住まいの今と未来をつたえる

暮らし

本棚へ収納するコツ&アイディアを活用してスッキリ安全な状態で1年をスタート!

2020.01.06


次々と増えていく本や雑誌の収納にお困りの方は意外と多いのでは?本棚に入りきらない書籍を山積みにしてしまったり、家のあちこちに置きっぱなしにしていたりすると、必要な時に簡単に見つけられなくてイライラしてしまいますよね。また、大きくて背の高い本棚は収納力には優れていますが、災害時の転倒を考えると安全面では心配です。しかし、大きな本棚も安全対策をしておけば地震の際の転倒や不測の事態にも備えることができます。不要な本や雑誌を処分して整理整頓するだけでなく、収納方法を改善することでスッキリした気分と安全な空間を手に入れましょう。

「捨てる」だけではなく「整理整頓」を意識してみよう


年末の大掃除のときに、古い書籍や不要な書籍は処分し終えたという方もいらっしゃると思います。重くて場所を取る書籍を古紙回収に出したりリサイクルショップに売ると、その分だけ空間が生まれるので部屋が広くなったように感じられるほど爽快感がありますよね。しかし、「処分したから、スペースが空いて嬉しい!まだまだ入りそう」と、また新しい本や雑誌が次々に増えていくという無限ループに陥っていませんか?「捨てては買う」を繰り返していると、結局少しずつ増えていってしまって、いざ読みたいときに見つからないといったことにもなりかねません。そうならないために、捨てることだけを考えるのではなく、整理整頓についてを考えることが大切です。

まず、大掃除のときだけではなく定期的に持っている本の見直しをしてみましょう。今読んでいる本なのか、読み終わったけれどまた読みたい本なのか、あなたの役に立つ本なのか、希少価値が高く買い直すことができない本なのかなどをチェックして整理整頓していきます。基準は人によって異なりますが、自分の基準に合った本を残し、あとは潔く処分するようにすれば、収納スペースに頭を悩ませることがなくなるはずです。これらの基準は、本を買うときにも意識するようにしてください。図書館で借りられるならばわざわざ買う必要はないかもしれませんし、電子書籍でも手に入るかもしれません。また、ベストセラーや今ヒットしている本でも、本の中身をある程度把握して自分に合うかを調べてから購入することで、自分のニーズに合った本だけを購入することで必要以上に本が増えることを抑止し、整理整頓がしやすくなります。

次に重要なのは、収納の仕方です。収納とはただしまい込むのではなく、次に読むときに「すぐに見つけられる」「取り出しやすい」「見た目に美しい」という3つの点を意識すると使いやすくなります。読みたい本がすぐに見つかりサッと取り出せれば余計なストレスを感じません。また、見た目に美しく収納することで室内の雰囲気も向上するだけでなく、突然の来客などがあっても慌てずに済みます。次のコーナーでは、美しく収納するコツを見ていくことにしましょう。

美しく収納ができて掃除もラクにするポイント①


本や雑誌の収納のポイント①は、「面をそろえて収納する」ことです。今回お伝えする「面をそろえる」とは、本棚の奥側に揃えて収納するのではなく、“本棚の手前に背表紙をそろえて収納する”ことを指します。奥行きのある本棚の場合、ついつい本棚の背面にピッタリと本をくっつけて収納してしまいがちですが、本棚の奥に置くと手前に空きスペースができてしまい、そこにほこりがたまりやすくなります。また、手前にスペースがあると小物など、本以外のものをどんどん置きたくなってしまうもの。小物でなくても、文庫本を積み上げてしまったりすることもあるでしょう。すき間を有効活用することは限られたスペースを有効に活用する大切な心掛けではありますが、本棚に限ってはあまりオススメいたしません。手前に物があると必要な時に本が取り出しにくくなる恐れがありますし、掃除が大変になってしまいます。しかし、本を手前側に面でそろえて収納すれば、埃が溜まりやすい手前の部分に余分なスペースができないので、埃のたまりやすさや掃除の頻度も改善できますし、なによりも必要な本をすぐに取り出すことができます。

また、美しく見せるためには、本の「向き」をそろえることも大切です。はじめは背表紙を全て自分の方に向けて整然と収納していても、本が増えてくるにつれて、縦に並んでいる本の上に横積みにしたりしてしまうこともあると思います。また、面や向きのほかに「高さをそろえる」こともポイントです。文庫本、ハードカバーなどの種類別に分けて、その中で高さを順番にそろえていくようにすると見た目の印象がぐっと良くなり、取り出しやすくなります。自立しない雑誌などは、ブックエンドなどで仕切りを作ってから収納していくと良いでしょう。今ご紹介したポイントは本棚以外のカラーボックスなどに収納する場合も同じです。

美しく収納ができて掃除もラクにするポイント②


ポイント②は、ロフト収納です。ロフトや屋根裏といった場所をあまり活用できていない場合は、ぜひ本の収納に活用してみてください。ただし、ロフトはその都度はしごで上り下りしなくてはいけないので、買ってきたばかりの本や今読んでいる本、近いうちに読みたい本などは“積読(入手した書籍を読むことなく積んだままの状態にしていること)”になりかねないので収納する場所としては不向きです。まだ読み切っていない本はロフトではなく居住スペースに保管するようにしましょう。

ロフトに収納するのに向いている本は、頻繁には読まないけれど取っておきたい本、思い出のある本などです。また、将来リサイクルショップに売りに出したいと考えている本なども収納しておくと良いでしょう。ロフトに収納する際も、取り出しやすいよう居住スペースの収納と同じように、面・向き・高さをそろえておくことが大切です。ただし、ロフトの天井高は1.4メートル以下と決まっているため、背の高い本棚を置くことができません。また、頻繁に出入りしないロフトに立派な本棚を置くのももったいないですね。そのような時には、背の低いカラーボックスを活用して収納するのがおすすめです。保管だけであれば段ボールなどでも良さそうですが、ロフトは天井に近いため、夏はかなりの高温になります。また、湿気もたまりやすいので、床に積み上げたり段ボール箱に詰めておいたりすると虫が湧いたりカビが生える原因に。通気性の良いカラーボックスに収納し、除湿剤や防虫剤と一緒に保管しておきましょう。目に見えにくい部分でも手を抜かずに美しい収納を心がけておけば、ロフトでの保管も安心です。ただし、普段使わなくてもほこりは積もりますので、定期的な換気と掃除を心がけるようにしましょう。また、本はまとまるとかなりの重量がありますから、古い家の場合は床が抜け落ちてしまう恐れがあります。たとえば百科事典のような重い本を何百冊も置くなど極端な置き方は避けるようにしましょう。比較的新しい家でも、ロフトの耐荷重にはご注意ください。

本を整理すれば安全性も高まる!?


最後に、本棚の安全対策についてお話します。近年、大きな地震が立て続けに起こっていますので、本棚の転倒防止といった安全対策は必須と言えます。本棚自体が倒れてきたら命の危険がありますし、揺れによって本が勢いよく飛び出してけがをしたり、床に本が大量に散乱してしまうことで動線がふさがれ、部屋から出にくくなったりする恐れもあります。まずは本棚自体へ、突っ張り棒や底に貼る固定テープなどを使ってしっかりと固定しましょう。最近は下記のような簡単に設置できる転倒防止器具なども手軽に入手できるようになりました。

本自体は落下防止用のテープや柵を使って、飛び出しを防止すると良いでしょう。扉がついている本棚の場合は、扉が開かないようにロックするための器具を装着しておくようにしておきましょう。また、扉にガラスがある場合は飛び散らないように飛散防止フィルムを貼っておくこともおすすめです。これらは、ホームセンターやネット通販で購入することができます。また、本棚の固定対策をしていない場合は避難時の通路や家族が集まるダイニングテーブル、リビングテーブル付近、寝室などに配置することは緊急脱出時の妨げとなる可能性があるため避けたほうが良いでしょう。。ほかに置くスペースがない場合は、テーブルからできるだけ離して本棚を設置するとともに転倒防止対策をしましょう。本棚は、本の収納には欠かせません。安全性と利便性、見た目の美しさを兼ね備えた本棚を目指していきましょう。

参考URL
https://www.kireiseikatsu.com/hondana-syunou/
https://life.tenink.net/hondana/

タグ TAG