マンションの収納リノベーション!すっきり収納で理想の住まいへ
2022.01.21
生活しているうちに知らず知らずに増えてしまう“物”。特にマンションでは戸建て住宅より収納の数や容量が少ないことも多く、趣味が増えたり家族が増えたりといったきっかけで収納が足りなくなってしまうことも。限られたスペースでもすっきり収納できる、マンションで可能な収納リノベーションにはどのような物があるのかご紹介します。
マンション収納をすっきりさせるアイデア
DIYで壁に棚を取り付けるのが難しいマンションでは、収納を増やすとなると置き型の棚を増やしてしまいがちですが、収納不足となるたびに棚を購入していると生活スペースも奪われてしまいます。マンションの限られたスペースを有効的に使って収納力を上げる方法が、収納のリノベーション。戸建て住宅よりも縛りの多いマンションで収納力を上げるリノベーションをするにはどのような方法があるのでしょうか。
造作可動棚
造作可動棚とは、置き型の家具ではなく壁に取り付けたレールに棚板を設置するタイプの家具のことです。設置したレールに沿って棚板の高さを自由に変えることができるため、後から収納する物が変わっても柔軟な対応が可能です。
設置できる強度の壁があれば、リビングに限らず、キッチン、トイレ、洗面、玄関など、あらゆるところに設置でき、扉がないため物の出し入れがしやすいのも大きな魅力です。
ただし、扉がないため収納物がすべて見えてしまうことになります。「見せる収納」に抵抗のある人は、一旦カゴに入れて収納するなどの工夫が必要かもしれません。
ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは部屋の広さに応じて規模も異なりますが、マンションの場合部屋の一角をウォークインクローゼットにしたり、押し入れをウォークインクローゼットにリノベーションすることができます。
内部にはハンガーパイプや棚が設置されているのが一般的ですが、片側一列型、並列型、L字型、ウォークスルー型など、配置の好みや収納物の量に合わせて好みの収納スペースを作れるのがリノベーションならではの魅力。
扉があるため見た目も気にせず収納することができ、洋服やバッグ、帽子などを一か所にまとめて収納できるため、ファッションのトータルコーディネートがクローゼットの中で完結できることが人気が高いところかもしれません。
季節外の衣類をまとめられる広さがあれば、すべてが1つの空間に収納できるので衣替えの手間もかからず大変便利です。
床下収納
床下収納は文字通り床の中にある収納スペースのことをいいますが、主にキッチンの床に扉や蓋があり、床下に取り付けられた収納庫で食品等の保存、保管をするために利用されているスペースをイメージされるのではないでしょうか。
マンションの場合、構造上床下に収納庫を設置する十分な空間の確保が難しい場合が多く、既存の床の一部をかさ上げして収納を設置する方法が採用されています。
床面積をほとんど変えることなく隠す収納ができるため、隠す収納にもってこいの床下収納ですが、建築基準法で天井までの高さが決められており、床をかさ上げする場合は高さの限界がありますので、床下収納を作りたい場合には事前に天井高の確認をしておく必要があります。
関連記事:築42年の1LDKの収納力を増やしたマンションリフォーム実例
造作可動棚リノベーション
造作可動棚を設置するリノベーションを考える前に、メリットとデメリットを把握し、部屋と物の量に合った適切な規模はどれくらいか、また費用についても知っておくことが大事なポイントです。
造作可動棚のメリットデメリット
造作可動棚のメリットとデメリットは次のようなことが挙げられます。
<メリット>
・置く物に合わせて棚の高さを自由に変えることができる
・天井までの空間を無駄なく活用できる
・扉がないため、出し入れがしやすい
・他の収納設備設置よりも比較的安価に設置が可能
<デメリット>
・収納物が見えてしまう
・置き型の棚と違い動かせないので、長期的な収納を考えて設置する必要がある
造作可動棚のリノベーション費用
造作可動棚のリノベーション費用は主に棚板の大きさや素材によって変わります。せっかく作るのであれば天井までの空間を使って居室スペースを無駄にしたくないところですが、高くなればその分取り出しにくくなったり、圧迫感も出てきます。
リノベーションでの設置費用は2メートル程度の棚で15万円~30万円程度ですが、高さや棚板の数が増えるとその分費用も上がりますので、欲張りすぎず必要な分だけ設置することを心がけましょう。
ウォークインクローゼットリノベーション
見せない収納で部屋をスッキリ見せたい人にはウォークインクローゼットがおすすめですが、リノベーションするためにはどのくらいの費用が必要なのでしょうか。
ウォークインクローゼットのメリットデメリット
小さな部屋のようなウォークインクローゼットは、その名のとおり人が立ち入ることができる空間で、衣類に限らず帽子やバッグ、小物まで1つの空間に収納をすることが可能です。室内がスッキリ見えることもあり、新築マンションでも人気の設備となっています。
メリットはもちろん多くありますが、同時にデメリットもあるので確認しておきましょう。
<メリット>
・広い空間が確保されているため収納力に優れている
・室内にタンスなどの家具を置く必要がなく部屋がすっきりする
・帽子、バッグ、アクセサリーなどの収納もまとめられる
<デメリット>
・既存の部屋の一部に作る場合、ウォークインクローゼットの広さを確保した分居室面積が狭くなる
・人が足を踏み入れるスペースが必要なため広さに対して収納可能スペースが狭くなる
ウォークインクローゼットのリノベーション費用
ウォークインクローゼットのリノベーションをする場合、間取りの変更を伴う大掛かりなリノベーションの場合や、押し入れをリノベーションする場合、部屋の一角に増築する場合など設置する場所によって費用が異なります。
また、棚板を設置するかハンガーパイプを設置するかによっても価格が異なり、一般的にハンガーパイプの方が取り付け価格は安くなっていますのでどのような内装にしたいかも具体的にイメージしておきましょう。
さらに、ウォークインクローゼットは基本的に洋室のため、和室にウォークインクローゼットを設置したい場合には和室から洋室へ変更する費用なども見込んでおく必要があります。
このように条件によって変動の大きいウォークインクローゼットの費用はマンションのリノベーションを得意としているリフォーム会社への相談が一番かもしれません。
床下収納リノベーション
一般的な床下収納といえばキッチンの床の一部を開けて収納する場所のイメージですが、マンションでは床下には配管設備などがあり、構造上収納庫を納める十分な空間を確保することが難しくなっています。
そのためマンションに床下収納を作る場合には、部屋の床を小上がりのように嵩上げして収納スペースを確保する方法をとるのが一般的です。
床下収納のメリットデメリット
生活できるスペースをあまり減らすことなく有効的に利用できる床下収納ですが、次のようなメリットとデメリットがあります。
<メリット>
・収納物が見えないため部屋がスッキリ見える
・使うことのできる床面積をあまり減らさなくて済む
<デメリット>
・収納内に湿気が溜まりやすい
・床に段差ができる
・床を上げすぎると天井までの高さが低くなり圧迫感がでる
床下収納のリノベーション費用
マンションで床下収納を作る場合に一番簡単なのは収納付きの小上がりを設置することです。個人で購入することができるタイプもありますので安価に実現させた場合には検討しても良いかもしれません。
リフォーム会社に依頼をする場合には上記のような収納付きの小上がりを設置するほかに、床下をかさ上げする方法がありますがこちらは素材や面積によって20万円~となっており、スペースの目的に合わせた施工方法を相談するのが良いかもしれません。
まとめ
ある程度の広さがあれば既成のラックや棚を置けば解決しますが、居住スペースを広く確保したい場合や、すっきり見える部屋が好みの場合は、思い切ってリノベーションをすることでより満足度の高い空間を作ることができるかもしれません。
部屋全体のバランスや自分自身の理想や好みに合わせて最適な収納を選び、リノベーション後も圧迫感を感じずに快適な生活ができる理想の部屋を目指しましょう。
物を減らせずお悩みの場合にはミニマリストおふみの相談室でもご相談を受け付けております。