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リノベーションに向いている季節と工事期間の目安は?家族の都合に合わせてスケジュールをたてよう【リノベスタッフ目線。こんなお客さんに困った! シリーズ4】

2018.11.02


担当者Aの話。
家族で住んでいる家をリノベーションするということは、その工事期間中、家族全員の生活機能が一部ストップしてしまうことになります。そうなると、いくらリノベーションを早くやりたい! ○○日までにやりたい! と思っていても、家族の都合が合わずなかなか施工できない……、施工したけど家族からの不満があがってしまった……。なんてことも。
そこで今回は、家族の要望を叶えるために知っておきたい、工事期間に関する基礎知識をご紹介します。

▼「この日までに、工事を終わらせたい」と決められている方は


入学、通勤、転職、介護……。
家族を取り巻く環境の転換期はたくさんあり、快適な住まいづくりもそれに合わせて変わっていき、また、リノベーション工事をしやすい・したい時期も決まってきます。
だからこそ、家族全員のスケジュールをしっかりと共有し、「今、リノベーションをやるのに適切な時期なのか」を考えましょう。

例1)
4月に子どもが入学するから、通学に慣れるために新居から通わせたい。
→どのくらいの規模のリノベーションをするのかを算出。
スタッフにどのくらいの工事日数がかかるのか尋ねて、4月入学までに引っ越しが完了できないと分かったなら、計画を見直す。

例2)
入院している母を退院後、我が家で受け入れることになった。今住んでいる家はトイレが1階と2階にあるけれど、工事中はどちらかが入れなくなる。
→祖母の退院前に、1階のトイレのリノベーションだけでも先にやっておこう。

これらについては、担当スタッフに家族の状況、要望を伝えておけば事前に調整できるものになります。家族の都合で今は無理だ、とすべてのリノベーションを諦める前に、スタッフを頼ってみましょう。工事をしたい時期に余裕をもってリノベーションの計画を進めているのなら、自分たちで工夫して時期を選ぶことも可能です。
次のセクションからは、そんな人たちに向けた工事期間の目安の付け方を紹介します。

▼色々な場所の工事期間の目安を知っておこう


リノベーション工事がどのくらいかかるのか、一か所一か所の工事期間の目安を紹介している会社もあります。○日までに終わらせたいという要望を伝える前に、最低限これらの目安を知っておくだけでも、スタッフへの相談や家族会議の際に役立つかもしれません。

今回は担当Aから、リノベーション工事期間の目安を一部紹介してもらいました。

★キッチン編
・キッチンSET(下台&吊戸&換気扇)交換のみ:1日
・キッチンSET+仕上げ変更の場合:2日
・キッチンSET+仕上げ変更+床の貼替え:3日
※仕上げ変更とは、タイル貼り→キッチンパネル貼りなどのこと。また、天井・壁クロス貼替えの場合など。

★洗面化粧室編
・洗面化粧台のみ交換:半日
・洗面室クロス&クッションフロア貼替え:1日半

★トイレ編
・トイレ単体交換:半日
・トイレ&手洗いシステム:1日
・トイレ交換に伴い、クロス&クッションフロア貼替え:2日

★塗り替え編
・戸建て塗り替え(約30坪):2週間
※屋根&外壁、シーリング剤の打ち換えも含む。

自分たちがどの部分をリノベーションしたいのかをピックアップし、それぞれの工事期間を算出してみましょう。家族の「○日までに工事を終わらせたい!」という希望が現実的に通るのかを予想できます。あくまでもこの日数は「目安の日数」を割り出したもののため、実際の工事期間スケジュールについては、きちんとリノベーション会社のスタッフに相談をしましょう。自分たちで計算した時にはもう間に合わないと思っていた工事が、スタッフのアドバイスで実現できる場合もあります。

▼工事期間が延長になりやすい季節がある?


工事を進めたくても、安全のために作業が中断してしまう大きな原因は「気候問題」。

・大雨/雪が降っている
・台風が来ている
・寒さが厳しい
・日照時間が短い


これらの気候は、リノベーション工事をさまたげる意外な敵。それぞれの季節の特色を知って、工事をする時期を決めておく方がよさそうです。

春にリノベーションをする場合:内装も外装も作業がしやすい
春の行事:新生活のスタート(入学、入社)、大型連休
★メリット
∟過ごしやすい気温・安定した気候のため、工事を計画どおりに進めやすい
∟新生活の準備にあわせて、リノベーション工事を終えることができる
∟リフォーム補助金が利用しやすい
★デメリット
∟予約が殺到する時期で、リノベーション会社の予約がなかなか取れない

夏にリノベーションをする場合:1日の工事の時間が長くとれる
夏の行事:夏休み
★メリット
∟日照時間が長く、一日の工事時間が長くとれる
∟気温が高いと塗料の伸びがよくなり、外壁をきれいに仕上げやすい
∟家族の休みの期間にあわせてリノベーションができる(工事の間旅行や帰省をするなど)
★デメリット
∟梅雨で作業がストップする
∟気温が高く、長時間連続して外で作業するのは難しい

秋にリノベーションをする場合:内装は作業がしやすく、外装は天気の影響を受ける
秋の行事:大型連休
★メリット
∟春先のように過ごしやすい気温のため、外装リノベーションに最適な時期
★デメリット
∟台風の影響や、天気の代わりやすい時期のため、工事期間が読めなくなりやすい
∟中途半端な時期に、家族の生活様式が変わることになる

冬にリノベーションをする場合:内装工事を丁寧にできる
冬の行事:年末年始大掃除、家族の集まり
★メリット
∟リノベーションを多くの人が避ける時期のため、繁忙期に比べ予約が取りやすい
★デメリット
∟寒さが厳しくなるため、外装工事は難しい
∟年末年始行事なども重なる時期のため、家族のスケジュールがバタバタしやすい
∟日照時間が短く、1日にできる作業がすくない

工事の妨げになりやすい季節問題。
けれど、気候を味方につけて理想的なリノベーションができれば、工事期間だけではないメリットが手に入れられるかもしれません。

▼おわりに

目的のリノベーション工事にかかる大まかな期間の目安と、どの季節に自分たちの目的の工事が適しているかを判断できれば、リノベーション工事のスケジュールは立てやすくなります。スタッフの提案を待つことも大切ですが、リノベーションする家に住むのは、あなたの大切な家族。だからこそ、家族のことを誰よりもよく知る自分自身で、最適な工事のスケジュールのイメージを持っておくことが大切です。

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