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3LDKを2LDKにリノベーションしたい!その時かかる費用は?

2018.10.25


リフォームやリノベーションをして同じ家に長く住み続けたり、新築物件を購入するのではなく中古の物件を購入してリノベーションをしたり、という考え方が広まり、住み慣れた自宅の不具合を、より暮らしやすいように大幅に改修するというケースが増えてきています。特に3LDKから2LDKへというリノベーションも当たり前になりつつあり、リフォーム会社への相談件数も増えているのだそう。ですがリフォーム初心者にとっては不安なことも多いのではないでしょうか。そこで、これから自宅のリフォームやリノベーションを検討している方向けに、3LDKの間取りを2LDKに無理なく改装して暮らしやすくするためのポイントを詳しくまとめました。トータルコストを削減するためのちょっとしたテクニックについても紹介します。

最新リノベーション事例とかかる費用 01


若いうちは将来的なことを考えて個室スペースを多く確保しておきたいというニーズが根強いようですが、子どもが巣立って夫婦だけの暮らしになると個室がそれほど重要ではなくなり、代わりに夫婦そろって時間を共有できるリビングスペースなどの需要が高まってきます。このような背景から、もともと3LDKだった間取りを2LDKに改装するリノベーション工事がここ数年で増えており、不動産業界の動向から日本国内の時代の流れが関係していると言えるでしょう。

もちろん、2LDKから3LDKというリノベーションも安定した需要をキープしており、新婚夫婦の新居では子供が増えたことをきっかけに個室を増やそうと3LDKに改装を検討する、というパターンも多いようです。自宅のリノベーションを検討するにあたって、まず気になるのは最終的なコストバランスではないでしょうか。もともと2LDKだった家を3LDKにする場合、ベースとなる空間は変わらないわけですから当然、ひとつひとつの個室スペースが狭くなります。最初から3LDK用の物件を選んだ場合と2LDKをリノベーションした場合では、コストバランスや暮らしやすさの観点でどちらがよりお得と言えるのか、と言うことも気になる点です。

これについては、リノベーション工事の様式や個々人のライフスタイルなどによっても優先順位が変わってきますので一概には答えを出せませんが、仕切りを取り外すだけで済む場合、費用のほうも10万円から50万円の範囲となります。後々の利便性や柔軟性などを考え合わせると、若いうちは空間的にゆとりのある2LDKを選択し、ライフステージの変化に応じてその都度3LDKなどにリノベーションしていく、というのが時代に即した空間活用法であると言えるのではないでしょうか。

最新リノベーション事例とかかる費用 02


意外に思われるかもしれませんが、一般的には2LDKを3LDKにするよりも3LDKを2LDKにリノベーションする方がトータルコストが高くなる傾向があるようです。具体的な相場を見てみると、ごく一般的な3LDKマンションを2LDKにする場合、リノベーションのコストは50万円から300万円の範囲であると言われています。一般的なマンションでよく見られるリノベーションの事例としては、もともと2つの子ども部屋として利用していた空間を子どもが独立したことで、一続きの広いリビングスペースとして活用する、などのパターンが考えられるでしょう。50万円から300万円とトータルコストに幅が出ているのは原材料や空間の広さが異なるためで、不動産会社の施工方式によっても費用にばらつきがありますので注意が必要です。

一般家庭以外でもリノベーションが広がっており、たとえば古くなった戸建てをシェアハウスや民泊、ペンション向けに改築するケースもここ数年で特に増えており、シェアハウスには個室はもちろん、広々としたリビングスペースが必要となりますので、住んでいる間は利便性が高かった個室もリノベーションすることで物件としての資産価値を高めることも可能です。住居用の一戸建てをシェアハウスとして改装する場合、間取りを変更するだけでなくガスや水道の増設工事が必要になるケースがありますので、リノベーションを御検討中の方はリフォーム会社選びと併行して法的なルールについてもきちんと把握しておきましょう。

例えば、住まいを営利目的で利用する場合、水道設備と消火設備をそれぞれの居室に設置しておかなければ建築基準法違反に問われる可能性が考えられます。また、最近では高齢化の影響でバリアフリー工事が盛んに行われており、年齢を重ねてからはトイレなどの水まわりの間取りを広くし、使いやすさと暮らしやすさを優先する、というリノベーション工事も増えているようです。年齢や職業、ライフスタイルにあわせてその時々で空間の使い方を変えていくことが大切なポイントになります。

最新リノベーション事例とかかる費用 03


ここ数年で増えている少し変わったリノベーション事例としては、住居スペースの一部をオフィスとして活用する、というパターンがあります。特に規模の小さい個人事務所などではこのパターンのリノベーションによってオフィス空間を確保するケースが多く、不動産会社への相談件数も年々増加傾向にあるようです。住まいをオフィスとしてリノベーションする場合は壁や仕切りの撤去だけでなく、電話などの通信設備も新たに整備する必要がありますので、それらの費用もきちんと計算に入れた上で費用を確保しておきましょう。

「住まいからオフィスへ」というリノベーションでは、2LDKでも3LDKでも、壁をすべて取り払い、空間をリセットした上で改めて間取りを組み立てていくことも珍しくありません。その場合、撤去工事とリノベーションがワンセットになっているため、当然のことながらトータルコストが大きく跳ね上がってしまいます。リノベーションにおける平米数当たりの費用は、10~15万円程度が平均的なようですが、住宅のリノベーションの場合には、単純に平米数だけではコストのシミュレーションをすることが難しい場合もあります。平米数に加えて工事の日数や材料費などでも大きく影響しますので、具体的なコストシミュレーションについてはリフォーム会社などに相談しましょう。

ちなみに、リフォーム会社から見て2LDKや3LDKはリノベーションしやすい広さであるとも言われています。それ以上の広さになると工事も複雑になって期間が長くなったり材料も増えてしまったりするため、トータルコストもかさんでしまうというデメリットがあるようです。3LDKから2LDKへのリノベーションの場合、住宅の構造にもよりますが、工事期間も数日程度でおさまる場合が多く、依頼する側にとってもそれほど負担にならないスケジュールで行うことができます。

まとめ

リノベーション工事をして同じ家に愛着を持って長く住み続ける方や、マイホーム購入時に新築ではなく中古物件を購入してリノベーションされる方が増えてきました。この流れは今後もますます勢いが増していくのではないでしょうか。3LDKから2LDKにリノベーション工事をするトータルコストについては材料や工事期間、住宅の構造などによってばらつきがあるため、良心的なリフォーム会社を選ぶことによってコストを最小限に抑えることができますので、まずはリフォーム会社に問い合わせを行い、おおよそのコストと工事のパターンを具体的にシミュレーションしましょう。また、リノベーションする内容によっては、柱や壁などの仕切りをすべて取り除く必要が出てくるためトータルコストが大きく増加する可能性があります。リフォーム会社の見積もりをしっかりとチェックし、余分なコストを出来る限り省くことも大切です。

参考URL
https://limia.jp/idea/40035/
https://renoverisu.jp/case/detached_housing/
https://www.homes.co.jp/renovation/column/knowledge/flow/post-15966.html

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