お花見で思わぬトラブル…桜に毛虫が多い理由とは?
2025.03.24
3月から4月、草木が活発になると風の香りで春の到来を感じるようになります。陽気もよくお花見をするために外出も多くなるのではないでしょうか? ただ、桜の木に毛虫などが発生し刺されたりしたら気分は台無し。予防や刺された時の対処法をお伝えします。

桜の木に毛虫などが発生する理由
桜の木が虫に弱い性質を持っているわけではなく、桜の木の植えてある環境に大発生する原因があります。景観のために密集して同じ木を大量に植えると、それを餌とする生き物も自然と集まってきます。他の植物が周囲にないと天敵となる生き物が出てくる可能性が減るため、毛虫が集まる環境が自然と整い、ますます繁殖しやすくなると言われています。

桜の木に毛虫などが発生する時期
もともとの桜の木というのは毛虫と満開になる時期には毛虫や芋虫はほとんど現れません。花が散り葉桜になった頃に現れ、大発生する場合があります。
花見の時期に直接毛虫などに遭遇する事はないかもしれませんが、枝や樹木に潜んでいる可能性はありますので注意しましょう。
毛虫の種類
< 毒のない毛虫 >
・モンクロシャチホコ
・オビカレハ
・マイマイガ
< 毒のある毛虫 >
・ドクガ
・モンシロドクガ
・ヒメシロモンドクガ
・エゾシロチョウ
・アメリカシロヒトリ
・イラガ

花見の時期の対策
花見の時期は、直接毛虫に触れたりする事はなくても、幼虫の毛が風に舞いアレルギー体質の人の肌についてアレルギー反応を起こす場合もあります。リスクを避けるために、お花見に行く際には帽子をかぶり長袖の服を着て花粉対策を万全で楽しむことをお勧めします。
桜の木の毛虫を触ってしまった時の対処法
桜の木にいる毛虫を見つけたら、直接触らず捕殺するのが一番です。万が一落ちてきて皮膚についたり、触ってしまった場合、毒を持つ毛虫は特に気をつけなけばなりません。皮膚に痛みやかゆみを感じ、アレルギーの反応を引き起こす可能性があります。その場合は下記のように対処をしましょう。
1 できるだけ早く水と石鹸で肌を優しく洗う。
2 氷や保冷剤などで冷やして炎症を和らげる。
3 かゆみが強い場合は市販のかゆみ止めや抗ヒスタミン薬を塗る。
4 乾かしたら毒に刺された部分にガムテープをつけて剥がす
5 症状が重い場合は医師の診察を受ける。
なお、呼吸困難、蕁麻疹、顔や喉の腫れなど、アナフィラキシーショックの兆候が見られるような重症な場合は救急医療を受けましょう。毛虫の毒とはいえ甘く見ると大変な事になります。
まとめ
蛾や蝶の幼虫である毛虫は、成虫になると幼虫の餌となる木に卵を産み付けます。 桜が集まっているところは格好の産卵場所でもあります。 そのため周囲の木から幼虫が桜をめがけて集まってきます。幼虫も生き物!されど、共存していくには人間も予防と対策をしなければ楽しいお花見はできません。春の季節を目いっぱい愛でて味わいましょう。
