住まいの今と未来をつたえる

特集

まだまだ進む武蔵小杉再開発『Kosugi 3rd Avenue Living』から見る武蔵小杉のこれから

2018.11.15


近年著しい発達を見せる武蔵小杉駅に行ったことはありますか?今年の住みたいまちランキングで自由が丘や渋谷などを抑え6位、神奈川県では横浜に次ぐ2位にランクインしたほど、今注目の街です。交通の利便性が高く、乗り換えで通られたことがある方も多いと思いますが、小杉3丁目に2020年オープン予定の『Kosugi 3rd Avenue』は武蔵小杉をさらに盛り上げてくれそう。今回は『Kosugi 3rd Avenue』を中心に武蔵小杉の再開発について担当者の方に聞いてきました。

進化する町「武蔵小杉」の魅力とは

ここ10年ほどで東横線やJR線の乗り入れが増えたり、商業施設が次々にオープンしたりと著しい発達を見せる「武蔵小杉」。古くから住んでいる方だけではなく、住みたい街ランキング上位に入るほど新しく住む方にとっても注目の街です。それでは武蔵小杉の魅力とはいったいどのようなところなのでしょうか。

1.利便性
東急線とJR線がある武蔵小杉駅は、渋谷、新宿、品川、東京都いった都心の主要駅と直結する13路線を利用することができます。さらに都心だけではなく成田空港や大宮、宇都宮、熱海などの駅にも乗り換えなしでアクセスができ、2022年には相鉄線と東急線の相互直通運転もはじまるのだそう。さまざまな場所に乗り換えいらずでアクセスができることは武蔵小杉の大きな魅力の一つと言えます。

2.施設の充実
商業施設や公共施設が充実してきているのも武蔵小杉の魅力。駅から直結の「東急スクエア」や「ららテラス」をはじめとした数々のショップを有する商業施設が多くあり、神奈川初出店の店舗も横浜に先駆け武蔵小杉でオープンするなど賑わいを見せています。また、武蔵小杉駅がある中原区は子育て家族に住みやすい環境を作るための施策に力をいれており、認可保育園が2018年4月に9施設開設されるなど子育て家族にとっても注目の街です。2020年オープン予定の『Kosugi 3rd Avenue』にも「保育施設」や「川崎市こども文化センター」などが入る予定なのだそう。楽しむだけではなく住んで便利な場所へと進化しているようですね。

3.歴史ある徳川家康ゆかりの地
住みたい街ランキング上位に食い込むほど、近年の再開発によって発展した都市のイメージも強い武蔵小杉ですが、実は武蔵小杉は江戸時代から多くの人が集まっていた歴史が。武蔵小杉駅の北側にある中原街道は江戸と平塚を結ぶ重要な表街道だったため、徳川家康の別荘地や陣屋などもあった影響で整備が進み、もともと多くの人が往来するにぎわった街だったのだそう。現代の再開発だけではなく、時代に合わせて人が集まるよう進化してきた街なのですね。

4.自然も豊かな土地柄
様々な施設も充実した武蔵小杉ですが、自然や地産地消といった面も豊かな土地柄。駅から少し歩けば多摩川が広がり、多くの緑を有する等々力緑地でスポーツを楽しむこともできます。また、地元の農家では新鮮な川崎野菜をはじめ醤油の醸造所やクラフトビールなどの「地元の味」も充実。地産地消が根付いた昔ながらの魅力も武蔵小杉を輝かせている一つの要因かもしれません。

『Kosugi 3rd Avenue』とは?

『Kosugi 3rd Avenue』とは武蔵小杉駅の目の前、小杉3丁目に2020年新しくオープンする「新しい街」です。住宅だけではなく商業施設や総合自治会館、こども文化センターなども有した、さまざまな機能をもった街となるのだそう。『Kosugi 3rd Avenue』の「3」が意味する『Kosugi 3rd Avenue』が目指している「新しい街」とはいったい何なのでしょうか。

3世代が集える街
昔ながらの街という側面を持ちながらも、発展を続けている武蔵小杉。歴史と発展を併せ持つ武蔵小杉が進化し続けていくために親世代から子世代へ、子世代から孫世代に受け継がれ愛されていくことを目指しているのだそう。そのため『Kosugi 3rd Avenue』には共用部にさまざまな世代が交流できるスペースが多く設けられ、活発化するような仕組み作りがされています。『Kosugi 3rd Avenue』は3世代が交流を通じて武蔵小杉の街を受け継ぎ、発展させていく拠点となるような場所になりそうですね。

3つの都市機能を有する街
『Kosugi 3rd Avenue』は「商業・業務機能」「公共公益機能」「都市型居住機能」の3つの都市機能を備えています。豊富な商業施設を取り入れることで街の賑わいを受け継ぎつつ、総合自治会館で地域のアクティビティを促進し、豊富な共用部施設と駅近くの立地で安心して暮らせる機能もある「新しい街」が『Kosugi 3rd Avenue』の目指す街づくりなのだそう。居住する方はもちろんのこと、近隣の方にとっても暮らしの中心を支えてくれる街となりそうですね。

3つの空間でにぎわう第3の居場所
自宅や職場とも違う「第3の居場所」となることも目指しているのだそう。そのために『Kosugi 3rd Avenue』では通りを軸に1~3階の3層の空間と、「北広場」で人を招き入れ、「中央広場」で人の流れを作り「南広場」で賑わいを創出するという3つの広場で、「第3の居場所」となる空間づくりが行われています。

『Kosugi 3rd Avenue』の取り組み

建設予定地に開設されている「Kosugi 3rd Avenue Labo」。カフェやワークショップなど様々な取り組みが行われているそう。

『Kosugi 3rd Avenue』では、2020年のオープンを控える現在も武蔵小杉を盛り上げるためのさまざまな取り組みが行われています。現在『Kosugi 3rd Avenue』は建設中で完成は2020年の予定ですが、建設予定地の一部に「Kosugi 3rd Avenue Labo」という施設を開設。Laboでは平日にカフェを運営しているほか、休日には地元のアーティストを招いたワークショップなどを開催し、7月から計8回にわたる木箱づくりのワークショップでは100人を超える方が参加されたのだそう。10月20日・21日に行われたストリートリビング『Kosugi 3rd Avenue Living』では、ワークショップで作成された木箱を使い地元商店の方による出店で多くの方が集まりました。
建設中もさまざまな取り組みをされている『Kosugi 3rd Avenue』ですが、実際に建設される『Kosugi 3rd Avenue』はどのような施設となるのでしょうか。「Kosugi 3rd Avenue Living」の始まりや、これから建設される『Kosugi 3rd Avenue』について担当者の方にお話を伺ってきました。

「Kosugi 3rd Avenue Living」の様子。小杉フェスタ当日だったこともあり、多くの方で賑わっていました。

――今回の『Kosugi 3rd Avenue Living』の企画はどのように立ち上がったのでしょうか。


担当者) 今回の『Kosugi 3rd Avenue Living』というのは、もともと現在工事中の『Kosugi 3rd Avenue』の土地を所有していた地権者の皆さまで立ち上げた再開発組合が主催したイベントで、私共はそこに参加をさせていただいたような形でした。
今までは民間企業の開発で発展してきた武蔵小杉の街の、今までの開発では伝えきれていなかった小杉の魅力、歴史や賑わいといったところを伝えたいという想いで地権者の方が集まり、2000年に再開発組合が発足されてそこから再開発の活動をされてきました。その再開発の途中から私共が参加させていただいたような経緯になります。こう言った経緯がありますので、2020年に建設される『Kosugi 3rd Avenue』でも歴史や賑わいを伝えていきたいというのが大前提にあります。
今回開催した「Kosugi 3rd Avenue Living」も「Kosugi 3rd Avenue Labo」の中だけではなく、もともと武蔵小杉の賑わいの中心にあった歴史を持つ「Kosugi 3rd Avenue Labo」の前の通りでイベントを行うことで、より皆さんに愛着を持っていただきたいということで開催に至りました。

――今まではどのようなイベントを催されてきたのでしょうか。


担当者) 工事中にも賑わいをもたせたいということで建設予定現場に開設したのが「Kosugi 3rd Avenue Lobo」です。今回の『Kosugi 3rd Avenue Living』の店舗で使用された木箱のDIY教室をはじめ、歴史を伝えていくために歴史家の先生や地元のアトリエQueQueさんという方をお呼びして、ワークショップを週末に開催しています。また、休日だけではなく平日もなにかできないかということで、平日にはカフェも運営しているんです。

木箱作成のワークショップの様子。多くの方が集まっていますね。

――『Kosugi 3rd Avenue』はどのような施設になるのでしょうか


担当者) 今の賑わいを受け継ぎ、より大きな賑わいとなる施設にしたいと思っております。現在行っている取り組みも竣工したら終わりということではなく、竣工後は『Kosugi 3rd Avenue』の広場でイベントを開催したり、今回の『Kosugi 3rd Avenue Living』のような地域を取り込んだ賑わいづくりを行いたいと考えています。『Kosugi 3rd Avenue Living』でも地元の農家さんなど、武蔵小杉で活動されている方で出店を行いましたが、『Kosugi 3rd Avenue』完成後も広場内で同じように地域を活性化できるような取り組みもしたいですね。地域に川や緑地といった自然や地元野菜まであるという、住みやすさや豊かさが武蔵小杉にはあると思っておりますので、イベントではそういった魅力を伝えられるようにクオリティを高く保つことを運営サイドとしては意識しています。

――今後はどのような取り組みをされていく予定ですか


担当者) 交通の利便性や生活のしやすさといったところはイメージできるところだと思うのですが、そうではない豊かな自然や歴史といったところは発信しきれていないと魅力です。まだ詳細な企画をお伝えできる段階ではないのですが、一定の開発が進んでいる武蔵小杉で発展した町ということ以上に、豊かさや歴史がある地であるということを伝えられる再開発にしていければと思っています。元々商店が立ち並んで賑わっていた地域ですので、そのために昔からの賑わいを承継していくような思いもありますね。

タグ TAG