停電時に太陽光と蓄電池は有効? 停電経験者と未経験者で違う太陽光のおすすめ度
2018.11.21

太陽光発電と蓄電池とは
太陽光発電とは ご存知の方も多いと思いますが、太陽光発電とは屋根などの太陽が当たる場所にソーラーパネルをとりつけ太陽光のエネルギーを吸収することで発電を行い、発電した電気を家の中で使うことのできるシステムのことです。経済産業省の調査によると太陽光発電の導入量は住宅用含め右肩上がりに伸びており、今や太陽光発電のついている家を見るのも珍しくなくなりましたね。太陽光で発電をしているため日照不足の日や夜間は発電できないものの、燃料が必要なくとてもエコなエネルギーといえます。太陽光発電を導入すると、自宅で使うだけではなく、余った電気を電力会社で売ることで無駄なく使える制度があり、もはや自宅で発電をするというのは珍しくない時代といえそうです。 蓄電池とは 太陽光発電では太陽光エネルギーを使って発電を行っていますが、前述したように日照不足の日や夜間は発電することができません。ですが、昼は外出していてほとんど家にはいないという家庭も多いですよね。そこで、昼間に太陽光発電で発電した電力を溜めておき、夜間でも使えるようにするのが蓄電池です。蓄電池に電力をためておけば夜間でも自宅で発電した電力を使うことができるので、自宅で発電した電気を無駄なく使うことが出来、自家消費ができます。また停電時でも蓄電池に溜めておいた分の電力は使うことができるので、災害時の非常用電源としても注目が集まっているのだそうです。経験者が実感した停電時の電気事情
災害時に起こり得る停電ですが、実際に停電を経験した方は停電時に太陽光発電を利用したのでしょうか。今回の調査によると、停電経験者の半数以上が太陽光発電があって便利だったと回答しています。やはり停電時にも電気を使うことのできる太陽光発電は便利なようですね。しかし、太陽光発電を非常時に利用する場合には、手動で太陽光発電設備に装備されている自立運転機能に切り替え、自立運転出力用コンセントを使用しなければならないのだそうですが、この非常時の操作方法の認知度を調べる調査では約3割の方が知らなかったという結果に。回答の中には停電時に利用できるということを知らなかったという方や、延長コードがなかったため十分に利用することができなかったという方もいました。停電時に便利な太陽光発電ですが、その便利さを十分に活用するためには取扱説明書で事前に非常時の操作方法を調べておいたり、延長コードを用意しておくといった事前準備も必要なようですね。

経験者と未経験者で違う太陽光と蓄電池のおすすめ度
停電を経験した方のうち半数以上の方が太陽光発電があって便利だと回答していましたが、今回の調査のポイントとなった停電を経験している人と、していない人ではどのような違いがあるのでしょうか。停電・災害対策のために、太陽光発電・蓄電池を設置していない人に設置を勧めたいですか? というアンケートでは、2点において大きな違いが見られました。停電を経験している人は経験していない人と比べ、「太陽光発電と蓄電池を勧めたい」と回答している人が43.1%と、停電を経験していない人の22.9%と比べると約20%多くなり、逆に「太陽光発電を勧めたい」と回答している人は停電を経験していない人と比較して10%以上少なくなるという結果になっています。停電を経験した人の回答では「太陽光だけでは不十分だと感じた」といった、停電を経験したからこそ蓄電池が必要だと感じた方も多かったようですね。