おいしい野菜を長持ちさせるために ~保存のコツやポイントをご紹介!~
2025.08.14

「野菜を買ってもすぐに痛ませてしまう」と困っていませんか?
特に湿気の多い時期や暑い時期には痛まないよう保存するコツが必要です。 今回の「いい住まい」では、値上がりしている野菜を出来るだけ上手に鮮度を保つ方法をお伝えします。
野菜を上手に保存するポイント
野菜を鮮度高く保つためには、5つのポイントがあります。
① 野菜が育つ状態とできるだけ同じように保存
② それぞれの野菜に適した温度で保存
③ キッチンペーパーや新聞紙で包み、ビニール袋にいれて保存
④ 水滴はふき取って保存
⑤ 冷凍保存も活用
① 野菜が育つ状態とできるだけ同じように保存
保存する時は出来るだけ育てられている時と同じ環境にして保存するのがおすすめです。例えば根菜類だと土の中で育つため、光の当たらない涼しい場所で保管する、 または上に伸びる野菜は立てて保存するなど、ひと工夫加えることで長持ちさせられます。
② それぞれの野菜に適した温度で保存
野菜はすべて冷蔵庫や野菜室に保存するのが良いわけではありません。 寒い地方、暑い地方で育つ野菜はそれぞれ一番よい環境で保存することで、栄養を損なわず鮮度が保たれた状態で最後まで使い切ることが出来ます。
③ キッチンペーパーや新聞紙で包み、ビニール袋にいれて保存
野菜は乾燥しすぎても湿度が多すぎても痛みます。買ったままの状態ではなくキッチンペーパーや新聞紙に包みビニール袋やファスナーが付いた袋にいれて保存しましょう。最近は野菜専用のビニール袋もあるので、そのようなグッズを有効活用してもよいかもしれません。
④ 水滴はふき取って保存
野菜に水滴が残っていると冷蔵庫や野菜室で保管しても痛みやすいです。 にんじんやきゅうりなどは一本づつキッチンペーパーで包み、牛乳などのパックに立てて保存すると長持ちします。
⑤ 冷凍保存も活用
すぐ使う予定がない場合などは、冷凍保存もお勧めです。 冷凍にした方が料理にすぐ使えて便利だったり、冷凍した事により細胞膜が破壊されて豊富な栄養素が溶け出しやすくなったりします。きのこ類のように、旨味や風味が増す野菜もあります。
温度別で野菜を保存するコツや注意点
野菜によって、それぞれ保存に適した温度があります。ここでは常温保存・冷蔵保存・冷凍保存などに適した野菜や保存方法のコツについて見ていきます。
【常温保存がお勧めの野菜】
ジャガイモ さつまいも 里芋 ごぼう 玉ねぎ かぼちゃ
直射日光は避け、風通しの良い場所に置きます。ただ昨今気温が異常に高い場所の場合、腐ってしまうこともあるのでその点は臨機応変に対応します。目安は常温が25℃です。その場合は冷気が直接当たらないようキッチンペーパーや新聞紙で包んでビニールに入れるなど工夫をしましょう。
【冷蔵(野菜室・チルド室)がお勧めの野菜】
にんじん 大根 レタス キャベツ 長ネギ もやし
※冷蔵庫の温度は2℃~6℃・野菜室の温度は3℃~8℃(湿度も野菜室が高めに設定)・チルド室は0℃~3℃
冷蔵庫で保存する場合はラップをかけたり、ビニール袋や新聞紙に包んで乾燥を予防し、冷やしすぎに注意します。
【冷凍保存がお勧めの野菜】
ほうれん草 小松菜 パセリ ネギ類 ショウガ きのこ類
葉物野菜は冷蔵庫で保管し早めに使い切る事が一番ですが、使い切れなかったりすぐに使わない場合は固めに茹で水分をよく切り冷凍で保存すると、すぐに料理に使えて便利です。 また、きのこ類も冷凍すると細胞膜が破壊され、栄養素が外に溶け出しくなり旨味や風味も増します。
各野菜・果物類の保存方法については、こちらもご参照ください。




※ 最近では冷蔵庫がキッチンペーパーや保存袋で包まなくてもよい性能の機種も出ているため、上記の保存の仕方はあくまでも参考となります。
旬の野菜を美味しくいただき、すこやかな毎日を送るためにも、ぜひ今回ご紹介した方法をお試しください。
