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しっくい(漆喰)風壁塗装に挑戦してみよう

2017.12.26

家の外壁も室内の壁も、壁というのは面積が広く第一印象を決める大変重要な部分です。どんなにキレイなインテリアやおしゃれな家でも、壁が黄ばんでいたり剥がれていたりしたらそれだけでイメージが悪くなってしまいますよね。そんな壁の中でも、和風や洋風両方に合わせられることで人気のしっくい(漆喰)風壁に、家の壁をアレンジしてみましょう。

しっくい風壁の塗装は壁紙のように平面で塗ることももちろんできますが、今回は以下の写真のようなレンガタイル貼りの外壁を、おしゃれな雰囲気にぴったりな“扇形模様のしっくい風壁”にアレンジしてみたいと思います。
レンガタイル張りの外壁

今回使用したのは「しっくい風かべ塗料」です。屋外の壁にも屋内の壁にも使用することができ、湿度の調節をしてくれる効果もあります。今回はアートオリーブ色を使いましたが、カラーは10色から選べるので、お好みの色をご使用ください。
今回の塗装に使用するしっくい風かべ塗料
≪用途≫
屋外:リシン壁、コンクリート、モルタル、ブロックなどの外壁や塀、玄関など。
屋内:ビニール壁紙、砂壁、繊維壁、ボード下地などの室内の壁など。

扇形模様のしっくい風壁のつくり方
乾燥時間/夏:約2時間、冬:約4時間。
効果/湿度調節効果(珪藻土配合)

≪用意するもの≫
・プラスチックケース
・コテ(もしくはローラー)
・軍手
・皮すき
・ハンマー
・汚れてもいい服装

1.レンガタイルを剥がす
レンガタイルを剥がす

今回はレンガタイルが貼ってある外壁の場合です。まずは、塗装できるようにレンガタイルを一枚ずつ剥がしていきます。レンガタイルを剥がす際は、皮すきをタイルと壁の間に差し込み、ハンマーで叩いて剥がしていきます。この時、モルタルの残りが残ってしまうと仕上がりがきれいになりませんので、できるだけきれいに剥がすようにしましょう。

2.塗装する場所のまわりを養生する
すべて剥がし終わったら、塗装する場所のまわりを養生していきます。コテで塗るしっくい風塗料は初心者には扱いにくく、こぼしてしまうことが多いので必ずしっかりと養生を行いましょう。壁との間に隙間があくとそこに入ってしまったり、作業中にズレてしまったりすることがあるため、マスカーテープのようにしっかりと固定できるもので養生しましょう。

3.少し厚めに塗装する
しっくい風かべ塗料を取り分ける しっくい風かべ塗料をコテで塗る

養生ができたら、いよいよ塗っていきます。缶の状態だと塗料をうまくすくうことができませんので、写真のようなプラスチックケースに缶の中身をあけて使用します。一度に塗る量が多いと垂れやすくなってしまいますので、少しずつ慎重に塗りましょう。

※あとで扇形の模様を作るために、厚めに塗装します。最初は模様を作るのではなく、全体的に少しずつ均等に塗料を塗ることを意識して、徐々に範囲を広げましょう。今回は塗る時にコテのみを使用していますが、砂骨ローラーで塗ることもできます。コテで塗りにくい場合にはローラーを使用しましょう。

4.コテを使って扇形を作る
コテを使ってしっくい風かべ塗料を扇形にする
コテを使って扇形にしていきます。コテを手首で回しながら左端から右端へ、上から順番に扇模様をつけます。乾き始めてしまうと模様が付けにくくなるため、手早く作業を行いましょう。乾き方は時期にもよりますが、丸一日は触らないようにします。
使用したコテなどの道具は、放置しておくと硬くなって汚れが落ちにくくなってしまいますので、早めに洗うようにしましょう。

劣化したレンガタイル壁から、おしゃれなしっくい風壁となりました。写真のようにきれいにできなくても、それはそれで味になるのがしっくいの良いところ。不ぞろいでも手塗り感がおしゃれに見えますよね。

今回はコテを使って扇形に塗りましたが、模様をつける方法も種類があります。縞模様を付けられるコテで模様を付けたり、ハケでなぞって薄く模様を付けたり、工夫次第でさまざまな模様をつくることができます。カラーもいろいろありますので、2色で塗ってみるのも面白いかもしれません。
しっくい風かべ塗料を塗る前のレンガタイル貼り外壁
(Before)
しっくい風かべ塗料を塗った後のレンガタイル貼り外壁
(After)

あなたのお家も塗装してみませんか?

家の中の壁にも外の壁にも使え、湿度の調節機能も付いた便利な「しっくい風塗料」は、保存することもできます。壁を塗った後も保存しておけば、気分が変わったときに違う模様に塗りなおしたり、お部屋の一部分だけをアクセントとして塗装したりもできます。ぜひお家を自分の好きなようにアレンジしてみてくださいね。

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