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壁紙の塗装DIYで自分らしい部屋へ | 11/16は“いいいろ塗装の日”

2019.10.18

11月16日は語呂合わせで、11(いい)16(いろ)と読めることから「いいいろ塗装の日」として制定されています。私たちは多くの色のなかで生活をしていますが、その色が与える影響は想像以上に大きいと言われているのです。あまりにも自然なことなので気にかけることなく過ごしてしまいがちですが、改めて色による人への影響を見つめ直そうという日がこの「いいいろ塗装の日」。室内の壁紙も私たちの身の回りにある色の1つですが、毎日生活する空間に存在している色だからこそ、その色が私たちに与える力は絶大です。壁の色を変えてみるだけで、部屋の雰囲気だけでなく気分の変化にもつながるかもしれません。この日にちなんで、ご自身でも行うことができる塗装DIYで好みの壁紙リフォームにチャレンジしてみましょう。

壁紙を塗装することによって得られる効果やメリット

 
一般的なお部屋における壁の仕上げには、壁紙が使用されていることが多いのではないでしょうか。しかし、カフェやレストラン、デザイナーズ物件などは塗装仕上げであることも多いため、壁を塗装仕上げにするだけでも非日常的なおしゃれな雰囲気を取り入れることができそうです。色のバリエーションや素材感をたっぷりと楽しめる壁の塗装仕上げは、オリジナルの空間を考える楽しさがあるだけでなく、色や質感が変わることによって、心理的にもポジティブな状態を作ってくれるというメリットがあります。

壁に使用される色として定番の白も、真っ白なスノーホワイトからアイボリー系、クリーム系など100種類以上の色味の塗料が存在するため、どの系統の白を選ぶかによってもお部屋の雰囲気を大きく変えることが可能に。暖色系は気持ちを落ち着ける効果があると言われていますし、寒色系は体感温度を下げる効果があるなど、色の系統による影響は様々で、どのような効果を期待するかによって色の選択をするのも一つのアイディアです。また、壁の塗装は後々のメンテナンスが楽というメリットもあります。壁紙の場合は、万が一汚れてしまった場合、それが一部分であっても基本的には一面全てを貼り替える必要がありますが、塗装の場合は同じ色の塗料さえ用意できれば、汚れてしまった箇所を塗り重ねて補修ができるため、気軽に現状復帰することが可能です。

壁紙を塗装する際の注意点やデメリット

 
毎日生活する空間をおしゃれに変えることができる壁紙塗装は、メリットもたくさんある一方で、注意すべき点やデメリットもあります。塗装を行う場合は、もともと貼られている壁紙の上に塗料を塗っていく方法が最も手軽ですが、壁紙の材質によってはそのまま塗ることができず、1度壁紙を剥がす必要がある場合があります。日本における住居の壁紙は上からの塗装が可能なビニール壁紙が主流なので、ほとんどの場合は問題ありませんが、まれに布製壁紙や紙製壁紙など、上から塗り重ねることができないタイプの壁紙もあるようです。ご自宅の壁がどのようなタイプなのか、事前に素材を確認しておきましょう。また、ビニール壁紙であっても塗料が上手く馴染まないなど、相性が悪い物もあります。その場合は壁紙を剥がしてから塗装をするか、何度か重ね塗りをすることでなじませましょう(1度塗りで問題ないビニール壁紙であっても、綺麗に仕上げるためには2度塗りがおすすめです)。

このように、塗装の場合は1回貼り付けるだけの壁紙とは違い、必要に応じて塗り重ねる必要があるため、手間がかかるというのがデメリットです。また、塗料は塗っている最中や塗り終えたあとに臭いを感じる場合があります。臭いの度合いは塗料の種類によっても異なり、乾燥した後にはほとんど臭いは感じられなくなりますが、作業中の換気には十分注意しましょう。特に、小さなお子様やペットは臭いの影響を受けやすいため、作業を行う期間は別の場所に移動させるなどの対処が必要です。臭いや害が少ない自然塗料なども販売されていますので、好みの色だけでなく必要に応じて使われている原料にも気を配りましょう。

上手に壁紙塗装をするポイント


初めてDIYで壁紙塗装にチャレンジする場合、道具や塗料、塗装方法など、わからないことも多いと思います。ですが、基本的な知識を抑えれば誰でも簡単に、きれいな壁紙塗装を行うことができますので、そのポイントを見ていきましょう。

まず、塗装をする場合の養生は実際の塗装作業と並ぶほど重要な手順の一つです。そもそも養生とは、塗装を施す前に塗装をしたくない箇所を養生テープなどで覆い、その上から塗装をし、その後剥がすことできれいな仕上がりにするために行うものですが、この養生テープで覆う作業を丁寧に行うかどうかで最終的な仕上がりが大きく左右することになります。塗装を行わない天井や壁、床などの境目をきれいに養生しますが、特に床に近い箇所は塗料も垂れやすいため、隙間ができないように注意しましょう。新聞紙やポリシートで養生する方もいますが、塗料が飛び散ったり、上を動き回ることで養生がずれたりすることがあるため、テープなどで固定するのがベターです。新聞紙やシートの準備が手間となる場合はマスカーと呼ばれる、ビニールシートに養生テープがあらかじめ接着された便利なアイテムもあります。ホームセンターなどで手に入れることができるので、こちらを使用することで手間も省けてきれいな仕上がりになるのでおすすめです。もちろんお部屋の家具なども忘れず養生しましょう。

そしていよいよ塗装ですが、まずバケツに使用する分の塗料を流し入れ、ハケを使用して壁の端から塗っていきます。この時にハケの根元まで塗料をつけてしまうと塗っている間に垂れてきてしまうので、ハケの半分から3分の2程度まで浸すのがコツです。端を塗り終えたら、次はローラーを使用して広い面を塗っていきます。ローラーにはいくつかサイズがあり、壁の面積が広い場合は大きめのローラーを、狭い場合は小さめのローラーを使うのが一般的ですが、大きなローラーは重くなり扱いが難しくなりますので、使いやすさも加味して選びましょう。そしてローラーに塗料を含ませて、少しずつ塗っていきます。この時に強く押し付けすぎると塗料が垂れてしまうので、適度な圧力で塗っていくのがポイントです。

全体的に塗り広げたら、1時間ほど乾燥させ、指で触れても塗料が着かない程度まで待ちます。乾燥時間は塗料の種類や季節、天候に応じて変わってきますので、表示されている時間はあくまでも目安とし、触って状態を確かめるのが確実です。基本的に2度塗りをすることできれいに仕上げることができますが、塗料の馴染みが悪い壁紙の場合は更に塗り重ねると仕上がりがきれいになります。最後にマスキングテープを剥がすタイミングですが、塗料が完全に乾く前に剥がすのが綺麗に仕上げるコツです。完全に塗料が乾ききってから剥がすと、塗膜がマスキングテープにくっついたまま一緒に剥がれてしまう場合があるため、垂れないくらい乾燥したらそっと養生をはがしましょう。

まとめ

塗装によるお部屋の壁のリフォームは、バリエーション豊富な塗料の中から自分好みの色をチョイスして雰囲気のあるオリジナルな空間づくりをすることができます。更にこだわった壁にしたい場合は、市販の塗料をブレンドして新しい色を作っても良いですし、マットな質感や無機質な質感など、素材感が異なる特殊な塗料を使用するのも良いかもしれません。。壁のリフォームは、リフォーム会社に依頼すれば手間がかからず楽ではありますが、DIYで行うことで手間と時間はかかりますがその分費用を大幅に抑えられる場合もあり、また、何よりも色選びから塗装までを一から施すことで、自分だけの特別な空間としてより一層愛着を持てるお部屋・ご自宅になるというのが醍醐味です。ほとんどの材料はホームセンターで一式揃えることができますし、通販サイトもたくさんの種類の中から選ぶことができます。

今回ご紹介したようなポイントを抑えれば誰でも簡単に壁紙の塗装を行うことができ、お部屋の雰囲気を一気に変えることができますし、それに合わせたインテリアを考えるのも楽しそうですね。壁紙DIYで、快適な空間での生活を楽しみましょう。

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