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【ミニマリストおふみの相談室】理想の部屋へ!片付けモチベーションの保ち方

2023.09.15

やってもやっても終わらない片付け。片付ければ理想の空間に近づくと分かっていても、なかなか思うように進まないとモチベーションも下がりがちです。今回のミニマリストおふみの相談室は片付けモチベーションの保ち方について、一戸建てからハイエースで引っ越しができる物量まで片付け続けた、おふみさんに教えていただきました。

こんにちは、おふみです。
今回はこんなご相談をいただきました。

—–
片付け始めましたが終わりが見えず、モチベーションが低下気味です。
果てしなさすぎて終わる気がしていません…
どうしたら良いでしょうか。
—–

片付けの果てしなさ、本当によくわかります。かつて汚部屋状態だった頃、片付けても片付けても次の壁が立ちはだかり、ここからどれだけ頑張れば理想の部屋に辿り着けるの?!と慄いていました。

片付けは持久走みたいなもの。続けなければ理想には辿り着けないし、楽しく続ける仕組みが必要だと感じています。息切れせずに片付けを続けるためのコツについて、自身の経験からお話ししていきたいと思います。

小さな片付けのゴールを設けてクリアしていく

そもそもゴールまでが果てしないと感じるのはなぜでしょうか。終わりが見えないために、努力が報われていない感覚を覚えるからではないでしょうか。
今の物量を10とした時に、理想の物量が1とします。となると、ここから9減らさないといけないわけです。

それは相当大変な作業で、長い期間が必要です。この1の物量の状態をゴールとすると、あまりにゴールが遠く道のりが長いので、果てしないなと感じるのだと思います。そこで、もう少し手前に小ゴールをつくることをおすすめします。

片付けの際は、1日で取り掛かれる分に区画することをお勧めしていますが、理想も区画分けするのです。

「クローゼットのオンシーズンのエリア」をゴールさせる、次に「オフシーズンのエリア」を、「窓際」を、「押し入れ」を、とエリアごとにゴールさせるという形で、区画分けしたエリアごとに小ゴールをたくさん設けていくのです。そうすることできれいに片付いたエリアごとに努力が報われたと感じることができそうです。

例えば、山登りの喜びって頂上に到達することだけではありません。頂上に至る道中で、いろんな高度での楽しさがあるはず。
見る景色にも、足元に落ちる木漏れ日にも、小川のせせらぎを聞くことにも、たくさんの喜びがありますよね。

片付けもその時いる地点での喜びを感じてみましょう。家全体で見るとまだまだ道のりは長く見えるかもしれませんが、クローゼットをスッキリさせたことで昨日より今日の方が暮らしやすくなっているはず。

朝の支度で服選びにかける時間を短縮できた

視界に入るたびにいつか着ようと思っていたけど結局着ていなかった服を手放したらクローゼットを開くたびにあったモヤモヤを手放せた

など片付けの成果がありますよね。

理想の部屋が頂上だとすると、片付けるたびに一合ずつ登っていくイメージ。
トイレの収納を整理したら1段、クローゼットの服を手放したらまた1段、オフシーズンの服を整理したらまた1段、と少しずつ階段を登っていきます。
1段上がれば上がっただけの風景が見えます。それを思い切り享受して、「以前の部屋・生活よりこんなに暮らしやすくなった!」と喜びを味わってみるのです。

また私は、暮らしやすくなった空間が増えると「自分の陣地が増えた」という感覚を覚えます。片付けを、快適な空間を増やしていく「陣地取りゲーム」だと捉えている部分があります。登山でも陣地取りゲームでも、とにかく理想100%に至るまでの間も楽しいという感覚です。

ゲーム感覚だと道中も楽しめそうな気がしてきませんか?

ご褒美を設けるのもあり

また、小ゴールに到達するたびにご褒美を設けるのも、モチベーションを保つのに一役買ってくれます。
寝室の片付けをクリアしたら、ずっと導入したいと思っていた照明に買い替えする、など部屋づくりに関するご褒美でもいいですし、好きなものを食べに行ったり、家で自分を労る時間を設けたり、ささやかなことでもOK。

片付けを頑張るといいことがある、と自分の脳に覚えさせて片付けを楽しいことだと認識させる作戦です。私はというと、片付けるとその場所がビフォーとアフターで視覚的に大きく変わること、実際に暮らしやすさが変わることが気持ちよくて、片付けにハマっていきました。

片付けた空間自体がご褒美なのですよね。安上がりな上にやる気も持続してお得。笑
生まれた空間自体がご褒美でもあると思えば楽しく継続できる気がしてきませんか?
自分にご褒美をあげつつ、楽しく気楽に片付けを続けていきましょう。

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