住まいの今と未来をつたえる

特集

【おふみの相談室】捨ててもすぐに増えてしまう部屋の物を減らしたい

2019.03.02


休日に買い物に行ったり、ネットショッピングをしたり、買い物って楽しいですよね。特に買う物がなくてもウィンドウショッピングをするのが好きという方も多いと思います。ですが、買うばかりだと物が増える一方。パンパンの収納、常に物が乗っているテーブルなど、物が多い部屋はストレスにもなってしまいます。今回のミニマリストおふみさんによる「おふみの相談室」は、なかなか物を減らせない部屋にお困りのOさんからのお便りです。

メッセージ===

はじめまして。
以前おふみさんの本に出会ってから、ブログを拝見させていただいてます。私は買うのは好きだけど捨てることができず、特に「あった方が良いが無くても良い物」が多くなって困ってます。
自分でやっておきながら、物が多い部屋はストレスが溜まって帰るのも億劫になり、何度も断捨離をしてはゴミ袋3袋とか捨てますが、まだまだ物が多い状態です。
どのようにすると捨てることができますでしょうか。

Oさんより

===

この度はお悩み相談にメッセージをいただきありがとうございます。

>>以前おふみさんの本に出会ってから、ブログを拝見させていただいてます。

本とブログをご覧いただき嬉しく思います。いつもありがとうございます。

>>私は買うのは好きだけど捨てることができず、特に「あった方が良いが無くても良い物」が多くなって困ってます。

新しい物がまとう魔法

買うことって楽しいですよね。新しく買った物ってなぜ人をこんなに楽しい気持ちにさせるのでしょうね。
新しい物は魔力を持っています。買ったばかりの服は「早くあれを着て出かけたいなぁ」と思わせ、人を動かすほどのパワーを持っています。
そんな服でも何度も袖を通し生地が傷み、流行が移り変わり、勝負服でなくなっていく。いつしか袖を通さないまま1シーズン終えるようになり、クローゼットに吊るしたきりになる。その服を見るたびに「手放すかどうか決めなくては」と思うようになり、昔まとっていた魔法のような輝きが失われていることに気づく。
生地が傷んでくるから? 流行遅れになっていってしまうから? 趣味が変わったから? いろんな要因が折り重なって、同じ服なのに自分を輝かせてくれるアイテムではなくなり、いつしか、持ち主にじんわりとストレスを与える物に変わってしまいます。(もちろんそうでない物もあります。何年使っても、手にするたびに嬉しくなるバッグやアクセサリーやコートもあります。)
人は、新しさの魔法を感じたくて買い物をするのかもしれません。
というか、企業が本気を出して魅力的な商品を作り、お店も本気を出してディスプレイしたり接客したりしてくれるのだから、丸腰の我々がお店に並ぶ物を買いたくなってしまうのは仕方がないのではないか、という風にも思っています。
物にも賞味期限があるのかもしれません。自分にとって賞味期限が過ぎた物は、手放しましょう。

「何度も断捨離している」その行動力があれば、絶対にすっきりした暮らしにたどり着ける

>>自分でやっておきながら、物が多い部屋はストレスが溜まって帰るのも億劫になり、何度も断捨離をしてはゴミ袋3袋とか捨てますが、まだまだ物が多い状態です。

わかります。私も汚部屋状態だった頃、自分で散らかしておきながら物の多い部屋の与えるストレスに参っていました。
たぶん、物がそこら中に散らかっている状態は、そこに滞在する人間からやる気エネルギーをじわじわ奪うのだと思うのです。
これをどうにかしてからじゃないと別のことに取り組めない。外に出かけたいけど、まずは片付けを終えなければ。そんな思いが、腰をどんどん重くしていきます。物が多い状態は、それだけでストレスです。
家はどこよりもくつろげる場所であるはずなのに、帰るのも億劫に感じてしまうのは本当につらいですよね。

Oさんのすごいのは、「物が多い部屋はストレスだ」と気づかれていることだと思います。
私は、このイライラや無気力の原因が「物の多さである」と気づくまでに一年以上かかりました。そこに気づいていらっしゃるので、すっきりした部屋に到達する日までそう遠くないのではないかと思いました。
何度も断捨離をしてゴミ袋3袋分も出しているなんて素晴らしい行動力です。あと一息だと思います。

汚部屋脱出のために習慣にした3つのこと

>>どのようにすると捨てることができますでしょうか。

私も4年前の秋頃、Oさんと同じような悩みを抱えていました。
物が多すぎて休日に家で過ごすのが嫌でした。それでいて、片付ける量が多すぎて掃除に着手することもできずに、悶々としていました。
ちょうど借りていた家の更新時期が差し掛かっていました。その頃は二人暮らしなのに78㎡の一軒家に暮らしていて、収納もたくさんあるのに溢れるほどの物を持っていました。どうにか物を減らさなければ今と同じかさらに広い部屋に引っ越さないといけないことになります。このままではだめだと思い、一念発起。「身軽になって今より狭い部屋に住みたい。家賃や光熱費など生活費をスリム化したい」という目標を持って、片付けを開始しました。

私のしたことは、3つ。
1.毎日ミニマリストブログを読んでモチベーションを上げていた。
2.1日に最低でも1つの物を捨てること。それを毎日続けること。
3.捨てた物を記録すること。

1.毎日ミニマリストブログを読んでモチベーションを上げていた


何かを継続するというのは大変な労力を要します。でも、コツコツ捨て続けなければ物は減りません。生きているだけで物はどんどん増えていくからです。お店に立ち寄れば欲しい物に出会い、ノベルティやおまけで様々な物をもらい、コンビニに行けばカトラリーを、街を歩けばポケットティッシュをもらい、ポストからはチラシが入ってきます。意識しなければ、物はどんどん部屋に流入してきます。だからこそ「減らす」を継続する必要があるのです。

何かを続けるにはモチベーションを保ち続けることが不可欠です。「何のために片付けをするのか?」という自分の中での理由づけがしっかりしていれば、継続できます。
私はやる気を出すために、暇さえあればミニマリストブログを読んでいました。「この人はこれをこういった理由で捨てたのか」と参考になりますし、すっきりしたクローゼットや部屋を眺めていると、自分がコツコツと断捨離を続けた末にこういった暮らしが手に入るかもしれないと思えてきて、早くその状態にたどり着きたいという気持ちが湧き上がり、今すぐ立ち上がって断捨離したくなります。

他にもモチベーションを上げる方法はいろいろあります。すっきりした理想の部屋の写真が掲載されている書籍を繰り返し眺めたり、写真を切り抜いて部屋に貼るもよし。「ミニマリスト クローゼット」などと画像検索してやる気を上げるもよし。
ご自分に合った方法で、毎日やる気を与えてあげてください。断捨離が植物だとすれば、やる気を出すためにすっきりした部屋の写真などを見るのは水をやるようなもの。水をあげなければ植物は枯れてしまいます。継続するということにおいて、栄養分としての「やる気」を与えることは、想像しているよりずっと大事なことなのだと私は思っています。

2.1日に最低でも1つの物を捨てること。それを毎日続けること


次に、1日に最低でも1つの物を捨てること。
どんなに疲れて帰ってきたとしても、「部屋を見渡してみて1つ捨てる」ならできる気がしませんか?
それに、1つ捨てればやる気に火がついて、もう1つもう2つと捨てたくなってくるものです。
1つだけなら、と行動のハードルを下げるのが目的です。
1日に1つでも、1年続ければ1年後には365個分身軽になっているはずです。そう考えるとわくわくしてきませんか?1日1日の行動は少しでも、コツコツ継続すると大きな力を発揮します。

3.捨てた物を記録すること


そして最後に、捨てた物を記録すること。
自分の歩んできた頑張りが可視化されると継続のモチベーションになります。
また、捨てた物をブログやInstagramなどに記録していけば、ほかの人にとって参考になる情報になります。あなたと同じように悩んでいる人が一番知りたい情報「結局何をどれくらい捨てればいいのか。捨てる時に何を基準に判断すればいいのか」を発信することになります。あなたの悩みや行動が、誰かの悩みを救う可能性があります。
そしてSNSで発信することで、人に見られているという感覚が、継続のやる気につながります。
今日は1日1断捨離をおやすみしようかな…と思った時に「でもせっかく毎日更新してきたから」という考えが頭をよぎったなら、SNSが断捨離のモチベーションをあげてくれたということになります。
あくまで私の場合はということですが、上記の3つを継続したら、半年たらずで理想の物量にたどり着けました。

1区画ずつ攻めていこう

取り掛かる場所ですが、いきなり大物に取り組まず、まずは1区画ずつ手をつけていきましょう。
押し入れの中身を全部出してしまっては、範囲が大きすぎて挫折してしまいかねません。
今日は引き出しの上段、明日は引き出しの下段、明後日はキッチンのカウンター、明々後日はキッチン収納の上段、といった具合に区画分けして少しずつ取り組んでいくことをおすすめします。小さな区画で取り組むことで、何度も成功体験を積み重ねていけます。「自分は片付けができる人間だ」という自己肯定感が、次の区画に取り組む心の支えになります。

また、捨てるジャンルとしては、好きな物を後回しにすることをおすすめします。例えば、本好きの方が増えすぎた本を減らそうとしても、「好きな物だからやっぱり手放せない」と思ってしまうのではないでしょうか。料理好きな方にとっての調理器具も、服好きな方にとっての服もそうです。好きなジャンルの要不要を判断するのは難易度が高いので、もう少し気楽に判断できるジャンルから取り掛かってみてください。

どう見ても不要だけれど今日まで捨てずにきてしまった物、例えば公共料金の書類や買ったはいいが一度も使っていない物、明らかに数年使っていない物などから取り掛かってみましょう。そういった要不要の判断が簡単な物から始めて、毎日判断を下し続けていけば、判断能力が上がって肌感覚で不要な物がわかるようになってきます。断捨離の判断能力は間違いなく育っていきます。そうなってから、好きなジャンルの物に取り掛かるようにしましょう。

どうしても毎日取り組むことが難しければ1日おきでもかまいませんが、あまり間隔を空けすぎると習慣にすることが難しくなってしまいます。
ある場所を片付けることで空間が生まれすっきりするというのは快感を伴う行為です。
片付けること自体が自分へのご褒美みたいなものだと思えたら「早く片付けたい。あそこも片付けたい」という気持ちになると思います。
騙されたと思って、可能であれば毎日、1つでもいいので何かを手放す(持ち物を見直す)ことを習慣にしてみてください。

何か少しでもお役に立てれば幸いです。

おふみの相談室へのご相談はこちらからご応募ください。
皆さまのご応募お待ちしております。

タグ TAG