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リフォーム

専門業者は必要ない?我が家の屋根は自分で守る!屋根を塗ってみた

2017.12.26

灯台下暗し。人は意外と身近なことに気が付かないということがありますよね。ご自宅の玄関廻りやお部屋の中は、少しでもゴミが落ちていたり汚れていたりするとすぐ掃除をしようと思うものの、「屋根」はどうでしょうか。“日常生活に影響がないから気にしたことがない” “まだ一度も屋根の状態をみたことがない”という人も結構いらっしゃるのではないでしょうか。あなたのご自宅はいかがでしょうか?

屋根は経年劣化します

あなたのご自宅は築何年ほど経過しているでしょうか。「まだ数か月だよ」「1年ぐらいかな」という方は問題無いと思いますが、10数年、20数年と経過している方は、一度屋根の状態をチェックしてみてください。特に、まだ一度もメンテナンスをされたことがないお家ですと、屋根が想像以上に傷んだ状態になっているかもしれません。長年の雨風にさらされサビができたり、コケが生えたり、塗装が剥げてしまっていたりと……。屋根も大切なお家の一部です。室内や玄関まわりと同様、長く快適に暮らせるように以下のチェック項目を確認してメンテナンスをしましょう。

屋根をメンテナンスするうえで、チェックする項目
1. サビがでてきていませんか?
2. コケが生えていませんか?
3. 塗装が剥げていませんか?
4. ひび割れや損傷しているところはありませんか?

ひび割れや損傷がある場合には、専門業者にしっかり直してもらうことをオススメします。
今回は「1」と「2」のみの状態を前提とした塗装をご紹介します。
サビとコケでいかにも傷んでいる感じの屋根

自宅の屋根を自分で塗装する方法

≪用意するもの≫
・下塗り剤(シーラー)
・サビ止め剤
・上塗り剤(油性の屋根用塗料)
・ローラー
・刷毛(ハケ)
・塗料を入れる容器
・ブラシ(またはスポンジ)
・ワイヤーブラシ(必要に応じて)
・養生テープ
・軍手

すべてホームセンターに行けばそろえることができるものばかりです。塗料や養生の選び方について不安がある場合はインターネットで調べたり、店員さんに直接聞いて解消しましょう。

1.塗装しない場所を養生する
屋根の塗装をしない箇所を養生で保護する

まず最初に、塗装をしない場所にペンキが付着しないよう、シールやシートで保護します。
対象となる場所すべての養生が終わってから、次の作業に移ります。

2.ブラシでコケを取りのぞく

       ブラシ


     (Before)


(After)
ブラシでコケを取りのぞき、表面をきれいにします。コケがなかった場所も含めて、スコッチブライトのようなスポンジで全体をきれいに掃除すると、塗料がぐっと塗りやすくなります。
※サビがある際には、ワイヤーブラシなどを使ってサビを除去します。コケやサビを取り除かないまま塗装をしてもすぐに塗料が剥げてしまいますので、丁寧にしっかりと下準備を行いましょう。

3.下塗り剤(シーラー)を塗る
屋根に塗る下塗り材にローラーをつける 屋根にローラーで下塗り材を塗る
下塗り剤は下地と塗料の密着を良くするためのものです。ローラーをつかって塗り忘れ箇所が無いように塗っていきましょう。塗り終えたら乾くのを待ちます。
※サビ止めを塗る場合は、下塗り剤を塗る前に行います。サビの発生を防ぎ、耐久性を高めてくれるものですので、しっかりと塗布しましょう。サビ止め剤を塗ったら乾くのを待ち、下塗り剤を塗ります。

4.細かい場所に上塗り剤を塗る
屋根に刷毛で下塗り材を塗る

先に細かい場所やローラーでは塗りづらい場所を刷毛で塗っていきます。屋根の塗装は頻繁に行うものではありませんので、細かい部分にも注意して丁寧に作業をしていきましょう。

5.養生をはずす
室内の塗装では最後に養生をはずしますが、今回は屋根なので、上塗り塗装をする前に養生をはずします。上塗りをしてからはずそうとすると、せっかくきれいに塗装をした場所を踏みながらはずす作業を行うことになるためです。

6.全体に上塗り剤を塗る
塗装直後の塗料が乾いていない屋根 塗料が乾いてキレイになった屋根

養生をはずし終えたら、ローラーを使って屋根全体に上塗り剤を塗っていきます。サビや汚れを落とし、下塗り剤をしっかり塗っているので、塗装しやすい状態になっています。
※窓や室内へ戻る部分より遠い場所から順に塗っていくと楽です。

塗料が乾くのを待てば完成です!

下記でBefore・Afterを比べてみましょう。とてもきれいな屋根になりました。色も明るくなり、自然と元気になってくるような気がします。これでまた安心・安全・快適に過ごすことができますね。
サビとコケで見た目にも汚く傷んだ屋根
(Before)
サビとコケが無くなり塗装でキレイになった屋根
(After)

塗装品質を向上させるポイント

ここで塗装品質を向上させるポイントを3つご紹介します。

1.サビや汚れをしっかり落とす
サビや汚れが落ちていないと塗料が下地に付着せずに剥がれやすくなってしまいます。

2.ダメ込み(だめこみ)を実施する
ローラーで全体を塗装する前に、刷毛を使って隅や境目などの細かい部分を先に塗ることを「ダメ込み」といいます。これを実施することで上塗りがしやすくなります。

3.中塗りを実施する
上塗り剤を塗る前に中塗り剤を塗装するとさらに耐久性の優れた塗装面になります。
※今回は中塗りは実施しておりません。

いい住まいをつくるには家全体のメンテナンスが大切


今回は屋根の塗装方法をご紹介しました。実際の屋根を見てみると分かりますが、想像以上に汚れていたり傷んでいることが多いと思います。普段なかなか目の行き届かないところですが、定期的にチェック・メンテナンスを実施するよう心掛けましょう。傷みが酷い状態や対処方法が分からない場合は、専門業者に相談をしましょう。各種リフォームの見積もりまでは無料の施工会社も多いです。屋根に限らず、外壁など大掛かりな作業が必要な箇所のリフォームについては、早めに相談をして計画的に取り組むことをオススメします。

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