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お風呂の排水口のお掃除術!汚れとつまりの対処

2023.11.02

お風呂廻りの汚れにお困りのみなさま。どのようにお掃除をしていますか。
髪の毛や石鹸カスで汚れた排水口は見るのもイヤになり、つい放置してしまいがちです。しかし、排水口をキレイにすると気分はサッパリ、大きな満足感が得られます。

風水では、水と空気の流れをスムーズに整えると、金運や愛情運の流れが良くなると考えられています。それならここでお風呂廻りを掃除して、運気アップを狙いませんか。まずは、排水口という“汚れの根城”を知ること。そこから一緒に対策を考えてまいりましょう。

お風呂の排水口の構造

まず、排水口の構造を知ることが大切です。排水口には大きく分けて『排水トラップタイプ』と『封水筒タイプ』があります。

次の図をご覧ください。

[排水トラップタイプ]
[封水筒タイプ]

出典:LIXIL公式通販サイト

どちらもゴミや髪の毛をヘアキャッチャー(受け皿)でキャッチし、水を排水管に流す仕組みです。このヘアキャッチャーを取り外すと、水の通り道に『整流ブロック」または『封水筒』があるのが分かります。

お掃除のコツは、この整流ブロック/封水筒を取り外して洗うこと。フタを外してすぐに見えるヘアキャッチャーはゴミにすぐ気が付けますが、普段見えない場所はつい忘れてしまいます。この整流ブロック/封水筒こそ汚れがたまりやすいポイントなのです。

整流ブロック/封水筒は手で簡単に外せるので、最初はゴム手袋をして外してみてください。固く締まっている場合は左(反時計回り)に回すと外れる場合があります。それでも外れない場合にはメーカーの説明書を確認しましょう。

排水口の汚れの原因

汚れの原因は主に髪の毛や皮脂汚れ、垢、石鹸カス、そしてそれらを養分とするカビです。

お風呂を使っているうちに髪の毛や皮脂汚れ、垢、石鹸カスはどうしても溜まってしまいますが、ヘアキャッチャーや整流ブロック/封水筒の隙間などに溜まるこれらの汚れを放置することで、さらにカビの繁殖という新たな汚れを呼ぶことにつながってしまいます。

特にヘアキャッチャーの隙間をすり抜けて流れた髪の毛は、整流ブロック/封水筒の隙間に引っかかって詰まります。そこに溜まった汚れはヘドロとなり、最悪の場合は水をせき止め、排水が浴室からあふれる事態に陥ってしまうことも。

ここまで進んでしまうと浴室からあふれた水が下階への漏水につながる可能性もあります。このようなことを起こさないようにお掃除するのが肝心です。

排水口のお掃除方法

筆者にとって排水口の掃除は“恐怖”の一言でした。
「あの髪の毛や石鹸カス、垢汚れのカビカビヌルヌルが怖い!見たくない!」
そのため、たまに掃除をするときは汚れが見えないように眼鏡をはずしていました。

そんなある時、ネット上で良い掃除のやり方が紹介されていたので、それを実行してみることにしました。すると…。
「おお、わが排水口。汝はアヒルの仔ではなく白鳥の仔だったのか。」とつぶやきが漏れるほど美しい姿によみがえり、それ以来、掃除が恐怖ではなくなったのです。

そのやり方とは、“毎日掃除する”。
それも、風呂を使った直後の温かいうちに掃除する。ただそれだけです。毎日掃除をすれば汚れません。
汚れてもわずか1日分。1分程度の簡単なお掃除で、キレイな排水口がすぐ復活します。

しかしそれがなかなかできないから、今まで排水口は開かずの…いや、開けずの魔窟だったのです。
また、掃除自体は簡単とはいえ、今現在の排水口の中には、長い間放置してきた汚れがツケとして溜まっています。これを思い切ってお掃除する必要があります。1回だけ、勇気を出してお掃除しましょう。

ヘアキャッチャーのお掃除

お掃除も簡単ですが一番汚れが溜まりやすいヘアキャッチャー。毎日、使った後ごみを捨てます。ヘアキャッチャーは取り外すのも簡単なので、毎日軽く洗うだけでも汚れが溜まらなくなります。

整流ブロック/封水筒

ヘアキャッチャーを掃除したら分解して取り外し、古い歯ブラシなどでゴシゴシ洗います。しばらく掃除をしていなかった場合は、ブロックの内側の縁や溝もチェック。ヘドロが溜まっていたら歯ブラシか割りばしで掻き出します。

ここで注意していただきたいのは、掻き出したヘドロの処理です。落としたヘドロを排水口に流すと、さらに奥で詰まってしまう恐れがあります。掻き出したヘドロは新聞紙の上やビニール袋に集めて可燃ゴミの日に処分しましょう。

排水口掃除に使う洗剤

排水口やパーツを洗う際は、お風呂用の洗剤を使用します。重曹やクエン酸を用いる方法もありますが、頻繁には使用しないこれらをわざわざ用意するのも、お掃除が面倒になる原因の一つ。毎日のお掃除を習慣づけるためにも、身近なお風呂用洗剤を活用しましょう。

カビ汚れを根絶したいときは、カビキラーを使います。排水口にカビキラーを吹きかけたら、カビの根っこまで浸透するよう5分ほど置いて流しましょう。その際は浴室のドアを開けて換気をしっかり行い、カビキラーが手に触れたりしないよう注意してください。

排水口のパーツをすべて分解して掃除すると、写真のような“運気の上がる排水口”になります。スッキリ、サッパリですね。

排水口の臭い・つまりを予防する方法

排水口をお掃除しても、下水管の臭いに気付くことがあります。そのような時は、整流ブロック/封水筒の下にあるトラップの中の水がなくなっていないか確認してみてください。トラップの水は臭気を防ぐ蓋の役割をしているのですが、暑さが続く夏場や旅行で家を留守にした後など、使用しない時間が長いと水が蒸発してしまい、臭いが上ってくることがあります。そのような時は排水口に水を流し込むことで解消します。

それでも臭う時は、排水口の汚れが落ち切っていない、または、洗い残したパーツがあることが考えられます。お風呂用洗剤でも落ち切らない場合は少し頑張って、頑固な皮脂や垢汚れには重曹などアルカリ性の洗剤を、石鹸カスの汚れにはクエン酸など酸性の洗剤を使って、もう一度洗ってみてください。黒いゴム輪のパッキングがあれば、それも外して洗ってください。

臭い予防にはこまめなお掃除が王道です。せっかくキレイにした排水口。ヘドロが溜まらないうちに、カビが発生しないうちに、先手を打ってお掃除しましょう。水を流した後は、浴槽内や浴室の床も、タオルや水切りスクイージーで水気を切っておくとカビ対策に有効です。

まとめ

毎日の歯磨きや洗顔と同様に、排水口のお掃除も習慣にしてしまえば本当に簡単です。無心になってゴシゴシすることで頭の中もスッキリ整い、良い気分転換になります。年末の大掃除を待たずとも月末の“中掃除”、週末の“小掃除”、毎日の“チョイ掃除”から始めてみませんか。

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