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【ミニマリストおふみの相談室】個人のものを共有スペースに置く場合のルール

2023.03.31

今回のミニマリストおふみの相談室は「家族のものを共有スペースに置く場合のルール決めはどうしていますか?」というご相談です。部屋の片付けが苦手な家族でも守れる仕組みづくりのコツでも個人のものは個人のスペースに、が原則として紹介されていますが各自の自室がなかったりすると個人のスペース確保が難しい場合もありますよね。今回はおふみさん宅を例にルールづくりについて解説いただいています。

こんにちは、おふみです。
今回は「家族のものを共有スペースに置く場合のルール決めはどうしていますか?」というご質問をいただいたので、このテーマでお話ししていきたいと思います。

そもそも人と暮らす場合には、家の中にあるものや空間はすべて “共有”と “個人”に分けることができます。リビングやキッチンといった家族全員が使うような場所は共有スペースであり、そこにある文房具や調理器具といったものは共有のものです。書斎や個別の寝室があればそれらは個人スペースであり、各自の衣類といったものは個人のものに分類されます。
共有スペースに個人のものが放置され、本人以外が片付けてしまうと後から本人が見つけられなくなる、といったトラブルになりかねないので、いかに個人のものを共有スペースに放置しないように工夫するかが大事です。

今回の場合は共有スペースに個人のものを置く必要がある、ということですので、まずは自宅の共有・個人スペースを書き出して把握してみることをおすすめします。

簡単に我が家の現状をお伝えします。現在2LDKの住まいに2人暮らししています。
わたしは、リビングダイニングの一角を仕事用スペースとして使用しています。以前はダイニングテーブルでPCを展開して仕事をして、食事中は仕事道具を片付けるという形で、仕事用デスクを常設していない状態だったのですが、毎日の片付ける手間を省こうと思い、仕事用デスクを常設しました。本来リビングのエリアに、L字にデスクを置き一部を個人スペースにしています。

夫は個室一部屋を仕事部屋として使用し、仕事用デスクを常設してある状態です。
他に、クローゼットを半分ずつ分けていて、それぞれが個人スペースとなっています。

「個人別ポスト」のようなスペースがあれば片付けがはかどる

我が家では基本的に、共有スペースに持ち込んだ個人のものは、就寝前には個人スペースへ(夫は個室、私の場合はクローゼットの個人スペース内や仕事用デスクの上)持ち帰ってしまってから寝るようにしています。

それでも、睡魔に負けて片付けがままならないまま寝ることもあります。こういった共有スペースに放置されたものがある場合は、お互いのデスクに届けるようにしています。郵便物も同様です。仕事のために毎日チェックする必要のある場所ですから、全てデスクに届けておけば「あれどこ?」も発生しません。まるでデスクが個人別ポストのような存在になっています。

今回の場合は個人のものを共有スペースに置く、ということなので個室や収納内に個人のスペースがない、もしくは足りない状態なのかなと思います。私の場合はリビング(共有スペース)に仕事用デスク(個人スペース)を設けていますが、デスクでなくとも共有スペースと境が明確な家族全員の個人別ポスト的な場所をつくって共通認識をもつのがおすすめです。

例えば、目に入りやすいリビングの収納内を一部個人スペースとして段分けしたり、着替えの時に必ず毎日目に入るクローゼットの個人スペースの一部をポストのように使うなど、“共有スペースに放置したものは必ずそこに届ける”という場所を全員分つくって、毎回そこに届けます。これで「あれどこ?」由来の喧嘩がかなり減るのではないでしょうか。毎日確実にチェックする場所がない場合は、個人用のバスケットやトートバッグなどを用意し、そこに届けるというのもおすすめです。

共有アイテムの置き場所をお互いに把握するための工夫

個人のものだけでなく、ハサミや文具といった共有のものも「あれどこ?」となりがちです。メインで掃除・片付けを担当する人がいつも「あれどこ?」と聞かれて手を止めることになる……あるあるですよね。”ものの住所”を決めるのは一番に取り組んでほしいことですが、ものの住所が決まったらそれを家族にも覚えてもらう必要があります。

その際に便利なのが「姿置き(形跡管理)」です。

トヨタ生産方式の工場などで取り入れられている方法です。例えば工場にいろんな大きさのドライバーがあると、初めて使った新入社員は使ったものをどこに戻せばいいのかわからなくなりますよね。しかし、戻す場所に工具のシルエットをなぞるように線が書いてあれば、その形に合わせて誰でも戻すことができます。これを姿置き(形跡管理)といいます。
これを応用して、例えば壁掛けした有孔ボードにハサミなどのシルエットを細いマスキングテープなどでかたどっておけば、子供でも置き場所が一目でわかります。

しかし、共有のものが多いとすべてのアイテムを姿置きできるほど場所をとれない場合もありますよね。

その場合は、収納場所ごとに写真を撮っておくのがおすすめです。そしてスマホに「収納」というフォルダをつくってそこに保存したり、印刷して収納近くに貼っておけばあとで参照できるので、記憶に定着させる手助けになります。
こんな風にルール決めすることで、少しずつ家族みんなが使いやすい空間にカスタマイズしていけます。

何か少しでも暮らしに取り入れられるポイントがあれば嬉しいです。

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