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ベランダガーデニング | マンションでの楽しみ方

2024.03.11

ガーデニングと言えば広い庭でしかできないと思っていませんか?今回はマンションのベランダスペースでも充分に楽しめるガーデニングをご紹介します。窓から植物を眺められる癒しの空間を作ることができます。
春になれば色とりどりの草木が芽吹き、心地よい風に揺れる草花が気持ちを軽やかにしてくれることでしょう。 

ベランダガーデニングはプランニングからスタート

まずはプランニングから始めます!

【広さ】
共有部分でもあるベランダは災害時に避難できるよう、お隣のお部屋、上下のお部屋に迷惑がかからないように配慮する必要があります。そこでベランダの全面積のどのくらいをガーデニングスペースとして使えるかを考え、限られたスペースを最大限活用して楽しむことが出来るように計画・準備を進めていきましょう。

【日当たり】
日当たりも大事です。東向きがオススメで、午前中いっぱい日の光が入り、日中は夏場も含め日陰になるなど快適な環境が整うでしょう。南向きは年中通して日が入りやすく、夏場の直射日光さえ回避できるように置き方を工夫すればよいでしょう。西向きや北向きの場合は適してるとは言いにくいのですが育てる植物を選んだり(西向きであれば「多肉植物」、北向きであれば「ミント」や「レモンバーム」など)サンシェイドを活用して夏場の西日で灼熱状態になることを避けたり、植物を移動できるようにすれば育てられます。

【雨や風】
植物は直接強い雨や風を受けるのを嫌います。ベランダにはエアコンの室外機もあるので置き場所を考えましょう。一方、植物の病気や虫がつくのを避けるためには適度な風通しも必要なので密集して置かないように棚などを利用するのもオススメです。

【どんな植物をどんな雰囲気で育てたいか】
南国風なイメージのガーデンを楽しみたいなら、観葉植物を揃えたり暑さに強い草花をレイアウトするといいでしょう。地中海風であれば、色鮮やかな草木や乾燥に強いバーブや多肉植物などにすると雰囲気がでそうですね。イングリッシュガーデンならばグリーンをたくさん使った自然の風景そのもののような庭でバラなどを入れても素敵です。

育ててみたい植物から考えるも良し、楽しみたい雰囲気から植物を考えるのも自由です。

ベランダガーデニングに必要なものを準備

プランニングによってイメージが固まったら必要な物を準備していきましょう。
【どんなものを用意したらいいか】

土や肥料
手作りを楽しむのも一つの方法ですが、ガーデニング初心者の方はあらかじめ調合されたものを購入するとよいでしょう。育てたい植物や野菜などによって適切なものを選びましょう。
コンポストを使うのであれば化学肥料を使わないで済むし、SDGsにも繋がります。
※コンポストとは有機物を微生物の力で分解発酵させて作るたい肥のことです。

シャベル
小さくて軽いものがよいです。

水やりのためのジョーロ:
水道から直接取れるホース付きでシャワーや霧吹きにも切り替えられるものがオススメです。ベランダのお掃除にも役立ちます。

はさみ:
切れ味の良いものを揃えましょう。切れ味が良いものでスパッと切ることで植物組織に余計な傷や負担を与えることを防止できます。万能タイプのものを1本用意することでもよいですが、植物の種類が多い場合は適したはさみを揃えてみるのもよいでしょう。
はさみを経由して病気などがうつらないためにも火であぶったり消毒をするなど、はさみもまめにお手入れするとよいでしょう。

手袋
肘までの長い丈のもので厚いビニール製がいいと思います。背抜き加工などがしてあると蒸れずに使用可能です。バラなどはとげがあるので厚みのある手袋や専用の革手袋もあると便利でしょう。

ほうき&ちり取り:
ちょっとしたことで汚れてしまいがちになります。ベランダをきれいに保つためには置いておきたいですね。

土選別網(ふるい網)
何種類かあるとよいでしょう。土を大きさ別に選別し繰り返し使うためです。
土は自治体にもよりますがごみに出せない場合が多いため、なるべく少ない量でガーデニングを楽しめると良いでしょう。

ベランダガーデニングにも注意点があります

ベランダはマンションの共有部分でもあるので災害時に避難ができるようにお隣との間仕切り板の前や避難はしごがあるハッチの上には物や鉢を置かないようにしましょう。葉っぱや花がらが排水管を詰まらせないようにお掃除もこまめにします。
台風や天候が悪い時はあらかじめ風で飛ばされないような移動や工夫も大事です。お互いに心地よく暮らすためにちょっとした配慮はしたいものですよね。

ベランダガーデニングに適した植物と育て方

住んでいる場所が寒冷地なのか温暖地であるかにより育つ植物も違います。またあなたのお住まいが何階にあるかなども植物を育てる上では大事なことです。その土地の風土に適した植物を的確な時期に植えたり、植え替えたり、選定したりするためには植物の生態を知るとより上手に育てることが出来ます。
植物は色々な種類がありますよね。多肉植物、観葉植物、ハーブ、花、野菜、果樹など。大木になるようなものは避けたほうがいいかもしれません。マンションの大規模修繕工事のときの移動が大変になると思います。

【多肉植物】
乾燥に強い植物です。水やりは表面が乾いたらあげる程度でよいです。水やりが面倒な人には向いています。風通しのいい所に置きましょう。

【観葉植物】
緑の葉っぱを楽しむ植物です。品種によってはデザインを考えて加工を加えて楽しむこともできます。増やすことも容易ですからお友達にプレゼントしたりして一緒に育てられるとより楽しくなるでしょう。

【ハーブ】
観賞用だけでなく、お料理やアロマとして使えるものも多くあります。増えるものもたくさんあるのでお料理などに惜しげもなくつかえることも嬉しいものです。

【野菜】
食用としての楽しみはもちろんですが、観賞用として実を付けるさまを見るのはワクワクしますね。自分で育てた野菜はおいしいです。化学肥料なしなら尚更良いですね。

【花】
一年草や多年草、さまざまあります。花期の短いもの長いもの、香りの強いもの、あなたの好みと育ちやすい環境であるかどうかを見極めて育てましょう。種から撒くのも楽しいし、苗を買って育てるのもいいですね。豆系の花を育てる時は鳥に突かれますから注意です笑

【果樹】
こちらも観賞用、食用どちらでも楽しむことが出来ます。果樹の花が咲いたら受粉をして実になるのでそのような時期は虫も大事な戦力です。害虫もいますが受粉に必要な虫もいますから。
果樹はなる年とならない年が交互だったり何年おきだったりすることもあります。種類によって違うので調べてから育てましょう。イチゴなどはプランターでも簡単に育てられます。
我が家はサクランボのなる桜の木を鉢で育てています。実はたくさんなりませんが、それでも嬉しいものです。鳥にも注意をしなければなりません。美味しいものは鳥たちもちゃんと知っていますから、収穫の時期はまめに注意して見逃さないことです。

ベランダガーデニングをおしゃれに楽しむ工夫

統一感のあるガーデニングにするとおしゃれ度がアップすると思います。
例えば、和のテイストであれば洋のものをむやみに混合しない、などですね。バランスが大事なので背の高いもの低いものの組み合わせも大事です。棚をおいたり、イスやテーブルを置いてアクセントの一つとして活用するのも有効です。蔓など伸びる植物などはアーチなどをおいて這わせると立体感のある癒しの空間を作ることが出来ます。

鉢の素材や色も合わせることでより洗練・統一された空間となるでしょう。ナチュラルテイストなのか、和のテイストなのか、南国風や地中海風など、あらかじめイメージを想像し、プランニングや準備の段階から計画的に揃えていくとおしゃれなガーデニングになるでしょう。

マンションでもベランダガーデニングを楽しむことは可能です。あなたの癒しや楽しみの空間をぜひ手間暇愛情をかけてつくってみてください。

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