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資産価値アップを検討!マンションに導入したい人気共用部の設備

2019.04.02


マンションも竣工された時代によって共用部の設備が様々ですが、あなたのマンションにはどのような共用部の設備がありますか。宅配ボックスやコンシェルジュサービスなど最近の新築マンションには昔はなかった設備やサービスが、当たり前のように組み込まれていることがあります。うちのマンションは古いから仕方がない……と諦める前に、新しく共用部設備の導入を検討してみませんか? 人気の共用部設備を取り入れて、マンションの資産価値アップにつなげましょう。

築年数とともに下がってしまうマンションの資産価値


住宅をはじめとする建物全般は築年数が経過するにつれて古くなりますので、少しずつ建物の資産価値は下がっていってしまいます。マンションの場合、建物の劣化に関しては定期的に点検を行い必要な時期に大規模修繕工事を実施することである程度防ぐことができますが、築古と新築のマンションと比べるとどうしても劣ってしまうのが、設備面です。例えばマンション共用部の設備で人気の高い宅配ロッカーの設置率をCHINTAIのデータをもとに築年数別に調べた2018年の調査(https://www.okippa.life/blog/20180914/4874/)によると、築20年~築30年の賃貸マンション・アパートのうち宅配ボックスがあるのは全体の10%程度でした。しかし、築20年以下の賃貸マンション・アパートでは50%超え、新築では70%超えと築年数が20年以下の物件では半数以上に宅配ボックスが設置されているという結果になったのです。20~30年前にはあまりなかった宅配ロッカーも、新築ではあって当たり前に近い設備となりつつあるのですね。マンションの資産価値を守るという意味で大規模修繕工事ももちろん大切ですが、それと並行して新しい設備を取り入れ資産価値を向上させる改修工事も大切と言えそうです。また、設備の取り入れはマンションの資産価値以外に、居住者の満足度を上げるという効果も期待できます。居住者の満足度が上がれば空室となるリスクを下げることができますし、結果的に空き家による管理不全となるのを防ぐことにもつながるのです。築年数が経過したからと言ってあきらめるのではなく、資産価値を向上させる設備の導入を検討してみましょう。

導入検討したい共用部設備は?


築年数が経過したマンションこそ共用部設備を新しく導入する必要があることは前述しましたが、最近は共用部設備も多岐にわたり、高級マンションではジムやプールがついていたり、子育て世代に優しいキッズルームがあったりと共用部設備といってもさまざまなものがあります。後から設備を設置する場合には後々の修繕積立金のことも考え、コストを抑えつつ満足度の高い設備を取り入れることが必要です。取り入れることができる共用設備には下記のようなものがあります。

宅配ロッカー
インターネットショッピングの普及による再配達問題の影響もあり、冒頭で紹介した宅配ロッカーは根強い人気があります。専業主婦が家にいることが多かった昔と比べ、共働き世帯が増えた現在は平日に自宅で受け取ることができる世帯が少なくなり、再配達となってしまう世帯が多くなりました。受け取る側としてもわざわざ再配達の手配をして受け取り時間に在宅していなければならないので、負担が大きいですよね。しかし宅配ボックスがあれば生ものや大きなものでなければ在宅していなくても受け取ることができるので、忙しい現代人にぴったりのようです。また、在宅していても手が離せないことが多い子育て世代の方にとっても急いで玄関まで出る必要がないため、自分の受け取りたいタイミングで受け取れる宅配ボックスは便利ですね。販売だけでなくメンテナンス管理まで行ってくれる宅配ボックスの会社もありますので、管理が不安なマンションでは管理サービスが充実した会社を選ぶと良いでしょう。集合ポストやエントランス周りなど宅配会社スタッフが入れる場所にスペースがあるマンションでは検討してみるのは良いのではないでしょうか。

24時間ゴミステーション
宅配ボックスと同じく時間に縛られないという意味で人気なのが、24時間いつでもゴミが捨てられる設備です。ゴミ捨て場は通常指定された曜日・時間に指定されたゴミを捨てて、ゴミ収集車に収集してもらう必要がありますが、朝が忙しい子育て世代の方や夜勤の方にとっては負担が大きいですよね。生ゴミが傷みやすい夏場などはすぐにでも捨ててしまいたいということもあると思います。24時間ゴミステーションは分別ごとに仕分けしたスペースに置けば、いつでもゴミ出しが可能なため、ゴミ捨ての負担が減ると人気が高いようです。しかし、ゴミステーションは収納庫を設置することで比較的簡単に導入することができる設備ですが、それ以上に大変なのがその後の管理。ゴミステーションを増設・移設する場合には各市町村に申請を出し、許可が下りればあとは設置して使用すればよいのですが鍵がかかっていないとマンション外部からゴミを捨てに来る人がいる、といったトラブルも発生してしまいます。また設置場所が道路から遠いとその分管理人や居住者の負担も増えてしまいますので、設置場所や鍵の施錠などその後の管理まで考えて設置を検討しましょう。

カーシェアリングサービス
築年数の経過したマンションの場合、子育てがひと段落して自家用車を手放すという方も増えて新築時には満車だった駐車場に空車ができはじめることが多いようです。たまには使いたいけれど毎日のようには乗らない、という世帯が増えてきたマンションではカーシェアリングサービスを導入するのも良いでしょう。カーシェアリングサービスはコストや手間という面でもあまりかからず、例えば大手カーシェアリングサービスのタイムズカープラスであればいくつかの条件をクリアすれば管理組合でのトラブル対応は不要で、無料設置ができるのだそう。車を持たない若い世代も増えている今、幅広い世代に需要のあるサービスの一つと言えそうです。

先を見据えた共用部設備の導入で資産価値を守ろう

大規模修繕工事を実施して建物の資産価値を守るというのも大切ですが、時代や居住者の需要に合わせたサービスや設備を導入するのも、マンションの価値を守るという視点では必要となってきます。建物が無事でも居住者が減り空き家が多くなれば資産価値を守ることは難しくなりますし、建物が無事というだけでも設備が整っていなければなかなか新しい入居者も決まらないでしょう。新築時からは設置されていなくとも、その後設置することが可能な設備はたくさんありますので紹介したもの以外にも各マンションの環境や需要に合った設備はどのようなものがあるのか、導入に向けては慎重に検討していきましょう。

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