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古いマンションでも新設備で価値向上!?今からでも導入できる便利な共用設備まとめ

2018.04.17

マンションを購入してから早数十年……築年数の新しいマンションに行ったり不動産会社の新築マンション販売チラシを見たりすると、「こんな機能の設備がうちのマンションにもあったらな」と思うこともあるのではないでしょうか。専有部分であれば自分でリフォームすることも可能ですし、共有部分も大規模修繕工事で定期的にきれいになりますが、マンションに最初からついているような設備を最新のものにするのは難しく感じますよね。ですが、最近は新築時についていなくても後付けで新しい設備がつけられることもあるんです。築年数の古いマンションでも新しく便利な設備を取り入れることで、より快適に暮らすことができますし、賃貸に出している方にとってもウリとなる設備があるのは心強いですよね。今回はそんな設備の中から便利なこと間違いなしの厳選設備3点をご紹介いたします。

・不在時でも宅配OK! 外出時の心強い味方『宅配ボックス』
近年、通信販売による宅配物増加の影響でなにかと話題になっている宅配便の再配達問題について、ご存知の方も多いと思います。共働き世帯増加などの影響で日中不在の家が増え、再配達が増加したことによって宅配人の長時間労働や、配達車輛からのCO2排出量増加などの社会的損失が発生している問題のことをいいます。再配達が増えると受け取る側としても連絡しなければならないので手間ですし、そもそも受け取り可能な時間帯に在宅ができない方にとっては、とてもストレスですよね。そんなときに便利な『宅配ボックス』が、実は後からでも設置することができるのをご存知でしたか?

※画像は株式会社フルタイムシステムのホームページより引用

こちらの『フルタイムロッカー』は世帯数によって選べる3つの大きさがあり、定期メンテナンスまでしてくれるレンタル式の宅配ボックスなんです。種類によって暗証番号で簡単に受け取ることができたり、問い合わせ用の電話もオプションでつけられるので、分からないことがあっても安心です。マンション共用設備の中でも人気の高い宅配ロッカー、一度検討されてみてはいかがでしょうか。

・駐輪場が足りない……そんなときこそ便利! 『レンタサイクル』
築年数の浅いマンションでは、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭も多いと思います。そんなマンションでありがちなのが、駐輪場の不足問題です。保育園や幼稚園への送迎に使う電動自転車や、まだ小さなお子さんの三輪車、普通タイプの自転車、そしてマンションに遊びにくる方の自転車など……比較的若い世代が集中する築浅のマンションでは需要が集中することが原因と考えられます。
そこで、駐輪場不足のマンションの方におすすめしたいのが、日本でも徐々に広まりつつある『レンタサイクル』です。マンションにレンタサイクルがあればお子さんの送り迎えや、スーパーへの買い物などのちょっとした用事を済ませるのにも便利ですし、メンテナンスもレンタル会社がやってくれることが多いので、駐輪場代や自転車が壊れてしまったときの修繕費用などを節約することもできます。また、株式会社フレンツの『レンタサイクルシステム』では、事前にスマートフォンやパソコンで利用時間を予約しておくことができたり、返却時間を知らせてくれるシステムがあったりと、無人でも24時間利用することができる優れもの。電動自転車のレンタサイクルなので重い荷物を乗せても子供用チェアを取り付けてもスイスイ走れます。自転車の管理に追われているのであれば、一度検討してみてはいかがでしょうか。

・ご近所さんと気軽にコミュニケーション! 「マンションオーナーズファーム」
小学生くらいまでのお子さんがいらっしゃる方は特に、近隣の防犯について一度は考えられたことがあるのではないでしょうか。不審者情報をメールで受け取ったり防犯ブザーを持たせたりとさまざまな対策をされていると思いますが、実は高い効果を見込めるのが“ご近所づきあい”なのです。近隣の方がお子さんの顔を知っていて挨拶をする程度でも不審者は近づきにくくなりますし、3.11の震災ではご近所同士の助け合いで多くの命が助かったことから、近隣住民とのコミュニケーションが改めて注目されています。ですが、同じマンションに住んでいても、きっかけがないとコミュニケーションをとることがなかなか難しい……という方におすすめなのが『マンションオーナーズファーム』です。マンションオーナーズファームでは、特定の農場をマンション用に借りることができ、その畑で苗付けや収穫体験をはじめ、その野菜を使用したバーベキューまでさまざまな体験ができる、ご近所コミュニケーションやお子様の体験学習にぴったりのサービスなんです。普段の畑の管理は農場の方がやってくれますので、苗付けや収穫のときだけ行けばOK! 四季折々のイベントを楽しむことができ、ご近所とのコミュニケーションまでできるなんて素敵ですよね。都心ですとなかなか畑に実っている野菜を見る機会もありませんので、四季折々楽しめるこちらのサービスをぜひ検討してみてください!
※画像はフルタイムシステムHPより引用

設備をとりいれるための管理組合の動き

新しい設備を取り入れるとなると気になるのが「どういう手続きを踏んだら良いのか」ですよね。基本的には管理費などからサービスにかかる費用を支払いますが、共用部の変更を伴うサービスや、サービス導入のために管理費の変更がある場合には、総会で決議をとる必要があります。

・導入に必要な手順


1.理事会での立案
理事会でまず、導入をするかどうかの検討を行います。この際該当サービスの担当者を招いてサービスの概要について説明をしてもらうと、その場で疑問点なども質問できスムーズに進みますので、可能であればサービス提供会社の担当者に依頼をしましょう。

2.現地調査・見積り
理事会で導入検討の必要があるとなった場合には、必要に応じて現地調査を依頼し、見積りの作成依頼を行います。

3.理事会での検討
見積りを基に理事会で検討を行います。見積もりについての説明のため、該当サービスの担当者を招き総会で決議を行うために必要な事項をまとめます。

4.総会での決議
総会にて議題として取り上げ、賛否をとります。ほとんどのサービスは共用部の軽微な変更で済むかと思いますので、普通決議(過半数以上の賛成)で導入することができます。

便利な共用設備の導入で魅力あるマンションに

築年数の古いマンションにお住まいの方でも導入することができるこれらの設備やサービス。最新機能のためだけに新しいマンションを購入するよりも、今のマンションで必要なサービスを導入したほうが、経済的な負担も少なく生活環境も変えなくて良いので便利です。賃貸に出している方にとっても、借り手へのアピールになる便利設備の導入は嬉しいもの。大規模修繕工事や改修工事などで共用部を大きく変えることもひとつの手ですが、それが難しい場合にはこのようなサービスを利用して自分たちのマンションをより快適に、楽しく過ごせる空間にするのもひとつの手かもしれません。

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