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温活ライフ&くつろぎライフを徹底解剖!|『TDYリモデルコレクション2018』に行ってきた(9)

2018.07.02


ライフステージによって家に求めるものは人それぞれ。TDYリモデルコレクションのブース5「温活ライフ」とブース6「くつろぎライフ」は、よりリラックスできる空間づくりを意識したリモデル空間です。入院から帰ったおばあちゃんを優しく迎えるためのブース5はお年寄りにも優しい暖かい部屋、旅行好きな夫婦がホテルの一室をイメージして作ったブース6は高級感のあるリラックス空間となっています。

※画像はTDYリモデルコレクションホームページより

温活ライフがテーマのブース5、くつろぎライフがテーマのブース6

ブース5~6に共通するテーマは、いかに家の中でリラックスして過ごせるかということ。退院したばかりのお年寄りには暖かいほうがいいだろう家族の優しさが詰まったブース5と、旅行好きで家でも高級ホテルのような暮らしがしたい夫婦のブース6はそれぞれ心地よさについての捉え方は異なりますが、それぞれの心地よさについて追求されたつくりとなっています。
今回はそんなブース5とブース6を徹底解剖!それぞれのテーマに合った工夫の施されたリモデル空間をご紹介します。

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ブース5:温活ライフ「ココロもカラダもあったかヘルスケア」

※画像はTDYリモデルコレクションホームページより

≪ブース説明≫
家族構成:夫(50代/医師)趣味: ランニング/妻(40代/主婦)趣味: ヨガ/
子供(12才/小学生)/子供(10才/小学生)/ おばあちゃん(70代)趣味: 読書


腰を悪くして入院していたおばあちゃんが来月退院してくるのにあわせて、お風呂をリモデルすることにしたんだ。入る時にヒヤッとしなくなったり、とっても快適なバスルームになるんだって。一緒に隣の客間も、お風呂上がりにゆっくりくつろげるあったかい部屋にするんだ。リクライニングチェアでのんびりしたり、お母さんは趣味のヨガスペースにしたいらしいし、お父さんはお風呂上がりのビールが楽しみなんだって。寒かったお風呂と客間が、ココロもカラダもほっとなる部屋に変身したら、おばあちゃん、きっと喜ぶだろうな。

ポイント1:リラックスさせてくれるあたたかなインテリア
※画像はTDYリモデルコレクションホームページより

こちらのブースに入った瞬間にまず感じるのが視覚的な温かさに凝っているということ。インテリアや小物まで木や畳など自然素材のもので統一されているので、目に映るものすべてにぬくもりを感じるとともに実際に触ってみても手触りの良さを感じます。リビングの照明にはオレンジがかった色味のものが使われているので更なるリラックス効果を与えているようですね。
また、ふつうの畳にするのではなくDAIKENの「ミセル小上がりユニット」を使って、長椅子のように座れる形にしているのも特徴的です。ご高齢の方でも座ったり立ち上がったりの動作がしやすく、腰もかけられる設計にしているところに、入院していたおばあちゃんへの配慮も感じます。

さらに畳の下は大きな収納スペースになっているので、場所を無駄にすることなくお部屋全体を活用できます。他のブースと同じ会場内にあるにも関わらず、こちらのブースに入るとふんわりとした心地の良い安心感と温かさを感じたのは、インテリアだけではなく細部までおばあちゃんへの心遣いがこもっているからかもしれません。

ポイント2:掃除もしやすい断熱ツーアクション窓

※画像はTDYリモデルコレクションホームページより

見た目の温かさだけではなく、機能的な暖かさももちろん充実しています。リビングに使用されている窓はYKK APの「APW430 ツーアクション窓」。断熱性の高いLow-Eトリプルガラスで真冬でも暖かく、結露に悩まされることなく過ごすことができます。体験ブースで実際に「単板(1枚)ガラス」「一般複層(2枚)ガラス」「Low-E複層ガラス」の温度の違いを体験してみたのですが、単板ガラスや複層ガラスは手の温度よりも冷たく、ガラスの周囲も結露でぬれていたのに対し、Low-E複層ガラスは不快なほどの冷たさはなく、結露もほとんどなかったことからその性能の高さを感じました。結露はほこりなどを引き付けてアレルギーの原因にもなってしまうそうなので、結露対策は大事ですね。

またこちらの窓には少し驚きの仕掛けがされています。この形状の窓は換気用として外側に倒れるようにして開くのが一般的かと思いますが、こちらのツーアクション窓は持ち手の角度を変えることで手前に開くこともできるのです。これならベランダのない2階でもきれいに窓をお掃除することができますね。

ポイント3:お風呂場のひんやりを解決したバスルーム

お年寄りが転倒やヒートショックで倒れてしまう危険がひそんでいる浴室。入院後のおばあちゃんと温かく暮らすため、浴室に採用されているのが8月から発売されるTOTOの 。こちらの浴室はさまざまな機能が盛りだくさんなのですが、こちらのブースで注目していただきたいのが「浴室暖房」が標準装備であるということです。服を脱いで浴室に入った瞬間のあのヒヤッとした感覚がないのは嬉しいですね。さらに脱衣所にも暖房を追加することができるので、お風呂に入ってから出た瞬間の寒さも感じることなく快適に入浴を楽しむことができます。
さらに注目したいのが肩と腰に優しくお湯をかけてくれる機能 。肩や腰に自動でお湯を当ててくれるので、ただお湯に浸かっているだけよりも体を温めてくれます。さすが温活ライフですね!

ブース6:くつろぎライフ「やすらぎたっぷり’’我が家ホテル’’」

画像は『TDYリモデルコレクション2018』ホームページより

ブース説明
家族構成:夫(70代)趣味: 旅行/妻(70代)趣味: 旅行/息子(40代)/嫁(40代)人も家も年を重ね、不自由な部分も多いけれど、終の住処はやっぱりここがいい。そんな私たちの気持ちを汲んで、息子夫婦がこの家に移住して二世帯で暮らすことになりました。中庭に面した私たちの部屋は、ベッドを中心としたくつろぎの空間です。新しくなった水回りも隣接し、まるでリゾートホテルのスイートルームのような居心地の良さです。息子夫婦とお互いを気遣いながら自立した暮らしができる間取り。そして旅好きの私たちが望んだホテルライクな上質な毎日。わがままを叶えてくれた息子夫婦に感謝ですね。

ポイント1:安らげるベッドルームが主体の空間づくり
「くつろぎ」がテーマのご夫婦が選んだのはベッドルームが主体の空間づくり。旅行好きなご夫婦が高級ホテルをイメージしたというのであれば、納得ですね。そしてこの高級感あふれる空間づくりに一役かっているのがDAIKENの「GRAVIO EDGE(グラビオエッジ)」。「カルセ」というこちらの壁材は高級なタイルのような雰囲気で、不規則な凹凸があり細やかな表面の素材感がホテルのような高級感を感じさせてくれます。くつろぎにこだわって作られたホテルライクな造りは、最高の贅沢空間と言えそうです。

ポイント2:豊富な収納スペース

数泊しかしないホテルと違い、日常生活で重視したいのが収納スペースですね。しかし収納スペースや棚がたくさん見えてしまうと、ホテルのような高級感を出すのが難しくなってしまいます。そこでこちらのブースでは、ベッドルームの裏に隠れるようにしてウォークインクローゼットを設けており、表面からは見えることなく大容量の収納スペースを確保しています。化粧台もあるので身支度はすべてここで済ませられるのも便利ですね。さらにお化粧をするときに色味を見やすいよう、窓が化粧台の前にあるので、外出してからお化粧の色味にがっかりすることはなさそうです。

ポイント3:お風呂でもリラックスタイム

そして高級ホテルさながらなのは雰囲気だけではありません。ブース5でも使用されていた8月発売のTOTO新製品「SYNLA(シンラ)」も高級ホテルに負けないさらなる性能とこだわりが。SYNLAの楽湯に関してはブース5にて紹介いたしましたが、SYNLAはそもそもの浴槽の造りまでこだわりがあります。本来「背中」「お尻」「足」の3点で支えるように設計されている浴槽を、さらに「頭」で支えられるように人間工学に基づき設計することで1か所あたりの負担を減らし、よりリラックスできるように設計されています。このリラックス設計はまさに高級ホテルという感じですね!

気遣いのこもったブース5と高級感あふれるブース6

住む人の快適さを追求したブース5とブース6でしたが、いかがでしたでしょうか。暖かさを快適と捉えたブース5と高級感を快適と捉えたブース6では、同じ快適さでも全く違うアプローチの仕方があるのだととても面白く感じました。あなたがイメージする快適さを実現するためにはどこにどのようなアプローチをすることが大切でしょうか。同じテーマでもさまざまなアプローチ方法があるのがリモデルの醍醐味とも言えますね。

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