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季節飾りの片づけを楽にするには?冬編【ミニマリストおふみの相談室】

2019.12.25


秋~冬はイベントシーズンということで、ハロウィン、クリスマス、お正月……とイベントが目白押しです。特に飾り物が多いイベントが短い期間でたくさんあるので、この時期になると片付けに悩まれる方も多いのではないでしょうか。今回のおふみの相談室は季節飾りを手放すか悩んでいる方からのご相談です。季節を楽しみつつ、片付けの負担を少なくするにはどうしたら良いのでしょうか。

お悩み:秋から冬にかけて10月のハロウィン、12月になるとクリスマスツリー、それが終わればお正月飾り、とずっと季節飾りを出していますがこれらの物を出し入れするのがとても億劫です。
1年のうち1ヶ月程度しか使わない物をしまっておくのも…とは思いますが飾ること自体が嫌いなわけでもないので、手放す踏ん切りもつかずにいます。
季節飾りの類はどうしていますか?

ご相談ありがとうございます。
秋から冬にかけてハロウィン、クリスマス、お正月飾りを飾っているけれど、収納場所からの出し入れが億劫というご相談ですね。
「1年のうち1ヶ月程度しか使わないものを残りの11ヶ月はしまっておくのも…」という気持ち、わかります。それと同時に、飾ること自体が嫌いなわけではないという気持ちもとてもよくわかります。前職では季節のディスプレイを担当していた時期があり、しめ縄やクリスマスリース、ツリー、クリスマス商品の手配を数年間していました。物自体も、それを飾ることも好きなので、スタイリングの写真を見ては情報収集し職場のディスプレイであれこれ試していました。

お正月にはコピー用紙に赤と黄土色(本当は金色にしたいけれどコピー機で金色はプリントできないので近い色)のストライプ模様をプリントして厚紙に貼り、折りたたんでミニチュアの扇子を作って鏡餅のそばに散らして飾ったり、バレンタインデーにまつわる文言を飾り文字で書いたカードを作り、ガーランドのようにリボンに通して吊るしたりしていました。工夫を凝らして装飾をするのが好きでした。

けれど、何かを飾ると掃除の手間が増えます。
クリスマス用品には必ずと言っていいほどキラキラした細かいラメが無数についており、飾っている期間中ずっとそれが周辺に散らばるので、毎日ハンディモップで掃除していました。服につかないように注意を払ってはいるものの、細かいので服の繊維に入り込んで取れなくなるんですよね。クリスマス飾りをしている一ヶ月間はずっとラメとの戦いでした。クリスマス用品に限らず、何を飾っても、飾っていない状態に比べると掃除が大変になります。毎日面倒臭がらず掃除ができていたのは、職場だったからというのが大きかったです。

飾り物が好きなら曲げずに楽しもう。飾り物の収納の上限を決めれば困りません。

飾り物を好きな気持ちは家の外で楽しもうと思い、自宅では季節の飾り物はしていませんでした。職場でなら環境の力で掃除やメンテナンスができても、自宅で飾り物周辺の掃除をしたり、季節が終わったら片付けることは面倒だと感じていたからです。そのため、小さなお子さんがいる場合は情操教育の一環として、季節の飾りつけをするのも大事だと思いますが、そうでないなら自分の感情を優先していいと思います。「面倒なことをしない」か「多少面倒でも好きなことをする」かを選択しましょう。

今回の場合、「飾り物は好きだけど掃除が面倒なのですっぱり飾らないと決める」か「掃除や片付けは面倒だけど飾りたい気持ちを優先したいので飾る」という選択肢になるかと思います。自宅でも飾りたい気持ちがあるなら、せっかくの思いに蓋をするのはもったいないです。好きなことを楽しむために、それ以外の物を減らして掃除・メンテナンスの手間を軽減して自由時間を増やしているのだから、空いた時間は好きなことに充てたらいいのです。

多くの季節の飾り物は、飾る期間が1ヶ月程度だと思います。12ヶ月のうち11ヶ月はしまいっぱなしになるので、あらかじめ片付けておくスペースを確保しましょう。たとえば“飾り物は80サイズの箱1つにしまう”と、上限と決めてその上限を超えないようにすれば保管場所に困ることもありません。可愛い飾りを新たに買いたくなったら、これまで使っていたものの中で「手放してもいいかな」と思えるものを手放します。クローゼットも、容量に上限が決まっているので、「これはもう着ない」と思うものは手放しますよね。飾り物も他の服や日用品と同じように、一軍だけ残して二軍以下は入れ替えて、好きな物だけ残すということをすればいいのです。

また、収納場所が確保できない場合は、大型の物の保管をすっぱり諦めるのも手です。クリスマスツリーは折りたたんで繰り返し使うタイプではなく、毎年モミの枝などを買ってきて花器に生けてオーナメントを飾るという形です。あるいは繰り返し使えるツリーでも、小型の物を選ぶという選択肢もあります。木製の卓上ツリーにして、片付けが簡単で保管中も場所をとらないようにするのもおすすめです。木製のシンプルな形状のツリーは拭き掃除もできてメンテナンスしやすく、ラメなどが落ちてこないので飾っている間の掃除も楽です。

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飾り物は立体ではなく平面でも楽しめる

あるいは立体の飾りはやめて、紙ものを飾るのもおすすめです。

ポストカードやポスターを壁に貼ったり、フォトフレームに入れて飾ったりしても季節を楽しめます。ラメや飾りの端材などが落ちてきたりしないので掃除の手間もかからず、壁に取り付けるためテーブルの上などに飾りを置かないので飾っている期間の掃除も楽です。それでいて面積が大きく視界に入り、クリスマスの雰囲気を醸し出してくれるのでおすすめです。季節が移り変わっても中身を入れ替えていけばいいだけ。11ヶ月間保管しておく際にも、紙類をクリアファイルなどに入れておけばいいので省スペースでしまいやすいです。

味や音でも季節を楽しめます。


我が家では割り切って季節飾りはしていませんが、代わりに音と視覚と味で楽しんでいます。例えばクリスマスはこんな風に楽しんでいます。

・味で楽しむ
毎年シュトーレンを買っています。昨年はこのパン屋で買ったから次はこのパン屋で買おう、といった風に毎年の楽しみになっています。切り分けて少しずつ食べるのがまた、わくわくしていいんです。12月の気分を盛り上げてくれます。

・音で楽しむ
自宅ではSpotifyでクリスマスソングのプレイリストを流しています。外出先では商業施設や飲食店で流れるクリスマスソングを聞いて、季節を感じています。「ああ、もうすぐクリスマスだな」と感じる瞬間が好きです。商店街を歩くと頭上のディスプレイや流れる音楽が季節ごとに変わっていくので、街が生きている感じがします。商店街振興組合の方々の努力に感謝です。

・視覚で楽しむ
クリスマスツリーなど季節のイラストを描いて、それをスマホで撮影して待ち受けにして楽しんだりしています。また年始には、毎年手帳の最初のページにその年の干支のイラストを描くことでお正月感を味わっています。「描くことそれ自体」によって季節感を味わえるのでおすすめです。自分で描いたものでなくても、フリー素材として季節のイラストを配布しているサイトもあるので、ダウンロードして待ち受けにしても季節を感じられます。

自宅で飾り物をしなくてもいろんな形で季節を楽しむことができます。ぜひ気になるものを試してみてください。

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