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オーブンレンジでオリジナル絵柄のお皿ができちゃう?『Oven Ink』を体験してきた

2018.09.07


DIYといってもその規模や対象物はさまざま。家をまるごとリフォームしてしまう方もいれば、小さな小物を手作りしている方も多くいます。8月23日~8月25日に行われた「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2018」では、DIYにまつわる多くの企業が軒を連ね、さまざまな商品をみることができました。そのなかでも小物づくりでひときわ目立っていた、INTERIM JAPANの『Oven Ink(オーブンインク)』を実際に体験してきましたので紹介します!

キラキラした雰囲気の『Oven Ink』ブース


さまざまな企業ブースが並ぶ中、パステルカラーでひときわ目立っていたINTERIM JAPANのブース。男性から女性まで多くの方が興味深げに手に取っていました。話を伺ってみると今回展示している商品は陶器やガラスに焼き付けてデザインを楽しむ『Oven Ink(オーブンインク)』というアートシートなのだとか。もともとポーセリンアートという陶器に絵柄を焼き付けて楽しむ手芸用のデザインシートを作っていたそうなのですが、ポーセリンアートには専用の電気窯が必要なため、自宅で行うにはハードルが高く手軽に楽しめるようにしてほしいという方が多かったそう。そこで、雑貨づくりや手軽な趣味として始めたいという方のために開発されたのが『Oven Ink』とのこと。 では、『Oven Ink』はいったいどのようなものなのでしょうか。詳しいお話をINTERIM JAPANの森嶋さんに伺いました。

『Oven Ink』3つのポイント

①オーブンレンジがあれば簡単&短時間でできる



ポーセリンアートでは電気窯で温度を管理しつつ数時間焼成しなければならないそうですが、『Oven Ink』は600Wのレンジで3分加熱し、その後160度のオーブンでさらに3分加熱すれば転写することができるので、とても簡単です。実際に1つ小皿を作ってみましたが、細かい作業もそれほど多くないので、少し手を貸せばば小さな子どもでも作ることが可能だと思いました。また、かわいいデザインシートを貼り付けるだけなので絵心がない筆者でも簡単おしゃれにできるのがこのシートの魅力です。必要な材料も多くないので、手軽に始められるのもうれしいですね。

②絵柄を変えることもできる
『Oven Ink』のすごいところは、専用のジェルを使用すれば焼き付けた絵柄を落とすことができるところ。飾り用小物は季節感を出すためにハロウィンやクリスマスなどイベントに合わせて変えたい方も多いと思いますが、『Oven Ink』を使ったものならば小物をもう一つ買い足さなくても今まで飾っていたものの絵柄を変えることができるので、使うシーズンが限定されている柄の小物でも保存を考えずに作ることができます。季節を感じられる小物があると、部屋が華やいで楽しいですよね。いまでもシートの種類は豊富で、季節ものではハロウィン柄のシートが出ていますが、これからさらにシートを増やしていくそうなので楽しみです!

③オーブンレンジで加熱できるものなら転写できる
『Oven Ink』はガラスや陶器だけではなく、加熱時間に耐えられるものであれば転写することができるのだそう。『Oven Ink』の販売サイトでは焼き付けできる小皿や瓶なども販売していますが、そのほかにも焼き付けできるスマートフォンケースなどもありオリジナルスマートフォンケースも作れるんです。あなたはどんなものに絵柄をつけたいですか?

『Oven Ink』で小皿づくりを体験!

今回の『Oven Ink』ブースでは、実際に『Oven Ink』を使った小物づくりも体験することができました。いくつかの種類が選べたのですが、そのなかでも使いやすそうな小皿を実際に作ってみましたので、『Oven Ink』の使い方と一緒に紹介します。

デザイナーの池上さんに教えていただきました。

①小皿とシートを用意する

シートを貼り付ける前に、アルコールで拭いて小さなほこりなどを取り除きます。

②好みの絵柄に合わせてシートをカットする

ハサミなどで貼り付けたい模様を選んでカットします。出来上がり時には白い部分は透明になるので気にせずカットしていいのだそうです。1つのシートでもたくさんの絵柄があるのでどれにしようかとても迷いました。

③カットしたシートを水につける

貼り付けたい部分をカットしたら、水に浸します。10秒ほどで使える状態になりますので、複数パーツある場合には何回かに分けて水に浸したほうがよさそうです。透明のフィルムが台紙からスライドさせられるようになったら水から取り出します。

④シートを貼り付けたい場所にプライマーを塗る

切り取ったシートを水につけている間に、シートを貼り付けたい場所にプライマーを塗ります。プライマーはよく振って、乳白色の状態で塗るそうです。マニキュアのような筆になっているので細かく塗りやすいです。

⑤水から取り出したシートの水気をとる

プライマーを塗ったら水から取り出したシートの水気をキッチンペーパーでとり、フィルムが台紙から外せるか確認します。

⑥フィルムを小物に貼り付ける

フィルムを台紙からスライドさせるようにしてプライマーを塗った場所に貼り付け、スキージーで空気や余分な水を抜いて密着させます。ここでしっかりと空気を抜いておかないと、絵が欠けてしまうそうなので、慎重に作業しました。

⑦貼り付け終わったら余分な水気をとる

貼りたい場所にすべてのシートを貼り付け終わったら、キッチンペーパーで余分な水気をとります。

⑧600Wのレンジで3分・160度のオーブンで3分加熱

600Wのレンジで3分、160度のオーブンでさらに3分加熱します。うまくできあがるよう祈りながらオーブンレンジにいれました。

⑨透明なフィルムをはがす

加熱が完了したら、表面の透明なフィルムをはがして少しキッチンペーパーで拭いたら完成です。ものすごく薄いフィルムなのですが、きれいにはがすことができました。フィルムがついていた跡もまったくわからないので、手作り品とは思えないきれいな仕上がりです!

作り方の公式動画はこちら

『Oven Ink』でレッツ小物づくり!

実際に小物づくりを体験してみましたが、『Oven Ink』はとにかく簡単で手早くできるのが魅力だと感じました。筆者の不器用さレベルは“上の中”くらいなのですが、はさみでシートを切る際も細かい部分を気にしないでざくざく切ることができるので絵柄を間違えて切ってしまうこともないですし、そのほかの作業もシンプルなのでとても簡単です。オーブンレンジから取り出すときなどをサポートすれば、小さな子どもでも作ることができるかと思います。作業時間も約30分程度なので、たくさんのオリジナル小物が作れますよ! まだホームセンターにはおいていないそうですが、専用サイトで購入することができるので、小物づくりが好きな方や、ポーセリンアートを手軽に楽しみたいと思っている方は試してみてはいかがでしょうか。

※本記事に記載されている会社名および商品・サービス名は各社の登録商標または商標です。

取材協力
INTERIM JAPAN

Oven Ink公式ホームページ
http://www.slicedesign.jp/ovenink/

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