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賃貸物件で取付可能な商品も!スマートロックで暮らしもセキュリティも向上を

2019.06.12


近年では家のセキュリティ強化も警備会社への委託やリフォームだけでなく、DIYで独自に行えることが増えましたが、賃貸物件では原状回復が必要となるためDIYも持家とは異なり容易に行なうことはできません。そんな中最近増えているのがスマートフォンやICカードで鍵を開施錠できるスマートロックです。現在までに多くの製品が発売されており、鍵の開施錠以外にも機種によって特徴も様々で、原状回復ができる賃貸物件に向いているものや、便利機能が付いている商品など、あなたの家の状況や暮らし方によって商品を使い分けていきましょう。スマートロックの特徴とおすすめのスマートロックの選び方をご紹介してきます。

スマートロックとは

通常の家の扉には鍵を使用しますが、スマートロックを使うと鍵ではなくスマートフォンのアプリ、またはICカードを使用して開錠をすることができます。最近では特別な工具が無くても自分で取り付けられる商品も多く、手軽に導入することができるのも魅力です。その他にも製品によっては

・スマートフォンやICカードを近づけるだけで開施錠が可能
・家族間での合鍵の作製や鍵の受け渡しをしなくても、アプリやICカードを作成して設定するだけで共有可能
・メールなどでURLを送ることで鍵の受け渡しが可能

といったことができるので、雨の日や荷物の多い時、不在時や緊急時をはじめ遠隔での鍵(URLメール)の受け渡しなど幅広いシーンで便利に使うことができます。

また、一番の魅力はオートロックにもできることです。オートロックの扉はホテル等では見かけますが通常の家では導入されていないことが多く、導入に大掛かりな工事や予算が必要になることから、リフォームしたくてもできない人が多くいました。しかし、オートロック機能付きのスマートロックでは扉を閉めて一定の時間が経過すると自動的に扉が閉まるようにすることができます。急いでいる時の鍵の閉め忘れや、外出先で「ちゃんと施錠したかな?」と急に不安になることもなくなりますね。セキュリティ強化の効果も高く、空き巣対策にも最適です。

また、パスワードを入れるタッチパネル付きのタイプであれば万が一スマートフォンやICカードを紛失してしまった場合にも、パスワードを入力して開錠することができます。通常、鍵を無くした時は鍵屋さん等に連絡して来てもらって鍵を開けてもらわなければなりませんが、スマートロックでは実際の鍵よりも緊急時の対処が柔軟にできるのも大きなメリットですね。

スマートロックの選び方のポイントと注意点


スマートロックを選ぶ際にはできるだけ取り付けが簡単なものを選ぶことがオススメです。特に、賃貸物件の方には設置時にドアに傷がつかないタイプの商品がおすすめです。賃貸でもプチリフォーム気分が味わえるので、セキュリティ環境や利便性を少しでも変えたい人向けとも言えるでしょう。

スマートロックを選ぶ際のポイントは、設置する場所と目的をはっきりさせておくことです。取り付けが簡単なものでも、扉と鍵の形状によっては取り付けが出来ない場合もあるため、設置場所の状態をしっかり把握しておきましょう。そして、便利な機能も多いですがどのような使い方をしたいのか、明確にしておくことで使用する機能を絞ることができます。例えば自宅で使う場合には操作が簡単なものが便利かと思いますが、民泊物件などで使用する場合は鍵の開錠だけでなく、時間や曜日指定で開錠を制限する機能が付いている製品を選ぶと防犯面や使用者管理の面でとても便利です。

便利なスマートロックですが、気を付けたいのが通常の鍵と異なり電池などの維持費やメンテナンスが必要になることです。本体代以外に月々に電池代がかかり電池交換といったメンテナンスも必要となりますし、電池を交換し忘れると電池切れを起こして開錠できなくなる恐れもあります。電池の交換を忘れそうな方は、電池残量が少なくなるとを事前にスマートフォンに知らせる機能のある製品を選んでおくと、電池切れで開錠できないトラブルを避けることができるのでおすすめです。

特長的なスマートロック商品を紹介

Qrio


工事が不要で自分で取り付けられるものも多いスマートロックですが、『Qrio』は工事不要の商品の中でも、多くのドアに対応できるように同梱しているアクセサリーが充実しています。デザインも様々なドアに対応できるようなシンプルなものとなっており、ライフスタイルの邪魔にならないのが利点です。賃貸住宅でも安心して使用できるように高性能粘着シートを採用し、ドアへのダメージを軽減できる設計となっています。利便性と安全性を重視し、誤作動や急な電池切れを防ぐように工夫した設計も特徴です。電池寿命:片側2本約180日、両側4本合計約360日(1日使用回数不明)

SESAME



キャンディハウスのスマートロック『SESAME』は世界によって異なる鍵の形態にも広く対応しています。また、履歴機能が付いているので、いつ誰が開錠を行ったか把握できるのも利点です。リモート操作で遠く離れた場所からでも管理ができるため、旅行に出かけていても家の状態が安全かチェックすることができます。アプリで簡単に開錠できる他に、スマートフォンをノックするだけで鍵が開くノック開錠機能を搭載し、より簡単に開錠できる仕様となっているのも特徴です。音声での開錠や、ドアの前に着いたら自動でドアが開く設定もでき、機能が充実しているのがこの製品の最大の魅力と言えるでしょう。電池寿命:約500日(1日10回程度)

このほかにもタッチパネルを搭載しカードキー認証とパスワード認証の2段階認証でセキュリティ面に特化した『GATEMAN』や、小型でスマートロックが目立たない『kwikset』、ICカード認証とパスワード認証以外にも指紋認証システムも導入している『decdeal』など、製品によってそれぞれ特徴があるので、家の状態と合わせて設置しましょう。電池寿命:GATEMAN約1年(1日10回程度)、kwikset約1年(1日使用回数不明)、decdeal情報なし

まとめ

スマートロックは製品にそれぞれ特徴がありますので、設置する場所や使用目的に合わせた商品を選びましょう。コスト面と設置の簡易性を重視するのか、セキュリティ強化を重視するのか、その他便利な機能を重視するのか、など重視する点を絞ることであなたに合った商品を選ぶことができます。工事費がかからず既存の鍵に覆いかぶすだけで設置が完了するものであれば、穴を開けることもなく手軽に取り入れることができます。簡単に取り付けられるものの中でも、音声開錠や自動ロック解除機能など、機能が充実しているものも多くありますので、優先順位を決めて商品をを比較してみましょう。また、通常の鍵でも開錠できるタイプもあるので、家族で使用する場合は人に合わせた開錠方法が選べるものを選択すると良いでしょう。高機能な鍵にするには高度な工事が必要、という時代ではなくなり、自分自身で住まいを便利にアップグレードできるようになりました。住まいの環境を少しでも変えたい人は、簡単に取り付けができ、セキュリティ強化もできるスマートロックを導入してみてはいかがでしょか?

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