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マンションのエントランスとは?役割やポイントとなる設備・改修

2023.01.27

マンションのエントランスは共用部分の中でもすべての居住者が利用する場所。マンションによってエントランスが担う役割はそれぞれですが、設備や装飾などマンションによって違いがでやすい場所でもあり、まさにマンションの第一印象を決める“顔”といっても過言ではありません。マンションのエントランスが担っている役割やおすすめの設備、改修のタイミングについてご紹介します。

マンションのエントランスとは?

居住者や訪問者がマンションに出入りする際に使用するメインの出入り口のことをエントランスと呼びます。エントランスは外との境界となる場所ですので、居住者のプライバシー保護や不審者の侵入を防ぐといった防犯上の役割を多く担っているほか、集合ポストや宅配ボックスといった日常的に使用する配送物関連の設備が集まっていることも多く、居住者にとって利用頻度の高い場所でもあります。

また、マンションによってはエントランスに来客用のロビーやコンシェルジュサービスがある場合もあり、来客対応や居住者間のコミュニケーションの場として使用されるなど交流の場としての役割に重きを置いているケースもあります。

エントランスの設備が古かったり、汚れていたりとあまり良い印象ではない場合、マンションのセキュリティに影響があるほか、売却時の第一印象が悪くなってしまうなど資産価値への影響も出てくるでしょう。計画的な大規模修繕工事で定期的なメンテナンスを行うほかに、時代や昨今の生活様式に合っているか確認・検討してみたいポイントをご紹介します。

マンションエントランスの設備

オートロックドア

近年の新築マンションでは既存で設置されていることが多いオートロックのエントランスドアですが、玄関ドアの前まで第三者が直接入れないため居住者のプライバシー保護や防犯性能の向上が期待できます。新築時に設備としてついていなかったマンションでも後付け工事で設置することができますので、大規模修繕工事時に相談してみても良いかもしれません。

タッチキー・キーレス設備

オートロックのエントランスドアのマンションでも、鍵を差し込むタイプではなくタッチ式やカードキー、または鍵を鞄に入れておくだけで自動開錠するキーレス設備なども登場しています。大きな荷物を持っていたり車いすやベビーカーを押している場合だけでなく、毎日帰宅する際のちょっとした手間やストレスを軽減できるのは大きいですよね。各戸の玄関ドアについてもスマートロックにするなど、エントランスドアの改修と同じタイミングで検討するのもおすすめです。

宅配ボックス

賃貸物件でも人気の宅配ボックスはエントランス近くに設置されることの多い設備です。インターネットショッピング普及に伴う再配達の増加に、外部宅配ボックスサービスや置き配サービスの対応なども増えてきましたが、重い荷物や置き配サービスが利用できない荷物など、やはりマンション内に宅配ボックスが欲しいという需要は大きくなっています。。また、不在時でも荷物を受け取ることができる利便性の向上のほかに、第三者の出入りする機会を減らすことで防犯対策にもなります。
盲点となりがちですが、配送会社によってオートロックマンションでは不在時の置き配サービスの利用が難しいため、オートロック導入時には宅配ボックスの導入も合わせて検討を行った方が良いかもしれません。

バリアフリー設備

エントランス出入り口前の階段をなくしスロープに変更したり、ドアが手押し式の場合は自動ドアへ変更するなど、長く住むために必要なのがバリアフリー設備です。マンションの利用者が必ず通る場所だからこそ、誰にとっても使いやすい形状であることは居住者の満足度だけでなく、これから購入を検討される方や少子高齢化の現代においては重要なポイントとなります。
工事の規模によっては単独の工事でなく、ある程度まとめた方が費用が抑えられるケースもあるため、大規模修繕工事時に相談してみると良いかもしれません。

その他バリアフリーの工事例はこちら
マンション共用部分の設備改修について詳細はこちら

居住者も訪問者も使いやすいエントランスへ

エントランスに求める機能は居住者の年代や生活リズムによっても異なりますが、マンションを利用する全員が通る場所であり、第一印象を決める「顔」であるエントランスは共用部分の中でも重要度の高い場所です。個人で改修できる専有部分と違い管理組合で管理をする共用部分であるからこそ、意識的に美観の維持や設備改修で、居住者の快適性や資産価値の向上に取り組んでいきたいですね。

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