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簡単! 木材や板に釘を打つときにひび割れしにくくする方法

2018.01.19

大工さんやDIYが趣味の方が使うイメージの強い「べニヤ板」と「釘」。老若男女かかわらず、日曜大工や夏休みの自由研究などちょっとした時に使うシーンが出てくることがありますよね。DIYや日曜大工、自由研究などで手頃に使えて汎用性が高いベニヤ板ですが、「釘を打ったら板にひびが入って割れてしまった」という声を聞くことがあります。今回は、そんなベニヤ板のひびを簡単に予防できる方法をご紹介いたします。

そもそもなぜ木材や板にひびが入ってしまうのか

木材に釘を打ったり、ビスを締め付けるとひびが入ることが多いですよね。入らない場合もありますが、木材のように材料が柔らかかったり釘やビスが太い場合は、ひび割れが発生することが多いです。また、釘やビスを使用した直後はひびが入っていなくても、しばらく時間が経ち木材が乾燥して収縮したときにひびが入ることもあります。特にビスの場合は、頭の部分に厚みがありますので、強く締め付けると必ずひびが入ってしまいます。
作るものによってはひび割れも気にならなかったり、それが良い味になっている! ということもあるかもしれませんが、多くの場合は不格好に見えますので極力ひび割れは防止したいものです。それでは一般的なベニヤ板に釘を打つシーンでひび割れを防止する方法をご紹介します。

特別なものは不要! ひび割れを防止する方法


≪用意するもの≫
・ベニヤ板
・釘
・金槌

用意するものはこれだけです。つまり、普通に釘を打つときに必要なものだけを用意すれば良いということです。それでは手順をご紹介します。

先端を潰してから打つだけでひび割れしにくくなる

1.釘の先端部分を金槌で叩く

釘を逆さにし、先端部分を金槌で軽く5回程度叩きます。

2.潰した釘をベニヤ板に打つ


先端を叩いて潰した(尖っていた部分を潰してすこし丸くした)状態の釘になります。あとはその釘を通常どおりベニヤ板に打つだけです。
こうすることでベニヤ板がひび割れせず、綺麗に釘が打てます。

なぜ先端を潰すとひび割れがしにくくなるのか

釘の先端が尖っていると木材の繊維を“裂きながら釘を打ちこんでいる”ことになるため、ひびが入りやすくなります。今回の方法で釘の先端を潰して丸くし、木材の繊維を“潰しながら釘を打ちこむ”ことで、ひび割れを発生しづらくしました。木材の繊維を裂く・潰すという違いでひび割れを防止しています。
ただ、この方法で100%ひび割れを防止できるというわけではありませんのでご留意ください。特に柔らかい木材や端部分では釘の先端を潰して打ち込んでも割れる可能性は高いです。

極力ひび割れの可能性を抑えたい方は、キリで下穴を

錐(キリ)を用意する必要がありますが、下穴を開けてから釘を打ちこむことでひび割れの発生を更に抑えることができます。電動ドリルがあるととても簡単ですが、頻繁に使わないので購入してまで……という方に朗報です。最近は、100円ショップでも電動ドリルを販売しているお店があるようですので手軽に準備ができます。
ビスでも極力ひび割れを防ぎたいという方は、下穴錐を使うことをおすすめします。ビスは先端が補足なっていますので、下穴錐で開けると奥のほうの効きが大きくなります。

板と板を接合する場合は、下穴を開けると接合力が弱まってしまいます。その際は、釘などを「ハ」の字に打ち込むと板同士の接合力が高まります。また、材料同士の間に木工ボンドを塗ることでも接合力を高められます。このように簡単にできるひと工夫で、ひび割れの発生を防止できます。釘(ビス)打ちの際はぜひお試しください。

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