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リフォーム

書斎がほしい! リノベーションする? コワーキングスペース・作業カフェを使う? 費用とメリット・デメリットを徹底検証した

2018.11.26


自分の書斎が欲しい……と思ったことはありますか?
休日、仕事を片付けようとリビングや寝室で作業をしようと思っても、いまいちはかどらない。静かに本が読みたいのにテレビの音で集中できない。
自分の書斎があればもっと効率的に仕事ができるのに、と思ったことがある方もいるのではないでしょうか。
思い切って自宅に書斎を作るのもいいですが、リノベーションは少しハードルが高い面も。
ですが自宅をリノベーションする以外にも、書斎を持つ方法は色々あります。
そこで今回は、「書斎を家に作る」のと「書斎を外に持つ」という2つにはどのような方法があるのか、価格・使い勝手などのメリット・デメリットをご紹介します。

★書斎を家につくる方法

・書斎を新たに一室、増築する



リビングや寝室で作業をしていると、他の人の気配を感じて集中できない。
また、作業に必要な物を自由に広げたり、収納したい。
自宅を所有していて、自由にリノベーションすることができる。

そんな方は、新しい書斎を増築することもできます。

間取り変更のみでも1坪約100万円の費用、本棚や机を作りつけにしたい場合は、さらにリノベーション費用が掛かりますし、工事をしている間は、多くの作業員が長期間いることにもなり、わずらわしいかもしれません。

しかし、それが終わればかかる費用は増築分の1回だけ。
自宅から移動する必要もありませんし使用頻度の高い方ならば、結果的にコストパフォーマンスもいいかもしれません。

メリット
∟作業スペースや収納スペースを自由にカスタマイズできる
∟作業を他の人に邪魔されることがない
∟子ども部屋など、他の部屋が必要になったときに転用できる
∟自宅から移動しなくて良い

デメリット
∟費用がかさむ
∟間取りを変更するため、工事期間が長い
∟新たに家具をそろえる必要がある

・リビングにワークスペースを増築する



ダイニングテーブルで作業するとなると、食事などの家族の都合で、いちいち片付けなくてはならず、作業がはかどらない……。集中するにはそれなりに人の気配や音がある方がいい。
子どもがいるので、作業している間も目が離せない。

そんな方には、リビングに書斎を作ることもおすすめです。

一般的に、仕事をするスペースに必要なのは2~3畳で十分だと言われています。
そのため、広いリビングであれば、リビングの一部にダイニングテーブルとは別の机と本棚を取りつけて書斎スペースをつくることも可能なのです。
リビングに書斎を作る場合には大きく分けて「模様替えで作業スペースを設ける場合」と「間仕切壁を設置して別の空間を作る場合」の2パターンがあります。それぞれの、かかる費用とメリット・デメリットは

模様替えの場合:家具費用のみなので間仕切りを作るより安価な傾向。家具のレベルにより様々ですが、およそ10万円

メリット
∟費用が安く済む
∟食事などの用事でいちいちテーブルを片付けなくてもいい
∟家族とのコミュニケーションを取りながら作業ができる

デメリット
∟来客があったときに、作業スペースを見られてしまう
∟プライベートと仕事が分けづらい
∟あまり多くの物は置いておけない

・間仕切り壁を設置して空間を作った場合:およそ50万円

メリット
∟間仕切りがあるため、すぐにリビングに行くことができる
∟間仕切りを棚にすれば、収納スペースを確保できる
∟来客があっても、仕事スペースを隠すことができる

デメリット
∟工事期間中、リビングを自由に使うことができない
∟音は遮断できないため、集中をそがれる場合も
∟リビングの空間を大きく奪う場合がある

・押し入れやクローゼットを書斎に作り替える



今ある生活空間をあまり変えたくない場合、すでにある収納スペースを書斎に作り替えるという選択もあります。また、収納の大きさ分、部屋を広くできるというメリットがあります。収納スペースはあるけれど、持ち物が少なく、収納を活用できていないご家庭にぴったりのやり方です!
ただ、収納空間には電源やWi-Fi環境がないこともあるため、そのための工事を合わせてする必要もあるかもしれません。押入れをリフォームして書斎にする場合、内装工事・間仕切り壁の設置・電気工事だけで約40万円ほどがかかると考えておきましょう。

メリット
∟今ある住居空間が広くなったように感じられる
∟新しく電源タップなどを増築する分、自分の思う通りの作業スペースをつくることができる
∟書斎スペースに合わせて、部屋全体の雰囲気を変えることができる

デメリット
∟リビングや寝室など、プライベート空間と一緒のため、集中しにくいため、勉強・作業にふさわしい明るさではない
∟収納スペースをワークスペースに奪われてしまう
∟工事期間中は、その空間を自由に使うことはできない

★書斎を外に持つ方法

フリーランスやノマドワーカーの人口が増えたことで、レンタルスペースや電源・Wi-Fiの充実した作業用カフェも増えてきました。そのため、自宅に作業スペースを作るのではなく、外で仕事をするのも選択肢の一つです。リノベーション費用などが一気にかかるのは厳しい、そもそもリノベーションできる場所がない……という方には、こちらを利用するといいかもしれません。

・コワーキングスペースを借りる



コワーキングスペースの中には、会員となって月単位で契約を結ぶものや、時間制で料金を払うものがあります。自分が仕事をするだけではなく、人を招いて会議ができるスペースが設けられていれば、新しい仕事空間としての可能性を広げられるでしょう。自分専用のデスクを借りられるコワーキングスペースを借りれば、ポストを設置したり、自分の部屋のように私物を置いたままにもできるのが特徴です。

メリット
∟プライベートと仕事をしっかり分けられる
∟仕事仲間を招いて会議をすることができる
∟家具をそろえたりする初期費用を抑えることができる
∟書斎を使いこなせなかった場合でも、簡単に元の生活に戻れる

デメリット
∟月々にお金がかかるため、総額を考えるとリノベーションの方が安い場合も
∟いちいち家の外に出なくてはいけない
∟他人と同じ空間で作業しなければいけない
∟営業時間でしか作業はできない

・作業のできるカフェで作業をする



大げさにコワーキングスペースを借りなくても、ちょっと作業したいときに過ごせる場所が欲しい……という方は、電源やWi-Fi環境が整っているカフェを利用することもおすすめです。コワーキングスペースよりも、場所を予約せずに人と打ち合わせをすることもできるので、使用するハードルは一番低いでしょう。

メリット
∟プライベートの用事の合間に仕事をすることができる
∟飲食・喫煙をしながら作業をすることができる
∟気分を変えたいときに、場所を移動することができる
∟自分が仕事をしたいときだけの費用しかかからない

デメリット
∟電源タップがない席しかとれないこともある
∟長時間居座りづらい
∟いちいち家の外に出なくてはならない
∟営業時間でしか作業はできない

▼おわりに


いかがでしょうか?
自分の家の中に書斎を持つこと、コワーキングスペースを使うこと。
様々な働き方が広がっていくのに比例して、選択肢がどんどん広がってきました。仕事だけではなく、趣味の空間としても、書斎を持つことで充実した時間を過ごすこともできるでしょう。ご自身の生活スタイルにあわせた方法を選択して、素晴らしい作業空間を手に入れましょう!

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