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リフォーム

実際のところどうなの!? あると便利なおうち設備は?

2018.01.23

家を買ったり建てたりする時、不動産会社の人にいろいろな設備やオプションをすすめられるけれど、実際にどうなのだろう……と迷って決められないという話ってよくありますよね。一生に一度の大切な買い物、せっかく設置したのに使わなかったり、逆に不便だったりなんてことになったらもったいない! どんなに便利な設備でもその人によって合う合わないはありますし、家族構成や年齢などによっても変わってきます。今回はそんな便利な設備やオプションについて、経験者のおすすめやメリット・デメリットを聞いてみました。

1.あってよかった! 便利だったおうち設備

・宅配ボックス
受取人不在による荷物の再配達問題で宅配会社も設置をすすめている宅配ボックスは、居住者側からも高い人気があります。宅配会社も再配達の手間を省くことができ、居住者もわざわざ荷物の受取だけのために在宅する必要がないため、お互いにとってwin-winな設備ですね。また、基本的には在宅しているという方も少しの間だけ外出したり、手を離せない家事を行う場合にも急ぐ必要がないため、在宅が多い方にも外出の多い方にも高い人気があります。

・乾燥・暖房機能つき浴室
浴室を清潔に保ちたいという方や、お年寄りのいるご家庭に人気が高いのが、乾燥・暖房機能つきの浴室です。暖房機能は冬場快適に入浴するためや、ヒートショックを防ぐために導入される方が多いようです。また、乾燥機能は浴室を清潔に保てるうえ、花粉の時期や雨の日でも室内干しができるということで人気が高くなっています。

・床下・屋根裏収納
一戸建ての方に人気が高いのが、床下や屋根裏といったデッドスペースの収納です。特に床下収納は人気が高く、キッチンに設置して保存のきく食べ物や常温保存の野菜を収納する方が多くいらっしゃいました。どうしても収納が足りなくなりがちなキッチンに床下収納があれば、大容量の保存食品やあまり使わない家電なども入れておくことができます。また、屋根裏収納はクリスマスツリーやおひなさまといった季節物のアイテムをしまっておくことが多いようです。

2.いい設備だけれど……好みがわかれた設備

・IHクッキングヒーター
火を使わないため、安心安全で掃除も楽な点が魅力のIHクッキングヒーター。小さなお子さまがいるご家庭やお年寄りの方にも好評ですが、実際はこんな声も……。

・火力が弱く、調理に時間がかかる
・炙ることが出来ない
・調理器具の選択肢が狭い

IHが合わなかったという方の意見でいちばん多かったのが火力の問題。火で直接フライパンを加熱できるガスコンロと比べると、電磁波でフライパンを温めて調理するIHはどうしても火力が劣ってしまいます。そのためガスコンロに慣れていると急いで調理したり、中華料理などの火力が必要な料理をする際に、どうしても火力が弱いと感じてしまうようです。

他にも多かったのが「調理器具をすべて買い換えなければならなかった」という意見です。IHは電磁波を使う性質上、磁性体(磁石でくっつくもの)しか温めることができません。そのためアルミ鍋や土鍋などは基本的に使うことができませんし、丸底のものだと加熱範囲に十分に触れないので加熱することができません。IHに対応していないものでも試してみたら加熱できたという場合もありますが、これはIHについている温度感知センサーが働かず高温になってしまい、最悪の場合は火災にも繋がることがあり大変危険ですので使用しないようにしましょう。

以上の理由からIHクッキングヒーターは、火力や調理方法よりも安全性やお手入れの利便性を重視している方に向いているということが言えるようです。

・食器洗浄機
食器を洗う手間が省け、とても便利なのが食器洗浄機。食器を並べてスイッチを入れるだけであの面倒な食器洗いが終わるなんて素敵ですよね。でも意外と不便で使っていないという方も……。こんな意見がありました。

・手洗いのほうが早い
・汚れが落ちきらない
・メンテナンスが面倒

食器洗浄機が不便な理由として、手洗いのほうが早いという声が最も多くあげられました。2人分程度の食器ならば手洗いのほうが早く洗え、水も電気代も節約できるため、食器洗浄機に食器を入れる手間を考えると、さっと片付けてしまいたいという人が多いようです。確かに少人数だとそもそもの食器の数が限られるので、さっと洗ってすぐ片付けたいですよね。

次に多かったのが、汚れが落ちきらないという意見です。これは食器洗浄機の種類にもよりますが、食器の入れ方によって洗浄する際に死角ができてしまい洗えなかったり、食器が多すぎて重なってしまった結果、汚れが落ちきらないということがあるそう。食器洗浄機のサイズが大きすぎれば、手洗いのほうが早くて省エネで、小さすぎれば死角ができて汚れが落ちきらないというデメリットが出てきてしまうようです。食器洗浄機を選ぶ際は、ご家庭で使用される食器の量にあわせたサイズを選ぶのがとても大切です。

一方で、ちょうどいいサイズでもメンテナンスが面倒だという意見も。食器洗浄機の中も溶け残りの洗剤や、落とした汚れなどでだんだん汚れていきますので、機内を洗ったり汚れが溜まるところを掃除したりする必要があります。たまにしか使わない人は、一度使ってメンテナンスをするくらいならば、食器洗浄機を使わずに手で洗ってしまう方が多いようです。食器洗浄機を使うのに向いているのは、洗うスピードよりも手洗いの手間を省きたい方や、手荒れが気になる方など手洗い自体に不満がある方のようです。

・床暖房
冬に恋しくなる室内設備といえば、床暖房ですよね。足元から暖めてくれる床暖房は冷え性の方や、ゆっくりこたつにも入っていられない忙しい主婦の方に人気が高いようです。そんな便利な床暖房を設置したけれど、結局使わなかったという声も。その理由は……。

・光熱費が高い

床暖房に関しては「光熱費が高い」に尽きるようです。こたつやホットカーペットがその範囲だけ暖めてくれるのに対して、家具の下など人がいないところまで暖めている床暖房は、やはりその分だけ光熱費がかかってしまうようです。部屋数の多いお家だと人のいる部屋の数だけ光熱費が……。
床暖房が向いているのは、免疫力の弱いお年寄りや小さなお子さまがいらっしゃる方です。特に光熱費がかかっても体調管理を優先したい高齢者や小さなお子さまであれば、一人で別の部屋にいることも少ないため床暖房も一部屋分で済むことが大きいようです。

3.最新の技術でパワーアップ! 最新設備事情

前項では現在人気のおうち設備についてご紹介いたしましたが、ここで最近普及し始めたばかりの新しい設備についてご紹介したいと思います。これから家を購入される方、建てられる方、リフォームされる方はぜひ参考にしてくださいね。

ディスポーザー
エマソン・エレクトリック「InSinkErator」
※画像はISEジャパンのHPより引用

エマソン・エレクトリック「InSinkErator」
キッチンにおいておくと嫌なにおいを放つ生ゴミ。回収日に毎回出していても夏場は特に独特の生ゴミ臭が広がり、放っておくとコバエがわいてしまったりと何かと大変ですよね。そんなときに役に立つのがディスポーザーです。ディスポーザー自体はアメリカ発祥で1920年代からあるのですが、最近日本でも普及し始め、徐々に広がりをみせています。使い方は簡単で、生ゴミをディスポーザーの中に入れて40~90秒ほど待つだけ! ディスポーザーが生ゴミを粉砕してそのまま下水に流してくれるので、あっという間に生ゴミが処理できます。生ゴミがなくなると、においの問題だけでなく燃えるゴミ自体の量も減るので、環境にもやさしくゴミ袋が有料の地域の方は、ゴミ袋代の節約になりますね。

キッチンアイデア収納
クリナップ「オートムーブシステム」
※画像はクリナップのHPより引用

クリナップ「オートムーブシステム」
収納スペースが無くて困ってしまうキッチンで、最近流行中なのが簡単に取り出すことができるアイデア収納の数々です。中でもクリナップの「オートムーブシステム」は収納力に加えて、洗った食器やふきんを入れてスイッチを押すだけで乾燥&除菌ができるという優れものなんです! 食器をいつも通り洗い水切りかごの代わりにオートムーブシステムにいれれば、食器を拭く必要がなくいつでもまな板や食器を清潔に保つことができます。生ものを切ったまな板なども除菌されていると思うと、安心して使うことができますよね。

おわりに

人気の設備から最新設備まで一通りご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。「私にはこの設備がいいかな」「こんな設備あったらいいな」と思っていただければ幸いです。家を買うのも、リフォームするのも限られた予算の中でする大きなお買い物です。使用感や生活習慣によって合う設備や合わない設備がありますので、それぞれの機能やメリット・デメリットを知って納得のいくいい住まいとなるといいですね。

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