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降雪によるエアコントラブルに備える事前回避法と対処術

2019.02.12


引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000015498.html

1年の中で一番寒いといわれている2月に入り、あと少しで春とはいえ寒さが厳しくなり関東で降雪も観測されました。寒い季節には小さな子どもや高齢者がいる家庭では、ほかの暖房機器に加え特にエアコン暖房の利用頻度が増えているのではないでしょうか。空気を満遍なく温めることができる上に火事や火傷の心配がないエアコン暖房は安全性が高く安心して使える暖房器具ですが、昨年は降雪が原因でエアコントラブルの問い合わせがダイキン工業株式会社に殺到したのだそう。降雪によるエアコントラブルを防ぎ、一番寒いこの季節を乗り切るためにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。ダイキン工業株式会社の『空気の困りごとラボ』よりご紹介します。

冬によくあるエアコントラブル

いい住まいでは以前にも『空気の困りごとラボ』から教えてもらった、夏に冷房効率を高める環境づくりについてお伝えしましたが(コチラの記事)、冬でもエアコンを快適に使用するには環境づくりが重要なのだそう。寒い日に暖房が使えないと特に気温の変化に弱い高齢者や幼児のいる家庭では困りものです。昨年は関東でもよく雪が降り、東京都でも20cmを超える積雪が記録されるなど、交通トラブルで帰宅に困った方のニュースなどは記憶に新しい出来事ではないでしょうか。交通網にも甚大な影響を与えた昨年の降雪ですが、ダイキン工業株式会社のお客様お問い合わせ窓口にも

・暖房運転に設定しているのに、エアコンから暖かい風が出てこない
・運転開始から5分くらいで止まってしまい、しばらくするとまた運転を開始する。
・室外機から湯気が出ている
・室外機から異音がする

など、降雪に伴うエアコントラブルで問い合わせが殺到したのだそう。それではどのようなことが原因でエアコントラブルへとつながってしまうのでしょうか。

室外機の周りが塞がっていることが原因のケース
エアコンは暖房運転をするとき、屋外の熱を部屋の中に移動して部屋の中の冷たい空気を屋外へ吹き出すことで部屋を暖める仕組みとなっています。そのため、室外機の吸い込み口がふさがっていると屋外の空気を吸い込むことができませんし、吹き出し口がふさがっていると室外機から吹き出された屋内の冷たい空気を室外機が再び吸い込んでしまう「ショートサーキット」という現象が起こってしまうのだそう。こうして室外機周りの空気の循環が滞ることで空気の吸い込みと吹き出しが効率的に行われないと電気代も余計にかかってしまったり、暖房運転が停止してしまうこととなってしまうのです。普段から室外機の周りをきれいにしている家庭でも、積雪によって室外機の吸い込み口や吹き出し口が塞がってしまったり、強い風でベランダの物がずれて塞いでしまわないよう注意したほうがよさそうです。

霜取り運転が原因のケース
大雪が降ったときのエアコンの不調には、エアコンの「霜取り運転」が影響していることもあるのだそう。エアコン使用時は室外機内部にある熱交換器が屋外の空気と屋内の空気をやりとりしているのですが、冷えた熱交換器に霜がつき排気と吸気の妨げになってしまうことがあるため、冷えた熱交換器を一時的に温めて霜を溶かす霜取り運転機能がついています。この霜取り運転が行われている場合は一般的にエアコンから暖かい風が出てこず、暖められた室外機から湯気が出たり、室内機から冷媒管の切り替わる「ポコポコ」「シャー」といった異音がすることがあり故障と勘違いしてしまうことが。エアコンの運転モードが霜取り運転になっていた場合はしばらく様子を見てから、それでも不調が続くようであれば問い合わせたほうがよさそうです。

エアコントラブル予防法と対処法

エアコンのトラブルが起きてしまうパターンを2つご紹介しましたが、それでは冬場のエアコンのトラブルを避けるにはどうしたらよいのでしょうか。

室外機の周りに物を置かない

引用元:https://www.daikin.co.jp/air/knowledge/labo/yuki/

冷房・暖房に関わらず吸気と排気をする役割の室外機の周りに物があると、効率的な吸気と排気の妨げになってしまうため室外機の周りをきれいにしておくのが鉄則です。ベランダについ普段使わないものや、子どもの外遊び用のおもちゃなどを置いている家庭もあるかと思いますが、室外機の周りには置かないように気を付けましょう。また、雨が降る予報が出ていたり、玄関近くに室外機がある場合には汚れ防止や見た目の問題で室外機用のカバーをかけている場合もあると思いますが、エアコンを頻繁に使う季節ははずして使うことで効率よく使えるようになります。

雪が降る地域ではマメに除雪を


引用元:https://www.daikin.co.jp/air/knowledge/labo/yuki/

物を置いていなくても雪が積もって空気の吸い込み口や吹き出し口を塞いでしまうと、吸排気の妨げとなって故障の原因となる場合があります。空気の通り道を確保するために、室外機の周り30㎝に雪が積もらないようマメに除雪を行いましょう。多くの場合室外機の吹き出し口は前面に、吸い込み口が側面と背面にありますので前面だけではなく側面と背面も除雪を行うのがポイントです。また、毎年雪が降るような地域では高置台や防雪フードなどで室外機の周りに雪が積もらないような対策をするのもいいでしょう。

引用元:https://www.daikin.co.jp/air/knowledge/labo/yuki/

1年で一番寒い2月は暖房を使用する頻度も増え、普段雪が降らない地域でも降雪がある可能性もある月です。普段雪が降らない場所こそ、降雪によるエアコントラブルに備えて万全の対策をしておきたいですね。
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