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引っ越し先の押し入れにうまく物を収納したい【ミニマリストおふみの相談室】

2019.04.12

引っ越しなどのタイミングで収納容量が変わることはよくありますが、容量が同じでも使い勝手が違うだけで「あれ……物が収納できない……」となってしまうことも。今回のミニマリストおふみさんによる「おふみの相談室」は、クローゼット収納から押し入れに引っ越して物の収納に困っている方からのお便りです。おふみさんの押し入れの中身も全公開! おふみさん流の押し入れ収納術は必見です。

メッセージ===

今までクローゼットがある家に住んでいたのですが、先日引っ越したことで収納がクローゼットではなく押入れになりました。クローゼットと使い勝手が違うため容量は変わらないはずなのに今まで入っていた物がうまく収納できず困っています。おふみさんは押し入れの収納はどうされていますか?

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クローゼットと押入れの違いに戸惑う……わかります。わかりますよ。私も実家を出て初めて住んだ家の収納はクローゼットで、その次に住んだ家はクローゼットと押入れ収納がどちらもついていて、その次の部屋は押入れのみの物件だったので、押入れを使いこなせるようになるまで試行錯誤を繰り返しました。

収納がクローゼットから押し入れになった場合、どこに戸惑うのか。まず、クローゼットと押入れでは、奥行きが違います。これは常々言っていることなのですが、「押入れは高さと奥行きを制すべし」というのが結論です。

さて、まずは我が家の押入れ収納をご紹介します。

押入れ収納全公開

使用頻度別に収納場所を決める

上に「押入れは高さと奥行きを制すべし」と書きましたが、まずは高さに着目してみましょう。人間にとって使いやすい高さとそうでない高さがあります。押入れの上段は取り出しにくいです。踏み台がないと届かなかったりしますね。中段は立ったままものを取り出せますし、下段はしゃがむ必要はあれど踏み台などは必要ないので、中段の次に使いやすいと言えます。それぞれの高さに合わせて、使用頻度別に物の収納場所を決めていきましょう。

例えば我が家では、毎日使うような服・バッグ・アクセサリーケースといったものは中段に、その次に使用頻度の高い美容関係のアイテムや書類やレターセットなどは下段に、最も使用頻度の低い季節外の服や冠婚葬祭グッズは上段に収納しています。

他にも、文具が入った引き出しや、アクセサリーが入った無印のアクリルケースの引き出しも中段に収納しています。

中段→下段→上段の順に使い勝手が変わることを意識して、使用頻度別に物を配置すればぐっと使いやすくなります。今ご自宅の収納を見直してみて、「使用頻度が高い割に最も使いやすい場所に収納できていない」というものがあれば、収納場所を入れ替えてみてください。

奥行きを活用するために、引き出し収納に頼る。

次に奥行きを制しましょう。

まず、クローゼットの奥行きは45cm~60cmが一般的です。押入れはと言うと、80~85cmが一般的です。この深い奥行きを取り出しやすい形で活用しないと、奥にしまった物が使いづらくなってしまい、そのうちに物の存在を忘れ、死蔵品を生み出してしまうことになりかねません。押入れ収納は引き出せるものを使うのがおすすめです。

例えば我が家では、押入れの下段には奥行きの深い引き出し収納を置いて使っています。押入れの左側で使っているのはIKEAのALGOT(アルゴート )というものです。

美容関係のアイテムやマニキュア、書類などを収納しています。

もしこれが引き出し型ではなくフタ式の積み重ねるボックス収納だったらどうでしょう。収納自体の奥行きが深くても、取り出すのが大変で物を死蔵してしまいそうですよね。押入れの奥行きを活用するなら引き出し収納をおすすめします。

靴下や肌着や寝間着は、無印の引き出し収納にしまっています。奥行きがたっぷりあるので、押入れの深い奥行きを有効活用できます。

押入れをクローゼットとして使うのに便利なアイテム

クローゼットがなく押入れのみの家庭で服を収納するのは骨が折れますよね。極太突っ張り棒を買ってきて取り付けたりもしましたが、服の重さに耐えきれずずり落ちてしまい断念しました。その経験を経て、服を収納するなら突っ張るのではなく自立タイプが一番だという結論に至りました。

我が家で使っているのは、山善の押入れハンガーラック 棚付きアイボリー OSM-2T(IV)というものです。これを2つ並べて押入れの中段に収納しています。

手前がポールになっていて服を吊るせるようになっています。奥が棚になっているので、奥行きと高さを有効活用することができます。

押入れの奥を活用しようとして棚板に直置きすると、その上の広大な空間に何も置けなくなってもったいないですよね。蓋つきの収納を積み重ねるという選択肢もありますが、積み上げると取り出しにくくなってしまいます。棚付きのハンガーラックがあればその悩みを解決してくれます。

手前には服とバッグを吊るし、服を吊るした下にできるスペースを生かして文具を入れた引き出しを置いています。奥の棚には、DVDや工具、スケッチブックやPCケース、思い出の品を一箱にまとめた「思い出ボックス」や、防虫剤のストックなどをしまっています。

床の掃除機掛けがしやすい部屋作りを心がけているので、部屋の表には動かしづらい置き家具は配置しないようにしています。部屋の表に置いているものは、毎日使う家具・家電と本箱くらいです。なので持ち物のほとんどは押入れ内に収納するようにしています。

我が家の場合はこんな風にして、夫婦二人分の服や持ち物を押入れに収納しています。押入れ収納の活用に悩む方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。

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