが樹脂でできた窓枠です。アルミでできた窓枠と違い、デザイン性の高さや樹脂自体の断熱性能の高さはもちろん、窓枠の中に空間を持たせることによってより断熱性を高めています。
さらに、こちらのお部屋では断熱性をより高めるため窓の片側をはめ込み式にしています。はめ込み式による断熱性への効果はもちろんのこと両開きの場合よりもフレームが細く景観をより楽しむことができるよう工夫されているのもポイントですね。

ポイント3.透明感とお掃除のしやすさが魅力の網戸「クリアネット」

※画像はYKK APのホームページより
キーポイントである大きな窓からの景色を影ながら支えているのが、外の景色がきれいに見える網戸「クリアネット」。ぱっとみただけでは分かりませんが、網の糸が細くなったのに加え、網の糸がそれぞれ重なっていただけの従来の網戸と違い、糸一本一本が溶接されているため表面の凹凸が少なく、従来の網戸と比べて格段に外がきれいに見えるようになっています。
こちらの商品はもともと網戸越しでもきれいに外が見えるようにしたいとのお客様の要望で生まれた商品だそうですが、網戸表面の凹凸が少なくなるためホコリなどがたまりにくく、汚れも落ちやすいという嬉しいポイントも。どれだけ汚れが落ちやすいのか、TDYリモデルコレクションの実験コーナーで実際にベビーパウダーをふりかけ、軽く手で払ってみるとその落ちやすさは一目瞭然。軽く払っただけでクリアネットのほうはほぼベビーパウダーを払うことができました。
拭いても拭いても汚れがでてきて面倒くさい網戸掃除を、ここまで簡単に済ませられるのはとても助かりますね。

※当日撮影したクリアネット実験機

2.二重窓で静かな空間作り「マドリモ 内窓プラマードU」

※画像はTDYリモデルコレクション2018ホームページより

小さなお子様がいらっしゃるお宅や、道路・線路沿いにお住まいの方にとって住環境の音はとても大きな問題ですよね。大きな音で周囲に迷惑をかけていないか気にしたり、逆に外の大きな音でストレスを感じてしまったりと音の与える影響は計り知れません。
今回のブース10「熱狂!リビングスタジアム」では、部屋内で思い切りスポーツ観戦で盛り上がれる部屋をテーマに、屋内の音響設備にもこだわったすばらしいお部屋でしたが、実際に使うとなるとご近所への影響も心配なところ。そんな心配を不要にしてくれるのが、こちらのお部屋の窓に設置されている「マドリモ 」内窓プラマードU です。こちらの商品はリフォームで簡単に設置することのできる内窓で、断熱性にも優れているので冬の寒さや結露も解決してくれるのはもちろん、今回のTDYリモデルコレクション2018で体験することができたのが音を15デシベル軽減できるその防音性能の高さです。体験ブースでは窓の内側にスピーカーがあり、ボタンを押すとガヤガヤとした会場内でもはっきり聞こえるほどの音量で、ピアノの音や犬の鳴き声といった数種類の音が流れ、実際に「マドリモ」内窓プラマードUを使うとどれだけ聞こえてくる音の大きさが違うのかを体験することができます。
実際にピアノの音を鳴らして試してみたのですが、普通の窓一枚だとほぼ同じくらいの音量で聞こえるのに対し、2枚の窓を閉めると完全に聞こえないほどの防音性能でした。これならば赤ちゃんの夜泣きで近隣への迷惑を心配したり、車の音で目を覚ましたりする心配もなさそうです。
既存の窓を交換せず内側に設置することができるので、マンションにお住まいの方でも取り付けられることもとても魅力的ですね(窓は共用部に該当するため、一般的なマンションの規約上では基本的に勝手に取り替えることができない場合が多いです)。

3.引き戸が便利な移動空間作り


※こちらの画像はTDYリモデルコレクション2018ホームページより

YKK APの強さは窓だけではありません。ブース7の「スマートエントランス」というタイトルのお部屋では、アウトドアが趣味の家族という想定で暮らしやすい空間がデザインされています。このスマートエントランスでは、駐車エリアのすぐ横と玄関の2箇所にドアがあるのですが、どちらの扉も車からまっすぐに向かうことができるよう設計されていることが特徴。特に注目したいのが玄関の断熱スライディングドア「コンコード 」。通常開き戸で設計されていることが多い玄関扉ですが、開き戸ではベビーカーを押しているときや車椅子に乗っている時に扉を開く分だけ一歩下がる労力が必要だったりと何かと不便です。しかし、引き戸であればそういったストレスが解消され、更に特殊な技術を使い取っ手を一度手前側に引くことなく横側に引くだけで開く引き戸になっているので、手がふさがっていても開けやすい構造になっているのが嬉しいポイント。さらに引き戸では難しい断熱性能も高く、また「スマートコントロールキー」を使えば鍵を持っているだけでドアの開錠が可能というまさにスマートな玄関ドアなんです。和風のデザインが多い引き戸ですが、洋風デザインの家でもなじみやすい木調のドアなのでぜひ洋風な家にも取り入れたいですね。(他にも魅力がたくさんのブース7「スマートエントランス」ですが、こちらは別で特集いたします!)

気になった方はTDYの魅力を感じられるTDY

窓やドアはリフォームをする際にもつい後になりがちですが、窓やドアの機能はここまで進化しているのか…!という驚きの連続でした。今回取材にご協力いただいたYKK APはもちろんのこと、TDYリモデルコレクション2018では3社それぞれの魅力的な新商品を実際の家に入ったかのように見られることで、それぞれの良いところを引き出しあっているように感じました。
TDYリモデルコレクション2018は5月19日まででしたが、がっかりしないでください。TDY3社がコラボしたTDYショールームは各地で絶賛開催中です! それぞれ違った場所から家の便利へアプローチする3社の魅力が詰まったショールームとなっていますので、ぜひいってみてください。関東であれば新宿・横浜などアクセスもばつぐんですよ!

[ショールームWEBサイト]
https://re-model.jp/showroom/tokyo.html

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