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エアコンに頼らず夏を楽しみ涼しく暮らす!少しの工夫で効果があるけど忘れられがちな方法

2020.07.21


夏が近づくと毎年考える暑さ対策ですが、家にいる時間が長くなると、ついついエアコンのリモコンに手が伸びてしまいがちです。猛暑のときはもちろん使ったほうが良いですが普段から使いすぎると体調を崩しやすくなりますし、電気代が高くなるのも困りものですね。
本格的な夏シーズンに入る前に、夏バテにならないように気を付けたいものです。
今回は、ちょっとした暮らしのアイデアや工夫と、身近なものでできる快適なお部屋生活づくりの方法についてご紹介します。

部屋をスッキリさせる


物は直接的に熱を発しませんが、それぞれが温度を持っており、物が多いと、空気の循環が悪い保温性が高い部屋となります。特にダンボールや衣類は保温性が高いものの代表です。
冬であれば、暖かくなりますが、夏では暑さが増します。物量が多い部屋を涼しくしようとエアコンをつけても、部屋を冷やそうといつも以上に頑張るのでその分電気代も高くなってしまいます。

逆に、部屋をスッキリさせることで、部屋全体の風通しがよくなり、エアコンの効きも効率的になり、電気代も削減することが出来ます。

具体的に、涼しく感じられる部屋にするためのポイントは以下です。
・床の上には物を置かない
・テーブルやベッドの上にはなるべく物を置かない
・小さな物などこまごましたものは一つにまとめる。
・寒色系の物を置いてみる(赤などの暖色系の物を置いた時と比べて体感温度が3度程度変わると言われています)。

上記のように、部屋の物を整頓することで、スッキリした空間作りが出来ます。

風の通り道を作って部屋の涼しくさせる方法


風通しがよくなる方法を取り入れて、夏でも過ごしやすい部屋作りをしましょう。

風はどのような通り道がよい?


風通しの良い条件として大事なのが、窓の配置です。窓を開ける時に、対角線上にある窓を開けると、空気がよく通るようになり、風の通り道ができます。
また、風は、小さな隙間から勢いよく入り、大きな隙間からは小さな力で出ていきやすいという性質があります。そのため、風が入りにくい部屋の場合は、入り口の窓を小さくして、出口の窓を大きく開けると効率的に空気の入れ替えができます。

開ける窓がひとつしかない場合は、扇風機などを窓の外に向けて設置すると、部屋の中の温かな空気が外に逃げていきます。また、全く窓がない場合は、部屋のドアを開け、扇風機を廊下に向けて置くと、部屋の温かい空気を外に押し出せるので換気する効果があります。さらに、浴室やトイレ、キッチンなどに設置されている換気扇を使うと、部屋の中の空気が外に流れます。風通しが良くない場所でも、人工的に空気の通り道を作ることで、よどんだ空気を効率よく換気することができます。

風の通り道を作るお助けグッズ


風を送るものといえば扇風機やサーキュレーターがありますが、ここでは、ちょっとしたもので風の通り道を作るグッズを紹介します。

商品名:「風すうすう」


価格:1個1900円(税込)
URL:https://a-pi.jp/art/

商品の特徴:エアコンを使わずに、自然の空気を取り入れることができる商品です。設置は簡単で、木製などの窓枠に、クリップを挟み、カーテンをかぶせるだけです。これだけで、外の自然の空気を取り入れることができ、寝苦しい夜を快適に変えてくれます。使用しない時期は、クリップを外すだけなので取り外しも簡単です。

ちょっとしたリフォームで見た目から涼しくしよう


次に、見た目の演出も取り入れてみましょう。大がかりなリフォームは時間や手間、費用がかかってしまいますが、部屋の一部にちょっと工夫することで、涼しさを感じられる方法があります。

壁紙を張る


「壁紙を張る」と聞くと、今の壁紙を全てはがして張り直すイメージがあるかもしれませんが、「壁紙の上から張れる壁紙」があります。はがす際もノリを残しことなく簡単にはがせるので、いつでもプチリノベーションができます。
具体的な商品を1つご紹介しますと、いい住まいでも以前にご紹介したことがある明和グラビア株式会社から販売されている「アクセント壁紙」です。

商品名:「アクセント壁紙」

商品の特徴:壁紙の上から張る塩化ビニール製の壁紙シートです。接着剤を使わずに張れますので、張り直しも簡単です。そのため、季節や気分によって簡単にお部屋の印象を変えることができる便利な壁紙です。壁全体ではなく、こし壁など部分的に張る商品もあります。

植物


お部屋に観葉植物を置くことで、調湿効果や、部屋にこもった空気を入れ替えてくれる効果があります。
植物というと水やりや土の入れ替えなど、お手入れが大変なイメージがありますが、まめな水やりや土が不要な植物もあるので忙しい方にも育てやすい植物があります。
手入れの手間もかからず、空気を洗浄してくれる便利で機能的な観葉植物をご紹介します。

・ミニ観葉植物


観葉植物は、あまり日が当たらない場所でも育てることが可能です。夏の時期に良く育つ植物で、土が乾燥して数日経ってから水やりをすれば大丈夫なので、忙しい方でも無理なく楽しむことができます。
ただ、毎日水やりをすると、逆に枯れてしまう、根腐れをおこしてしまう可能性があることに注意してください。

・多肉植物


土の交換が面倒という方には、多肉系植物があります。空気中の水分を吸って成長しますので、調湿効果がありますし、霧吹きをかける程度の水やりで大丈夫です。
多肉植物は、3日に1度程度、霧吹きで葉の周りを湿らせればよく、水やりで鉢や室内が濡れてしまう心配もありません。省スペースでコンパクトな空間で、手軽に植物を育てて楽しみたい方におすすめです。
多肉植物は、近くのホームセンターにもありますし、最近では100円ショップにも品ぞろえが豊富にありますので、購入は比較的簡単で安価なこともポイントです。

ラグマット


ラグマットも実は、夏に部屋をひんやりさせる効果のある素材のものがあります。夏用のラグマットを選ぶ際には「冷房効率を上げる工夫がある」、「蒸れにくく肌さわりがよい」ものを選ぶと良いです。また、夏はとにかく汗をかくので丸洗いできるラグ、汚れてしまっても洗濯機で洗えるものが便利です。
それでは、具体的にどんな素材が良いのか見ていきます。

・綿や麻
綿は吸水性・通気性に優れているため、汗ばむ季節でも、快適に過ごすことができます。また肌にも優しいので、赤ちゃんや小さなお子さんがいる家庭にもおすすめです。麻(リネン)も吸水力や通気性に優れています。

・い草
い草は、「天然のエアコン」と言われるほど、高い吸湿性(綿の3倍の吸湿性があると言われています)があり、部屋の水分を吸収してくれますので、梅雨のジメジメした時期から夏にかけて最適です。また、天然の空気清浄機と言われるほど、空気中の二酸化窒素やホルムアルデヒドを吸収してくれますので、部屋の空気も綺麗になります。

・竹
竹のラグは肌触りがよく、通気性と放熱性に優れていますので、ベタつかずひんやりとした感触があります。また、抗菌・除菌・防虫・消臭効果もあります。

・ウール
ウールの特徴は何といっても、綿と比べて約2倍、ポリエステルの約40倍という高い吸湿性です。そのためジメジメした季節でもさらっと快適に過ごすことができます。また、空気を多く含んでいるため、断熱性が高いことから、床からの冷気を遮断してくれ、冬であれば暖かく過ごせます。つまりウールは、夏だけでなく冬も使える素材と言えます。

まとめ

エアコンに頼らずお家で涼しく過ごすための暮らしのアイデアとアイテムをご紹介しました。お部屋の中での生活が少しでも涼しく快適になるように、まずはひとつでも取り入れてみてください。自分の好みや、お部屋の広さにあわせてできる方法が見つかると日々が楽しくなったり、さらに新しいアイデアが発見できるかもしれません。エアコンはとても便利なため、猛暑日のような日には活用しつつ、エアコンを使うほどではないような暑さの日を楽しく涼しく過ごす方法にチャレンジしてみて、ご自宅を快適に過ごすための環境作りに役立ててください。

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