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魅力たっぷりだけど購入前に知っておきたいタワーマンションのメリットデメリット

2018.05.25

ステータスの高さや設備のよさから憧れる方も多いタワーマンション。芸能人や高収入の方が住んでいるイメージが強く、誰もが一度は住んでみたいと思った経験があるのではないでしょうか。マンションがただ高層になっただけと侮るなかれ、タワーマンションには選ばれるだけの理由があるのです。しかし、高層の建築物ゆえの問題点も……? 魅力たっぷりなタワーマンションのメリットとデメリット、購入後に後悔しないための購入前に知っておきたいポイントをピックアップしてみました。

住んでみて分かった!タワーマンションのメリット


眺めや日当たりがいい
タワーマンションの高層階に住んでいる方は、毎日きれいな夜景を見ることができたり花火大会を自宅で楽しむことができたりと、タワーマンションならではの楽しみがあるようです。低層階の方でも眺めの良いスパやラウンジなどの共用施設があるマンションも多いので、低層階の方でもそのメリットを楽しむことができますね。周りを遮る建物が少ないので日当たりもよく、カーテン越しに外から見られる心配が少ないのもいいところ。家の中でも開放的に過ごすことができるのはタワーマンションならでは。

セキュリティや共用設備が充実している
タワーマンションは販売価格が高いことが多く、その分高所得の方が住まわれることも多いためセキュリティがしっかりしていたり、プールやジムが入っていたりとマンション内の共用設備が充実しているところが多いようです。多忙な方でもそうした施設が充実しているとちょっとした時間を使って運動したり、お子さんと遊んだりすることができるのでとても便利ですよね。
管理人が常駐していたり、コンシェルジュが来客対応してくれたりと、サービスは高級マンションだからできること。住む部屋自体の快適さももちろん大切ですが、住まい全体の快適さの向上につながる環境やサービスが整っていることも大きなメリットといえます。

虫が来ない
住んでみて実感したとの声が多かったのが、“虫が来ない”というメリットです。虫が侵入してくるのにはいくつかの経路がありますが、ある実験によると蚊は13階以上になるとほぼ外から進入してくることはなく、ゴキブリにいたっては基本的に飛んで進入できないため上層階になればなるほど出にくくなるようです。虫が嫌いな方やペットを飼育しているなどの関係で殺虫剤が使えない方にとって、虫を心配するストレスがなくなるだけでもとても快適な環境ですよね。

ちょっと後悔……タワーマンションのデメリット

エレベーターがなかなか来ない
タワーマンションは高さがあるためその分総世帯数も多くなります。そのため、エレベーターの利用者が通常のマンションより多く、朝の通勤・通学の時間帯はなかなかエレベーターが来ないことも。忙しい時間帯にエレベーターで足止めされてしまうのにはイライラする方も多いようです。タイミングが悪いと5分近くエレベーター前で足止めされてしまうことも……。階段で降りることが可能な階であれば階段で降りたり、階段を利用するのが難しい高層階の方は早めに出てラッシュと重ならないようにしたりするなど、エレベーター対策は必要なようです。

災害時にエレベーターが止まると外に出られない
普段も気になるエレベーター問題ですが、地震などの災害時や停電時にエレベーターが止まってしまうことを気にされる方も多いよう。特に関東で大きな地震が起こった場合、エレベーターの台数も多く、人が閉じ込められているような緊急性の高い施設から復旧作業を行うため、個別のマンションのエレベーター復旧には数時間~数日かかることも可能性として考えておきましょう。低層階の方は自力で降りることもできますが、高層階の方や車椅子利用の方などエレベーターがないと外に出ることが難しい方にとっては、エレベーターが止まってしまうと外に出られない状態になってしまいます。そのような場合に備えて、緊急時用の保存食や水を多めに用意し、断水や停電時用のグッズを揃えておくなど、長期間外に出られなくても大丈夫な備蓄をしておくことが大切です。

修繕積立金や管理費が高い
販売価格が高価なタワーマンションは居住者も高所得の方が多いため、セキュリティシステムや共用施設等が充実しているのですが、その分メンテナンス費用やシステム使用料で修繕積立金や管理費が高くなりがちです。また、タワーマンションはその高さから、定期的に行う必要がある大規模修繕工事の際に通常の足場を組むことができないため、足場架設費が高価になってしまうなど工事費が上がりやすく、共用設備の修繕費用などとあわせると修繕費がかなりの金額となってしまうようです。修繕積立金や管理費はマンションの資産価値維持の面でとても重要ですが、不要な共用施設があれば運営を中止したり、照明のワット数を落として電気代を節約したりと、無駄をなくすことで管理費を削減する努力もしたほうがよいかもしれません。

あなたはタワーマンション派?

高層であるがゆえにメリットもデメリットもでてくるタワーマンション。生活スタイルや家庭の状況によって向き不向きはありますが、予めタワーマンションの特徴を知っていれば自分に向いているかどうか見極めることができますよね。魅力もいっぱいですが知っておくべきことも多いタワーマンション、あなたはどう思われましたか?

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