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リフォーム

アンカーとビスを使って壁面に棚をしっかり固定!

2017.12.26

壁に取り付けていた棚などが最近ガタガタと揺れるようになった……。つい先日設置したばかりの棚がもう取れそうになっている……。おかしいなと思って壁を見ると、棚を壁と固定していたネジが緩んでいたり、壁から抜け落ちそうになっていたということはありませんか? ネジをつけていた壁に穴が開いてしまったので、位置を少しずらして設置しなおしたのに、すぐにまた抜け落ちそうになってしまう……という経験された方も多いかもしれません。どうしたら良いの? とお困りの方は、今回ご紹介するツールを使ってスッキリ解決しましょう。

クギ、ネジ、ボルト、ビス、どれも一緒?

似たような形状をしているため全て同じで、呼称だけ異なるのではと思われる方もいるかもしれませんが、それぞれ異なります。まずは、これらの違いについてご紹介します。

1.クギ(釘)
モノとモノを固定・接合させる目的で用いるもの。一旦が尖っている形状となっており、打ち込んで固定させることから、横方向からの力に強いという性質がある。

2.ネジ
ものを締め付ける目的で用いるもの。らせん状の溝がある形状となっており、回転させて締め付けて結合させるため、縦方向にズレにくい・抜けにくいという性質があります。
※ネジは大きく分けると2種類あります。側面にらせん状の溝が入ったものを「雄ネジ」、内面に溝が入ったものを「雌ネジ」と呼び、一般的に“ネジ”は「雄ネジ」を指していることが多いです。ボルトやビスは「雄ネジ」の一種となります。


3.ボルト
内面にらせん状の溝が入った「ナット(雌ネジ)」とセットで使われる「雄ネジ」を指します。
※一部、ナットを使わず使用するネジもあります。

4.ビス
「小ネジ」とも呼ばれる小さな「雄ネジ」を指します。ビスの先端は尖っているものとそうでないものがありますが、多くのビスは先が尖っている形状です。「小ネジ」の中で“ビス”と“ネジ”の呼び分けが必要な場合は、先の尖っているものを“ビス”、先の尖っていないものを“ネジ”と呼び分けることが多いです。

ビスとアンカーを使ってしっかり固定する方法

≪用意するもの≫
・ビス 2本
・アンカー 2個
※アンカーとビスがセットで販売されていることもあります。
・電動ドリル
・ブラスチックハンマー(もしくは木製ハンマー)
・ドライバー
・棚(既製品)

1.アンカーとビスを準備する
アンカーとビス
今回使用したアンカーとビスです。
アンカーを打つ場合は電動ドリルが必要となります。
※一部、電動ドリルが不要なアンカーもあります。また、壁の素材等によってはアンカーが効果を発揮しない場合がありますので、購入の際に確認してください。

2.電気ドリルで壁面に穴を開ける
電気ドリルで壁面に穴を開ける
まず電動ドリルを使い、アンカーを取り付ける壁面に穴を開けます。穴の位置は平行に取り付けないと棚が傾いてしまいますので、必ず平行になるよう左右の高さを調整してください。使用するアンカーのサイズに合ったドリルの歯を使用しましょう。

3.壁にアンカー(ビス受け)を打ち込む
壁にアンカーを打ち込む
アンカーを打ち込む際は、プラスチックハンマーか木製ハンマーを使用すると、壁にキズをつけないので安心です。

4.アンカーを設置した場所にビスを取り付ける
アンカーを設置した場所にビスを取り付ける
アンカーを設置した場所にビスを取り付けます。棚についているフックが引っかけられる程度に、ビスの位置を調整しましょう。

5.棚を取り付ける
棚をとりつける アンカーで固定されていない棚 アンカーで固定されている棚
左右にアンカーとビスの設置が完了したら棚を取り付けます。棚側に付いているフックをビスに掛けるだけなので簡単です。ビスだけで固定した際と比較するとしっかりと固定されていることがお分かりいただけると思います。これで安心してお気に入りのオブジェや家族の写真などを安心して飾れますね。

賃貸の方は注意しましょう

注意マーク
今回の記事を読んでいただいている方の中には、賃貸物件にお住いの方もいらっしゃると思います。賃貸のお部屋を借りる際に不動産屋さんからも説明を受けていると思いますが、解約・退去の際には“原状回復”するという義務がありますので注意が必要です!

壁に穴を開けること自体がNGということではありません。画鋲やピンなどでの小さな穴は、原状回復の対象にならないと国土交通省のガイドラインに設けられています。このガイドラインでOKとされているのは、壁紙の下にあるボードの交換が必要にならない状態であるということです。つまり、画鋲やピンであれば大丈夫ということです。反対にNGとされているのがボードの交換が必要な状態になるということです。つまり、太くて長いネジやクギを使ってボードに穴を開けた場合となります。オーナーさんによっては、画鋲やピンなどもNGとされる契約書となっている場合もありますので、賃貸契約の際には契約内容をきちんと確認しましょう。

実際にボード交換を実施するとなると原状回復の費用も安くはありませんので、賃貸の方はご注意ください。最近はピンで設置できる簡易な棚もありますが重さのあるものを飾ることはオススメいたしません。ご自宅の状況に合ったリフォーム・インテリアで快適な暮らしを楽しみましょう。

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