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スキンケア用品で収納がすぐいっぱいに!増やし続けないコツ【ミニマリストおふみの相談室】

2022.01.07

消耗品の中でも次々と新商品が発売され、つい増えがちなスキンケア用品。使ってみて合わなくても高価なものは手放しにくく、人に譲るのもはばかられるため洗面台周りにいつのまにか溜まってしまっている、という方は多いのでは。お気に入りの愛用品があれば在庫管理だけで済みますが、それがないものは特に新商品を試してみたくなりますよね。今回のミニマリストおふみの相談室は「スキンケア用品が増えていくのを止められない」というお悩みです。男女問わず抱えがちなこのお悩みにおふみさんはどう対処しているのでしょうか。

ご相談ありがとうございます。

「スキンケア用品を色々試しているうちに無限に増えていってしまいます」という一文、共感のあまり「わかる!!!」と声を上げてしまいました。

私は長年ニキビ肌で悩まされてきたので、少しでもマシにしたいという思いであれこれ試してきました。
今より少しでも良くなるならと、藁にもすがる思いで試しているうちに増えていってしまうのです。
合わなくなって使わなくなるものがどうしても出てくるし、かといって中身が残っていると捨てるのは忍びないし……。

無限に増えるスキンケア問題、解決の糸口を見つけたいですね。
一緒に考えていきましょう。

定期的に余剰が生まれること自体を認める

思うのは、まるっと自分を認めることが必要なのかなということ。
自分の肌質と髪質も、それに合わせた買い方も、どうしてもものが多くなることも、一旦全部含めて認めるということ。
長年ニキビに悩まされ続けてきて、そう思いました。

個人的な話になりますが、私は記憶が正しければ12歳頃から20年近く常にニキビができ続けています。
思春期の頃からニキビ生成ペースは特に変わらないくらいで、もしかしたら一生ニキビと付き合っていくのかもしれません。そういう体質なのかも。

きっとこれまで、ご質問者さんの周囲には羨ましくなるくらい肌質や髪質が強い人がいたと思います。
スキンケアはニベアひとつで荒れ知らずとか、思春期の数年しかニキビができてなかったとか、特に気を使わなくても髪で困ったことはないとか。
喉から手が出るほど欲しい性質ですよね。もう生まれながらの体質、タンパク質の違いですよね。
でも自分は他人にはなれない。与えられたカードで自分は自分としてしか生きられない。まずはそのことを認める。

次に、肌や髪を少しでも良くするために「いろんなものを試してみる」というのが自分の買い物スタイルなのだと認める。

そして、買って最初のうちは肌や髪に合っても、途中で合わなくなることは普通にあると思うので、
どうしても生まれる余剰を、「定期的に減らす」というところまで買い物ルーティンに組み込むのが良いのかなと思いました。

>>洗面所も広くないのでたくさんの種類があると正直邪魔なのですが
とありますが、例えば保管場所を見直しても良いかもしれません。
どうしてもいろんな種類を試すので、ある程度の数を持つことになります。
ストック分は洗面所以外の場所に保管する、あるいはスキンケア用品をクローゼットなど別の場所に収納するのも一つの手だと思います。
自分にとってスキンケア用品は少し数を多めに持つジャンルのアイテムなのだと認識して、洗面所に限らず場所を確保するという方法です。
代わりに別のジャンルのものの数を見直して、収納全体で物量のバランスを取れればOKと考えてみては。

買い物のルールを決める。その場のお得を求めない。

そんな自分の体質を認めて、買い物をする上で「その場のお得を求めない」というのも大事なポイントかと思います。

>>買った当初は継続的に使うつもりでお得になる2個セットを買っていたり
とありますが、
使っている途中で合わなくなってくることを見越して、複数買いをするのは控えた方がよいかもしれません。

いつでも「試し買い」のつもりで、少量ずつで買っていきましょう。
2個セットで買った方がお得だと店員さんに勧められても、「今回こそはいけるだろう」と欲を出さず、これまでの傾向と性質を思い出して、1個だけ買うようにしましょう。

その場ではセット買いよりも損をしたと感じるかもしれませんが、
肌に合わなくなって手放したくなった時に、未開封の1本が残っているよりも、使っている途中の1本だけの方が無駄もなくてお得ですよね。
少なく買うことが、自分の場合は結果的にお得になることが多いのだと意識して、買い方を変えてみるのが良いかなと思います。

>>セールの時に買ったものの別の物を使うようになった未開封のストックも眠っています。
こちらも同様に、目の前のお得さは見送りましょう。
必要になった時に必要な分だけしか買わないようにします。

そして眠っているストックは、今後使いたいと思えないなら早めに誰かに譲るのも手です。
肌に合わないのでなければどんどん顔以外の部分に使っていっても良いでしょう。

自分の肌・髪質を認めて定期的に捨てる

肌や髪を少しでも良くするためにいろいろ試すのはやめられません。私も一縷の望みをもってあれこれ試しています。与えられたカードで生きていくしかないので、これは自分の肌質と付き合っていくために必要な買い物だと考えています。
試した結果、使わないものが出てくるのも仕方のないことです。
それを認めて、「定期的に手放す」ことまで買い物のルーティンに組み込んでしまいましょう。容器を家から手放すところまでが買い物の一環だと考えてみます。

定期的に手放すと決めていても、なかなか踏ん切りがつきにくいと思います。それをするために、まず開封した日を記録した方がよいでしょう。
スキンケア用品は開封後半年で使用期限を迎えることが多いようです。
ちょっと面倒かもしれませんが、シールに開封日を書いて貼ったり、本体の底にマジックで書いておいたり、スマホのメモ帳に書いておくのでもいいので、まずは開封日を記録します。
半年って案外すぐに過ぎるので、これで一度でも開封したものに関しては、開封後半年以内のものしか家の中にない状態にできます。

とはいえ、「半年経ったからって半分以上残っているのに捨てられない……」というのが人情だと思います。
私もどうしても割り切れない場合は、顔に使用するのはやめて、首から下のボディ用にしています。
もちろん顔以外の場所に使うのも自己責任で、狭い範囲に試して使ってみてから大丈夫だと判断できたら使用する形をおすすめします。
体にどんどん使って、顔も顔以外にも潤いを与えて、ガンガン消費して手放します。
これでかなり気持ちに折り合いをつけて残量を減らしていけます。

●スキンケア用品以外でアプローチしてみるという提案

もう一つの提案としてはスキンケア用品以外でのアプローチをすることです。
肌や髪の状態を良くするのに、必ずしもスキンケア用品が必要というわけではありません。
スキンケア用品だけでなく他の面からもアプローチをすることで活路が見えるかもしれません。

これは私が試して効果を感じたものなので、あくまでも個人的な体験なのですが、最近1日2.2リットルの水分をとることを目標にしています。
これに加えて、スキンケアを簡素化してみています。

なぜこのスタイルに行き着いたのかを、経験を交えてお話しします。

先日温泉に行ったのですが、スキンケア用品一式を忘れてしまいました。
サウナ・水風呂・外気浴を3セット終えた後で、しっかり保湿したいと思っていたので、やってしまったと思いました。
仕方なく帰宅するまで、結局何もつけずに数時間過ごしたのですが、なんとこの時がこの1ヶ月間でもっとも肌の調子がよかったのです。
普段ならすぐに小鼻や額周りがベトベトになるのですが、この日はずっとサラサラで、かといって乾燥しすぎることもなく、適度な水分量だと感じました。
「もしかして何もしない方が効くのか?」とハッとしました。
あまりに肌が荒れるのであれこれスキンケアを足す「足し算スタイル」をとってきて、スキンケアの引き算をするという発想がなかったのですが、
思えば顔以外の部位は何も塗らなくても乾燥しておらず調子が良いことに気づきました。
肌本来の回復力を引き出せば、案外顔のスキンケアを簡素化してもいいのでは?と仮説を立てました。
また、この時すでに水を1日2.2リットル以上飲むということを数週間以上続けていました。
今まで感じていた乾燥は、体の水分量が足りていなかったからというのもあるのではないかと思いました。
素人なので想像の域を出ませんが。
少なくとも自分には、水分をたっぷりとってスキンケアを簡素化するのは合っていると感じました。
水分計測アプリをいれて接種量を管理をしていますが、飲んだものを入力すると、水分が足りなくなったタイミングで通知が出るので、飲み忘れを防いで目標量を達成できています。
(適した水分量は人によって違うとのことなので、取り入れていただく場合には自分に合った水分量に調節して試してみてください。)

私の場合は水分量を増やすことが合っていましたが、これに限らず体の中や環境からの改善を図ってみるのもありかもしれません。

お互い与えられたカードで肌と髪をいたわりながら、ベストなケアを模索していきたいですね。

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