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地震・台風などの災害時に備えて準備すべきは防災グッズだけではなく「お金」も大切!

2018.08.22



いつ起きるのかが分からないのが災害ですが、地震や台風などの災害時に備えて防災グッズを日頃からきちんと常備されている家庭も多くなりました。万が一のときにも安心して過ごせる準備をしておくのはとても良いことですね。しかし、防災グッズだけでなく、災害が起こってしまった際の「お金」についても準備はできているでしょうか?今回は災害時に備えておくべき「お金」について考えてみましょう。
災害直後の状態では非常食や雨具、救急セット、簡易トイレなどのいわゆる防災グッズがとても役立ちますが、少し状況が落ち着いてきたあとに必ず必要になるのが「お金」です。防災グッズの中に少額の現金を入れておくという対策をしている方も多いと思いますが、どのように「お金」を準備しておくと良いかを紹介します。

やっぱり一番安心なのは現金を準備しておくこと


最近ではキャッシュレスな生活スタイルの人も増えてきて、普段はクレジットカードだけで現金は持っていないという人もいると思います。普段の生活はそれで充分過ごすことのできる環境が整っている社会となりましたが、災害時には不便が生じてしまうことは容易に想像ができます。災害時に停電になってしまうと電子決済はストップしてしまうためクレジットカードが使えなくなってしまいますが、現金であれば停電時でももちろん使うことができますので、ある程度の現金を手元に準備しておくことは災害時の大切な備えの一つとなるのです。

では、どの程度の現金を用意しておくと良いのでしょうか。少なすぎるとすぐに無くなってしまうかもしれませんし、反対にあまりに多くの現金を家に置いておくというのは不安になってしまいます。家族構成などによって必要な金額は変わってくるかとは思いますが、5~10万円程度の現金があると安心できるのではないでしょうか。大きな災害ともなるとすぐには金融機関を利用することができなくなりますし、金融機関の再開直後はATMも窓口も混雑が予想されるため、少し余裕を持って用意しておくと安心です。

現金は「千円札」と「小銭」が便利



現金を用意するとなると、また、数万円単位で用意をしようとすると、ついつい1万円札や5千円札で用意をしがちですが災害時では千円札や小銭のほうが使い勝手が良いです。もちろん一度にたくさんのものを購入するときは1万円札でも良いですが、少しのものを購入する際に1万円札ですとお店側がおつりを用意できない可能性もあります。高額紙幣を使うがために不要なものまで購入するのはもったいない(そして本当に必要な人にモノが届かなくなる可能性もある)ので、事前に千円札や小銭を用意しておくことがおすすめです。

小銭は10円、100円、500円が使いやすいでしょう。災害時はもともとスマートフォンをお持ちでない方、スマートフォンの充電が切れてしまった方、回線が混み合っていてなかなか繋がらないなどの理由で公衆電話を利用する人が増えます。公衆電話は災害優先電話(緊急時でも通信規制がかかることなく使用できる)や通信ビルからの給電(停電時でも使用できる)といった特長がありとても便利ですが、小銭がないと使用できませんので10円玉は用意しておきましょう(デジタル公衆電話の場合は硬貨やテレホンカードが不要ですが、アナログ公衆電話の場合は災害時に無料化措置がされていても最初に硬貨を投入する必要があります)。

その他、自動販売機を利用するときやちょっとした買い物をするときのために100円玉や500円玉を準備しておくと便利です。特に災害時に設置されることが多いコインシャワーでは500円玉専用のものがあるようですので500円玉は多めに準備をしておくと良いかもしれません。それぞれ何枚ずつと決まっているわけではありませんが、小銭は各種20~30枚程度を用意しておくと安心ではないでしょうか。

現金の次に活躍してくれるのは電子マネー



キャッシュレスで生活をしている人だけでなく、現金派の人も併用していることが多いのが電子マネー。現在では電子マネーが使えるお店もコンビニやスーパー、自動販売機などとても多くなってきています。事前にチャージをしておくことで必要な金額の支払いができておつりが不要になるのは利用者側にもお店側にも便利ですね。電子マネーの場合、通信回線を利用せずに決済できるものがあるため(例えばSuica、nanaco、楽天Edyなど)、現金と一緒に事前に準備をしておくと良いでしょう。クレジットカードの支払いは通信回線を利用するため、通信規制や回線不能の状態では利用できなくなるという可能性がありますが、電子マネーであればオフラインで完結するため電子マネーを現金の代替決済手段として準備しておくことで安心に繋がると思います。

電子マネーの残高上限金額

Suica    2万円
Nanaco  5万円
楽天Edy  5万円

非常時用としてあらかじめチャージしておいたカードを防災グッズ等と一緒に保管しておくことができれば良いですが、電子マネーがチャージされたスマートフォンやカードは日常的に携帯している可能性が高いと思いますので、日頃から余裕を持ってチャージしておくことでいざという時に大きな救いとなりそうです。

もし、銀行から現金を下ろしたい状況になったらどうすればいい?



災害復旧が遅れていたり、クレジットカードがまだ使えない状況で準備していた現金や電子マネーが不足してしまった場合、銀行から現金を下ろす必要がでてきますよね。しかし、そんな状況のときにもしキャッシュカードや通帳が手元に無い場合はどのようにしたら良いのでしょうか。
そのような緊急事態となっても安心してください。大規模な災害が発生して災害救助法が適用された場合は、日本銀行から該当市区町村に対して「災害被災地域の金融機関等に対する特別措置の要請」が要請されることとなっています。

<特別措置の一部>

①預金証書、通帳を紛失した場合でも預金者であることを確認して払戻しに応じること。
②届出の印鑑のない場合には、拇印にて応じること。
③事情によっては、定期預金、定期積金の期限前の払戻しに応じること。また、これを担保とする貸付にも応じること。
※具体的な特別措置については日本銀行ホームページを確認ください。

特別措置の要請があった場合、もし手元に現金等が無くなってしまっても焦ってパニックに陥ってしまうことを防げますね。特別措置が講じられた場合でも預金者本人であることの確認は必要となりますので、身分証明書の写しなどもいざという時のために一緒に準備しておくことで落ち着いて行動することができそうです。もし身分証明書などが無い場合は各金融機関に相談してみましょう。

まとめ:現金を軸に、複数の支払い手段を準備しておこう!

現金にしても電子マネーにしても何万円分を準備しておけば安心という正解があるわけではありません。しかし、一定の準備をしておくことで、いざという時にも安心して行動できることに繋がります。クレジットカードが使えない状況になるほどの災害が発生したときを想定し、現金や電子マネーなど複数の準備をしておけると良いですね。また、特別措置が講じられたときの対応方法などは、周囲で知らない人がいた場合などには共有してあげることも大切でしょう。
災害はいつ起きるのかが分かりません。だからこそ普段からの準備が重要となります。まだ準備が不十分だった方はこれを機に安心できる準備を進めましょう。

<最後に>
毎年9月1日は「防災の日」です。
全国各地で防災に関するイベントが開催されますが、ここでは首都圏で開催されるイベントの一部をご紹介します。あなたのお住まいのエリアでもどのようなイベントが開催されているか調べて参加してみてはいかがでしょうか。

・東京エリア
しんじゅく防災フェスタ2018
渋谷区総合防災訓練

・神奈川エリア
横浜防災フェア

・千葉エリア
九都県市合同防災訓練(千葉市会場)

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