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エアコンの電気代を手軽に節約!光熱費を抑えるための節約術

2019.10.04

年間を通して掛かってくる電気代などの光熱費、日々の積み重ねによって想定以上の出費になることもしばしばです。日頃からこまめに電源を切るなどの節電対策に取り組むだけではなく、そもそもの家電を見直すことで電気代を抑えられる場合もあるため、一度ご家庭の使用状況をチェックしてみるのも良い機会です。

そこで今回は、夏場は冷房、冬場は暖房と一年中稼働させる機会が多いエアコンに焦点を当てて、簡単に電気代を節約できる“暮らしの知恵”をご紹介していきます。毎年のようにアップグレードされる家電情報に関してもまとめているので、最新の情報を押さえて少しでも光熱費を抑えた節約生活を目指していきましょう。

古いエアコンは電気代が高くなりやすい


電化製品における技術の進歩はめざましく、たった2~3年の差であっても、従来の製品に比べて消費電力が抑えられている製品が多く存在します。エアコンを買い替えるとなると、一度に大きな出費ともなるため躊躇してしまいがちですが、一度購入すれば数年単位と長く使用することになるのがほとんどです。買い替え時にも悩みがちなエアコンですが、おおよその寿命は10年程度と言われています。これ以上長く使用している家庭もあるでしょうし、壊れてから買い替えるという方も多いかと思います。

しかし、古いエアコンを長く使い続けることによって稼働効率が下がり、かえって消費電力が上がっていることも多くあるのが事実です。最新の機種に比べるとかなり性能が劣るため、思い切って買い替えてしまったほうが、長期的な視野で考えると安上がりなるでしょう。また、より快適な空間で過ごせると言うメリットもあります。例えば最新のエアコンの場合、仮に暖房を使った場合の消費電力は約600Wと言われており、1時間あたりの電気代に換算すると16円程になります。一方で約10年経過した古いエアコンの場合は消費電力が約750Wにもなり、この場合の電気代は1時間あたり20円程になります。

これを元に、仮に毎日10時間エアコンを使用したとすると、新しいエアコンの場合は年間で約58,400円、古いエアコンの場合は年間で約73,000円と、なんと15,000円近くもの開きが出てきます。もしこの状態で古いエアコンを使い続けていたら、3年程度で新しいエアコンが買えてしまうほどの電気代がかかってくることになります。エアコンの約10年という寿命を考えても、3年で元が取れると思うと早く新しい機種に買い換えた方が結果的にはお得ということは一目瞭然ですね。

節約になるエアコンの使い方


エアコンをなるべく最新のものにするだけではなく、エアコン自体の使い方を少し工夫するだけでも節電に繋がります。節電のため、こまめにエアコンの電源を切っているという人が多いと思いますが、実は電源のオン・オフによる消費電力は意外と大きく、せっかく節電のために気をつけていることが逆効果になっているといった場合もあります。とはいえ、ずっと付けっ放しにするのも勿体無いですよね。その場合におすすめなのが自動運転モードです。エアコンが自動的に空調を感知し調整してくれるため、わざわざスイッチを操作しなくても快適な室温を保ちながら、かつ節電もしてくれるという優れた機能です。特に最新のエアコンはその精度も高くなっているため、節電だけでなくお部屋を常に快適な環境に保ってくれるというメリットがあります。

そして、同じエアコンでも「冷房を使用する夏場」と「暖房を使用する冬場」では、その節電方法が若干変わってくるというところも押さえどころです。
具体的には、シーズンごとに風向きを変えるという気軽に行えるものです。冷たい空気は下に、暖かい空気は上に行くという空気の流れを利用して、夏場は風向きを水平に、逆に冬場は下向きにすることで、部屋の温度を調整することができます。節電と言うと“温度設定”に意識が行きがちですが、このような風向きや風量調節による節電は、意外と温度設定による節電よりも効果が高いのでおすすめです。

さらに、見落としがちなのが室外機です。実は室外機の稼働効率が低下することでも、電気代が高くなってしまうのです。室外機の機能を妨げる原因として、夏場は直射日光による温度アップや植物などによる排気の遮断、冬場は積雪に覆われることなどが挙げられます。室外機を覆うカバーなども販売されていますが、特に網目が細かいものなどは室外機の機能低下に繋がってしまうので、なるべくカバーなどはせずに、屋根の設置やこまめな掃除などで対策をするのがベターです。夏場は、打ち水をするだけでも周辺温度が下がるので効果的だと言われています。そのほかにも、定期的なフィルター掃除やタイマーの活用、長期で家を開ける時などはプラグ自体を抜いておくなど、基本的な節電対策も合わせて行なっていくと良いでしょう。

節電に効果的!おすすめ最新エアコン


空調設備に特化しているところから家電全般の製造を行なう大手まで、エアコンを製造販売しているメーカーはかなり多くあり、加えてそれぞれのメーカーの中でも多くの機種が存在しています。毎年のように最新機種が登場するため、エアコン選びに悩んでしまい最終的には来シーズンでいいか、と諦めてしまう方もいるのはないでしょうか。買い替えを検討している場合には、年間の節電量を考えると一刻も早く決めてしまったほうがお得であることは間違いありません。ここではおすすめの最新エアコン2選として、それぞれの特長や従来機種との違いをご紹介したいと思います。

・ダイキン 『うるさら7R』シリーズ

引用元:https://www.daikinaircon.com/roomaircon/products/r_series/index.html

まずはダイキンの『うるさら7R』シリーズです。
ダイキンは空調事業では世界トップクラス、一般向けのエアコンも壊れにくいと評判のメーカーです。その中でも『うるさら7R』シリーズは最新の省エネエアコンで、エアコン自体で除湿、加湿が可能です。AI快適運転という新機能によってAIが細かな湿度調整を行なってくれるため、今までの自動運転よりも更に節電効果が高く、快適に過ごすことができるようになっています。以前のタイプにも除湿機能が搭載されていましたが、このシリーズでは従来よりも約2倍の除湿量となっています。

また、冬場にエアコンと合わせて加湿器を使用しているという方も多いと思いますが、こちらのタイプではエアコン自体が加湿機能を備えているため、加湿器単体の消費電力も大幅に抑えることが可能です。加湿機能と聞くと、水の補給が面倒くさいのでは、と思う方もいるかもしれませんが、「うるおい加湿」という機能によって、給水しなくても加湿ができるという便利な機能が搭載されています。電気代に関しては、例えば20畳用の機種の場合、期間消費電力量※は年間1922kWhとなり、電気料金が1kWhあたり27円とすると年間で51,894円となります。
※期間消費電力とは(社)日本冷凍工業規格の定めた条件下における消費電力になります。

・日立 『しろくまくんプレミアム X』シリーズ
引用元:https://kadenfan.hitachi.co.jp/ra/lineup/xseries_f/

次にご紹介するのが日立から発売されている、『しろくまくんプレミアムX』シリーズです。こちらもAI搭載の最新機種で、「くらしカメラAI」という機能によって、部屋に滞在している人数と一人ひとりの体感温度、時間などを識別して精度の高い空調調整が可能になっています。また、エアコン内部の汚れを予測して、汚れがひどくなる前に自動洗浄をしてくれる機能も搭載されているため、ついつい忘れがちな掃除も気にしなくて良いという便利さがあります。その洗浄方法に関しても最新の「凍結洗浄」による高い洗浄機能で、汚れによる電力消費を抑えるのはもちろんのこと、常に清潔な空間を保ってくれるという優れものです。

こちらの電気代は、同じように20畳用の機種の場合、期間消費電力量は年間1779kWh、年間の電気代は48,033円になります。エアコン本体の価格、そしてそれぞれのご自宅のお部屋環境、重視する機能など、総合的な観点からご家庭に合わせたぴったりのエアコンを選びましょう。

まとめ

エアコンを使用するシーズンが到来すると、決まってテレビやインターネットなどで節電術などが紹介されます。そういったこともあり、既に基本的な知識を押さえて取り組んでいるという方も多いかもしれません。しかし、基本的な節電対策をすると同時に、頻繁に発売されるエアコンの機種もチェックして、それらを使用することで、より一層節電効果を期待することができます。毎年のように様々なメーカーからエアコンが出ているのでどんな機種がいいのかと迷ってしまいますが、ご家庭によっても使用する部屋の大きさや、稼働する頻度、冷房と暖房どちらを多く使うかなど、使い方によっても適した機種は変わってきます。クチコミサイトなどではおすすめランキングや口コミなどが紹介されているため参考になりますが、それだけでなく、ご自身のご家庭にあっているかどうかといったところも、メーカーの公式サイトや家電量販店などで直接確認をして、適したエアコンを見つけるのがおすすめです。見落としていた節電対策なども新たな生活の知恵として蓄え、賢く節電対策を行なっていきましょう。

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