リノベーション工事期間中に住む場所「仮住まい」を、きちんと探しておこう。【リノベスタッフ目線。こんなお客さんに困った! シリーズ3】
2018.10.24

リノベーションしたい家のイメージは決まった! では、工事を早速始めよう! と思ったあなた。リノベーション工事をしている間、家族の仮住まい先は考えていますか?
【スタッフ目線。こんなお客さんに困った! 】シリーズの第三弾。
ここでは、相談カウンターに来た家族たちの中でも、「それじゃあいつまで経ってもリノベーションができないよ……」とスタッフを悩ませた事例&そうならないための対策を紹介します。今回紹介するのは、「リノベーション工事中はどこで暮らせばいいのか?」について。
▼リノベーション工事中の家はどうなる?

担当者Aの話。
リフォーム(建物を使用前のもとの状態に戻すこと)に比べ、リノベーション(建物を以前より、よい状態につくりかえること)には長い工事期間を要します。そのため工事内容によっては住みながら工事をすることが難しいことも。しかし、リノベーションをしよう! というお客さんの中にはリノベーション後の住まいのことは考えていてもそれまでの工事期間の間、どのような生活になるか、外泊が必要になる場合はどこに住むかを考えていなかった……という方がたまにいらっしゃいます。工事をすることはわかった上で、わざわざ外泊しなくとも住みながら工事してもらえばいいや! と言う方もいらっしゃるのですが、どうしても一定期間は外泊が必要になる工事の場合や、必ず必要ではないとしても、本当にご家族みんなが同じように考えているのでしょうか?工事自体でもストレスなのに、毎日、職人が出入りする訳ですから、家族にかかる精神的なストレスは測りしれません。
今回は、リノベーション工事の計画の中で忘れがちな「仮住まい」についてのお話です。
▼仮住まいは入念に探しておこう

必要な場所を修理するだけのリフォームならまだしも、住まいをリノベーションするとなると、工事期間中はその家に住めない、という可能性があります。
では、リノベーションをした人たちはどうやって過ごしていたのでしょうか?
・まだ前の家から引っ越していないので、そこに住んでいた
・近くにマンスリーマンションを借りた
・ホテルを借りた
・実家に帰った
リノベーションを担当する会社によっては、仮住まい用の賃貸物件を紹介してくれることもあるそうです。
スタッフに事前相談をする段階で、並行して仮住まいの相談もしてみましょう。
また、仮住まいが決まっても、工事のために家から追い出されることになる家財道具たちをどう管理するかも問題。家財道具を移動させる必要がある場合には、引越し会社の一時保管サービスや、レンタル物置、1日単位で荷物を預かってくれる倉庫サービスなどを利用するといった方法があるようです。ここまで聞くと、「ああ、そんなの面倒くさい! 仮住まいなんかいりません!」となる方も多いはず。確かに仮住まいを借りず、その家に住みながら工事を進める方法もあります。
その場合、仮住まいに必要な費用がかからなくなるので費用も最小限。ですが、住みながら工事を進めるというのは「住む場所が工事現場になる」行為だと言うことを、忘れてはいけません。騒音や人の出入りに加えて、水回り工事がある場合、工事中は水も使えません。
人によっては、舞い散る埃や塵、塗料の薬剤などで、シックハウス症候群にかかる可能性もあります。喘息や蕁麻疹などのアレルギーがある方や、小さなお子様がいるご家庭なら、仮住まいを検討したほうが、長い目で見て安心でお得かもしれません。
家族やスタッフで連携して、「リフォームの間にできないこと」を確認した上で、仮住まいを借りるかどうか検討しましょう。
★仮住まいを探すなら

まずは、仮住まいの選び方について。
今回は2つの仮住まい「ウィークリー・マンスリー賃貸」「ホテル」について解説します。

・ウィークリー・マンスリー賃貸を借りる
短期間借りることを前提とした賃貸住宅に、ウィークリー・マンスリー賃貸があります。
メリット
∟家具や家電がそろった部屋
∟セキュリティ完備!暗証番号による電子ロックを採用していることが多い
∟電気・ガス・水道が使い放題
∟料金前払い方式なので職業や収入で断られることはない
デメリット
∟隣人が、どのような人物であるのかがはっきりしない
∟同じ場所と部屋の大きさである賃貸マンションと比べて、家賃が割高
∟契約期間内に引越した場合は、違約金が発生する場合も
∟家具家電を壊した場合は弁償


ウィークリー・マンスリー賃貸を探せるサイト例
∟ユニオンマンスリー(https://www.unionmonthly.jp/search/)
∟大東建託のマンスリー賃貸(https://e-heya.kentaku.net/monthly/service/index.html)

・ホテルを借りる
メリット
∟「光熱費」「朝食代」「生活用品」「清掃」が全て宿泊費用に含まれる
∟アメニティがついている
∟コンシェルジュが生活をサポートしてくれる
∟更新料が不要
∟24時間スタッフがいるから、セキュリティ対策は万全
デメリット
∟費用が高い
∟機械的でカスタマイズができない
∟部屋によっては窓が小さく、照明が暗めで閉塞的な場合も
∟外食が多くなり、体調管理が難しい
∟洗濯を外にしに行かなくてはいけない
∟所持品に制限が発生する
∟外出するたびにカギをフロントに預ける手間がある
∟清掃などで他人が部屋に入る
比較しながらホテルを探せるサイト例
∟トリバゴ(https://www.trivago.jp/)

仮住まいを借りる場合、いつからいつまでそこに住むのかの計算も重要になってきます。
そこで障害になるのは、工事の遅延。
工期の予定スケジュールはスタッフから事前に説明がありますが、工事の状況によってどうしても遅れが生じてしまうことや、予期せぬトラブルが発生して工事期間が延長してしまう場合も。
それらのトラブル・工事期間延長については早めに連絡をもらうよう担当スタッフに依頼しておくと安心です。

外泊期間が延長するということは、その分お金がかかるということでもあります。リノベーション工事で仮住まいが必要なさいは、都度スタッフに相談しながら計画的に準備を進めることをおすすめします。