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DIY&リフォームで自転車盗難対策!盗難防止のポイントとは

2019.07.09


普段から自転車を使っているという方は、自転車を普段どこに停めているでしょうか。移動に使えば移動先にある駐輪場や路上に駐め、帰宅後はマンションやアパートの駐輪場、一戸建ての方は駐車スペースの隅や庭に駐めている方が多いと思います。特に一戸建ての場合は自宅の敷地内ということもあり、注意が散漫になりがちですが、自宅の敷地内でも自転車盗難にあうことも。大事な愛車を盗難被害から守るための対策グッズや駐め方など手軽にできる対策もありますが、盗難防止に役立つDIYやリフォームをされることもオススメです。盗難対策にはもちろんのこと、その他のメリットも目白押しです。

自転車の盗難は最も身近な犯罪


実は自転車の盗難は犯罪の中で最も多いものでもあります。警視庁の統計によると刑法犯で最も多いのは住戸内には入らない非侵入窃盗となっていますが、非侵入窃盗で約半分(49%)を占めているのが自転車盗難なのです。自転車は大人から子どもまで幅広い人が使っていることから、身近な方の経験も含めるとほとんどの方が耳にするか実際に被害にあったことがあるのではないでしょうか。

自転車には防犯登録シールや車体番号がありますので、放置自転車の防犯登録を照合されて手元に戻ってきたり、犯人が職務質問された際に防犯登録を照合されて発見という場合もあるようです。しかし、手元にもどってこないことの方が圧倒的に多い上、盗まれた自転車がひったくりなど別の犯罪に使われるなど、盗まれた人の日常生活に支障がでる以上のことも起こり得ます。最も身近な犯罪と言えるからこそ、巻き込まれないよう自衛することが大切なのです。


引用元:https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei/k_tokei29.files/ktb007.pdf


引用元:https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei/k_tokei29.files/ktb009.pdf

自転車の盗難を防ぐ基本対策


自転車盗難にあってしまうと、移動手段がなくなるのはもちろんのこと、警察へ被害届を出しに行く時間や新しい自転車を購入するお金など、かなりの負担が伴います。心理的にもしばらく不快感や不安感を引きずってしまいますよね。自転車の盗難にあわないようにするためにはどのような対策が有効なのでしょうか。

1.防犯登録をする
1994年から防犯登録は義務化されていますのでしていない方はほぼいないと思いますが、インターネットで買った場合や人から譲り受けた場合などで防犯登録をしないまま過ごしている方もいるのだそう。防犯登録をしていないと盗難にあいやすいことはもちろん、盗難にあった自転車が発見されても自宅に連絡がこないため、取り戻すことが難しくなります。また、盗難車と間違えられて職務質問に合うことも多くなるようです。何も悪いことをしていないのに時間をとられるのは嫌ですよね。自転車販売店やホームセンターなど自転車を販売しているところに行けば500~600円程度で登録できますので、もし登録をしていない場合は必ず防犯登録を行いましょう。

2.自転車を駐める場所を選ぶ
盗難にあわないためには自転車を駐める場所も選ばなければなりません。チェーンで固定することができる場所や駐輪スペース自体に鍵がある場所など、防犯設備がしっかりしている場所を選んで駐めましょう。また自宅に駐める場合にも道路側から見える場所に置いておくと、ターゲットとなりやすいのだそう。道路の近くに駐めておいた方が出し入れするときに楽ですが、それは同時に犯人にとって持ち出しやすい立地ということでもあります。裏庭があれば裏庭や、物陰となる場所を選んで駐めましょう。

3.鍵は丈夫な物を必ずかける
最初から鍵がついている自転車もありますが、自転車に元々ついている鍵はあまり防犯性能が高くなく、盗み慣れている犯人であればあっという間に開錠されてしまうことも。自転車の鍵は鍵穴がシリンダー式になっているタイプのものを選ぶか、切断に時間のかかるU字ロックやジョイントワイヤー錠を選ぶなど、鍵自体の防犯性能を上げましょう。そして、どんなに短時間でも自転車を駐めている間は必ず鍵をかけることも重要です。

これだけ自転車盗難が多いということは、それだけ犯人となる人間も多いということ。自宅の前やコンビニでガムを買っている間に盗まれてしまうことはあります。急いでいても鍵だけは必ずかけてから離れましょう。

自転車盗難を防ぐDIY&リフォーム


前述した自転車の盗難対策は警視庁が推奨している方法ですので基本の防犯対策として、ここまでは知っているという方がほとんどかもしれません。前述した方法は外出先でも使える防犯対策でしたが、実際に盗難が起きている場所を見てみると被害に合った場所で最も多いのは「住宅(42.1%)」となっています。つまり、自転車盗難防止には住宅での対策が最も重要なのです。

特に戸建て住宅の方は家族以外が基本的に出入りしないうえ、マンションと違って駐輪場などの設備もないことが多いため、駐車スペースの隅に駐めたり、庭に駐めたりと空いたスペースに駐めているかと思います。自転車のためにわざわざスペースを作らなくても……と思うかもしれませんが、安全な駐輪スペースを作ることが盗難防止につながるのです。自転車盗難防止のために、駐車場やお庭のプチDIY&リフォームはいかがでしょうか。


引用元:https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/higai/guard/bicycle_bohan.html

伸縮ゲート

駐車場の隅に駐めていてゲートがない場合には、伸縮ゲートを設置するのが最も簡単な盗難対策になります。鍵がついているものもありますが、鍵がついていないものであれば7,000円程度から購入して設置することができます。鍵がついていなくとも仕切られているだけで泥棒からすると侵入するハードルが上がりますし、開閉時に少なからず音もするので盗難防止効果が見込めます。

物置

クロスバイクやロードバイクなどの分解される可能性のあるものは、鍵のかかる物置などに入れてしまうことが盗難防止になります。家の中に駐めておくスペースがある方は家の中に駐めているかと思いますが、高価格帯で分解しやすい自転車は外にチェーンをかけて置いておくとチェーンのかかったタイヤだけ置いてパーツで売られてしまうこともあるのだそう。鍵もかかる物置であればパーツだけ盗まれる可能性も低いので、軽くて出し入れの楽な自転車の防犯対策としては有効です。

サイクルポート
駐輪台数が多く広いスペースがあるのであれば、サイクルポートを設置するという方法もあります。屋根があることで自転車が劣化しにくくなるメリットに加え、サイクルポートの柱にもチェーンをつけることで、タイヤだけにチェーンをつけるよりも切断しにくくなります。写真のタイプのように洗濯物も干すことができるものだと、使い方が広がりますね。広いスペースはあるが、チェーンをつける場所がなかったり複数台を駐める場合に特に向いているといえます。

サンルームを設置

リフォームができる環境であれば、サンルームを設置するのも盗難防止に役立ちます。家の中に入れることが難しい電動自転車でも、サンルームほどのスペースがあれば入れることも可能ですし、サンルームには自転車の盗難防止以外にも

・洗濯物の盗難防止
・雨の日でも洗濯物が干せる
・花粉シーズンなど外で干したくない時期でも天日干しが可能
・部屋の中が明るくなる
・気密性が高くなりエアコンがききやすくなる

といったメリットも多くあります。
価格は30万円程度~と他の物と比べると金額が大きくなりますが、これだけメリットがあるのであれば検討してみても良い価格ではないでしょうか。

外出先でも使える基本対策と住宅リフォームでできる対策をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。発生件数の多い自転車盗難も、普段から気を付けておくことで被害にあう可能性を減らすことができます。基本対策をベースとして簡単なものからでも自転車盗難防止対策を実施して、お気に入りの自転車を守りましょう。

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