住まいの今と未来をつたえる

特集

【ミニマリストおふみの相談室】合うサイズがなくて靴難民!好みの靴に出会うには?

2022.12.12

ご質問ありがとうございます。

靴選びって悩ましいですよね。

服なら多少我慢すれば大抵のものは「着られない」という事態にはそうそうならないものですが、靴は道具としての役割が大きいので、足に合わないと血まめができたり、「もう裸足で歩くしかない!」とすら思う耐え難い痛みを伴ったりと、我慢が効かないものだからです。

同じ「23cm」でもブランドごとに幅の広さが違ったり、また同じブランド内でもモデルによって足に合う合わない靴があります。

たまに試着していない靴を通販で買う人がいますが、どれだけ強靭な足の持ち主なんだ?!と驚きと羨望の目で見てしまいます。

素材によって予算割り付けを変える

さて、靴に割く予算ですが、基本的に1年で1万円前後という感覚で割り付けています。具体的には、大まかにスニーカーと、合皮、本革によって予算を変えています。

スニーカーは洗えるとはいえ消耗品だと考えているので、1万円〜2万円の間くらいで、2年前後履けると良いなと思いながら選んでいます。

スニーカーの靴底に使われるポリウレタンスポンジは、加水分解といって空気中の水分による劣化があるので、一生物の予算感でスニーカーを買うと寿命と金額が釣り合わないと感じます。ちなみにニューバランスの公式サイトによれば、製造から3〜5年が寿命の目安とのこと。( https://shop.newbalance.jp/shop/pages/support_information.aspx/ )

毎日同じスニーカーを履いた場合は半年〜1年で寿命になると言われているようです。私はお出かけの5割は同じスニーカーを履いているので、この使用年数でちょうどよいと感じています。例えば車移動であまり歩かない場合や、使用頻度が低い場合には、自分に合った使用年数を設定するといいと思います。

合皮のアイテムであれば1〜1.5万円前後で考えています。

私が持っている靴で合皮のアイテムはブーツとパンプスです。流行の形をある程度反映しつつ、1〜2年履けたらいいなと思って購入し、大抵3年くらい所持することが多いです。

合皮は消耗品だと思って、レインブーツ感覚で雨の日もガンガン履きます。

本来は雨の日に履くとソールの接着剤が剥がれかねないので推奨された履き方ではありませんが…。本革を雨の日には履けないので、ここは消耗品と割り切った合皮に活躍してもらっています。

本革は、一生ものにもなり得る寿命の長い素材です。

10年履けたらいいなと思いながら、1年1万円前後で選んでいます。

ちなみに、以前同じ感覚で6年使うつもりで6万円のコートを買いましたが、案外それほど長く使えず、4年ほど使って手放してしまいました。

アウターは流行の形が靴よりも強く反映されます。定番のアウターというのもありますが、自分の場合はアウターである程度流行を楽しみたいと感じています。

「アウターに一生ものなし」という考えに至り、3年程度使うつもりで買うようになりました。

アウターに比べると靴はより長く使えます。靴にも流行はあるとはいえ、服ほど如実に移り変わっていかないからです。

一生ものになるかどうかは人生を歩んで振り返って初めてわかることであり、買う時は10年使うつもりくらいで買えばよいと思っています。

徐々に慣れさせていけばよい

しかし、金額感的にも、これだけ出したのに結局合わなかったとなるのは避けたいので全力で検討しますし、足を靴に馴染ませるために努力します。

例えば10年履くつもりでChurch’s(チャーチ)の革靴を買った際は、会社の行き帰りは別のスノーブーツを履きつつ、Church’sの革靴を持参して会社で履き替えていました。(これは積雪地域ではあるあるだと思いますが、雪深いので長靴的なもので出勤し、接客がある場合は屋内で綺麗めの靴に履き替えます。)

革靴を販売してくれた女性店員さんも、同じように職場で履いて慣らして、キツくなったら持参した靴に履き替えたりしつつ馴染ませていったと話していました。

今は在宅ワークなので、職場で履き替えて慣らすということはできませんが、家の近所で慣らし歩行をしています。往復3,000歩くらい歩いて、慣れたところでお出かけ時に履くようにします。

それでも不安な場合は、折りたためるフラットシューズを出先に持っていくのも一つの手です。結婚式にお呼ばれして慣れないヒールで疲れた帰り道にこれがあると本当に助かりますが、おろしたての靴を慣らす場合にも重宝するアイテムです。

自分から靴に合わせにいく

最初からぴったりな靴を選べれば一番良いですが、靴を履きこなせるかどうかは、努力次第だとも感じています。

靴に関してはインソールなどできるものはどんどん対策して自分用にカスタムして、「自分から靴に合わせにいく」これを心がけています。

最近Maison Margiela(メゾンマルジェラ)のTabi(タビ)ブーツを買ったのですが、とにかく歩きやすさを向上させるために、あえて半サイズ上の物を買い、インソールを入れてクッション性を上げました。

そして、このブーツはヒールが3,6,8cmから選べるのですが、3cmヒールを選びました。

買ったTabiブーツは走れる靴と評判が良く、SNSを見ると、「8cmヒールでも走れる!」「本当に足が痛くない!」という感想をよく見かけるのですが、他の人には普通にできることが自分にもできるとは限りません。私は低めのヒールでも本当に疲れやすいという自覚があり、スニーカー並にガンガン歩けるブーツに育てたかったので、3cmにしましたが正解でした。

自分側を靴に合わせるために近所を歩いて慣らしたり、筋トレをするのも有効だと思います。

例えば以前買った別の厚底ブーツの話ですが、見た目が好みドストライクなものの、重さがあって1日歩くとふくらはぎ周りが毎回筋肉痛になっていました。このまま履くのを諦めたくない、自分を靴に見合うようにしたいと思って履いていたら段々筋肉がついていったのか、次第に筋肉痛にならなくなり、今ではこのブーツを履いて走れるようになりました。

サイズ問題をどう乗り越える?

そして、ご質問者さんは25.5cmというレディースとメンズの狭間のサイズ感でお悩みとのことですが、こちらの連載の編集担当さんは22cmや22.5cmなので、レディースとキッズサイズの狭間で靴選びに悩んでいらっしゃるそうです。

レディースど真ん中のサイズでないと、靴選びの難易度が一気に上がることは想像に難くありません。

私はサイズ23cm前後とレディースど真ん中なのでサイズ難民になることはあまりないのですが、これまでに買った革靴は、レディースとメンズが同じデザインのものでサイズ展開があるものを選んでいたので、何か参考になることがあれば良いなと思います。

マニッシュなデザインがお好みなら、church’s(チャーチ)や、Maison Margiela(メゾンマルジェラ)、Tricker’s(トリッカーズ)など、男女の区別なくデザイン展開するアイテムがあるブランドを選ぶとサイズの選択肢が増えて良いかと思います。

他にも、パンプスなど女性らしい靴で、ある程度流行を反映したものも視野に入れると、ORiental TRaffic(オリエンタルトラフィック)さんは26cm(一部26.5cm)までサイズ展開があるようです。

また、細分化されたお悩みに対応するネット通販のお店も見かけます。「大きいサイズの靴専門店」「小さいサイズの靴専門店」もそれぞれあるようです。

それでももしベストものに出会えずにいるなら、オーダーメイドやセミオーダーを使って靴を作ってもらうのもアリですよね。国内で1万円いかない価格でセミオーダーできるブランドも複数あるようです。

合わない靴を履くと本当にストレスフルなので、未来の自分の不快を取り除くと考えて投資するのも一つの手だと思います。

相棒と呼べる靴と出会えて、お悩みが解決しますように。

少しでもお役に立てる部分があれば幸いです。

タグ TAG