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あなたは何点?「お父さんのための地震ドリル」で見える防災意識

2019.04.05


大地震に備えて備蓄や家具の転倒防止などの対策を行っている方もいると思いますが、そんな方でも意外と見えていないのが地震発生後の生活のことです。地震発生後、普段から行っていた地震対策が功を奏して自身も家族も無事で、備蓄で当面の水や食料は困らなかったとしても、家を修理するお金がなければ避難所生活から抜け出すことができませんし、家が無事で電気やガスが復旧しても家電が壊れたままでは使うことができません。生きるための防災だけではなく、その後生活するための防災、あなたはできていますか?

お父さんのための地震ドリルとは


引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000036851.html

「お父さんのための地震ドリル」とは、大地震が発生した場合に生き残るための防災知識や家を守るための知識、災害後に暮らしを再建するための地震保険についてクイズ形式で学ぶことができる日本損害保険協会が提供しているWEBコンテンツです。お父さんの、と名前はついていますが地震に備えるというテーマですので、お母さんや一人暮らしの方も防災の知識試しのツールとして学習することが可能です。意外と知らない防災知識の多さに驚くかもしれません。

防災意識が弱いのは「保険」の部分?

日本損害保険協会によると、「お父さんのための地震ドリル」は2019年2月28日の時点で体験者数77,431人にのぼり、男女比は6:4、最も実施率が高かった年代は35~44歳で33%だったのだそう。グラフの全体としてみると20代後半~50代前半の年代がボリュームゾーンとなっており、結婚して子どもがいる方では子どもとまだ同居している年代の方の防災意識が高いといえそうです。


引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000036851.html

多くの方が実施している「お父さんのための地震ドリル」ですが、それでは平均点はどうなっているのでしょうか。防災や地震保険に関する20問をすべて回答した方の全体の平均点は54.26点と約半分正解しているという方が多いようです。

さらに都道府県別の平均点ランキングをみてみると、1位が宮城県となっており3.11東日本大震災で被害が大きかった影響が考えられますね。


引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000036851.html


引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000036851.html

ちなみに筆者が体験してみたところ、頼れる度60%の「不安なんだぁ!お父さん」という結果になりました。人並みに防災知識はあるつもりでいたのですが、地震発生直後の対応や避難というよりも、地震発生前の保険対策や発生後のお金の話に不正解が多かったように思います。大病にかかって働けなくなるリスクや治療でお金が必要になる可能性を考えるのと同じように、地震後働けない上に家も家財も使えなくなってしまう可能性を視野に入れて備えておくのはとても大切だと感じました。


引用元:https://www.jishin-hoken.jp/drill/

筆者は保険やお金の話に不正解が多かったですが、全体的にはどのような設問で不正解が多かったのでしょうか。「お父さんのための地震ドリル」は全20問中「地震と防災」に関する問題が7問、「経済的被害・生活再建にかかる費用」に関する問題が4問、「地震保険」に関する問題が9問で構成されているのだそう。項目別に正解率をみてみると、

「地震と防災」に関する問題(54.1%)
「経済的被害・生活再建にかかる費用」に関する問題(55.6%)
「地震保険」に関する問題(48.9%)

と、そのほか2項目に比べて「地震保険」に関する問題の正解率が下がっていることがわかります。防災や経済的被害の費用については防災対策を行う上で知ったり、テレビで特集していたりと比較的知る機会がありますが、地震保険についてはあまり知る機会がないからかもしれません。

また、正解率ワースト3とベスト3を見てみると「世界で発生している地震のうち日本で発生している割合」を問う問題がワースト1位となっています。ちなみに正解は日本の面積は全世界の1%未満の広さですが、世界の地震の約10%が発生しているという回答なのだそう。地震大国と呼ばれるだけありますが、日本で報道されていないだけでそのほかの国でも多くの地震は発生しているのですね。

■正解率ワースト3の問題

◆Q.世界で起こる地震のうち、日本で発生しているのは何%?
A.約10%/B.約20%/C.約30%

◆Q.地震保険には、建物の免震・耐震性能に応じた割引制度があります。最大保険料の何%が割り引かれる?
A.10%/B.30%/C.50%

◆Q.「2000年基準(新・新耐震基準)」をクリアしている建物なら、複数回地震がきても耐えられる?
A.運が悪くなければ大丈夫(1~2割が軽微な被害)
B.被害がでることもある(1~2割が中破以上)
C.それなりの被害は免れない(3~4割が大破以上)

■正解率ベスト3の問題

◇Q.自分や家族の身を守って避難するのが第一。でも「家が火事にならないようにしたい!」と考えたとき、避難する前に優先的に行ったほうがいい火災防止策は?
A.全ての電化製品のプラグを抜く/B.「ブレーカー」を落とす/C.室内に水をまく

◇Q.日本で今後30年間に「震度5弱以上」に見舞われる確率はどのくらい?
A.5%未満/B.5%~15%/C.26%以上

◇Q.中古でマンションの1室を購入。マンションの玄関ホール・廊下などに地震保険は必要?
A.マンションは堅牢な造りなので、『地震保険』はなくても大丈夫
B.マンションの「管理組合」でかけることが必要
C.「共用部分」は住民に修繕責任がないため不要

各問題の正解が知りたい方は実際に「お父さんのための地震ドリル」を試してみてください
https://www.jishin-hoken.jp/drill/

地震発生後のことも考えた防災対策を

大地震が発生した瞬間に命を守れるよう普段から備蓄や家具の転倒防止などの対策を行っておくことはもちろん大切ですが、生き残った後のことまで見据えることで実際に被災した時の不安要素を一つ減らすことができるかもしれません。住み慣れた家が地震で壊れてしまったらとても悲しいですが、家を建て直すお金があると思えば少しは前向きになる手助けになるのではないでしょうか。生き残る、だけではなく生き続けることまで想定した備えをしておきたいですね。「お父さんのための地震ドリル」は登録不要でどなたでも利用することができますので、ぜひあなたも試してみてください。

お父さんのための地震ドリル
https://www.jishin-hoken.jp/drill/

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