冬に備えて!エアコンフィルターの掃除で快適さをキープしよう
2024.10.29

季節の変わり目は、エアコンのメンテナンスの絶好の機会です。エアコンフィルターを掃除することで、エアコンの効率を高め、電気代の節約にもつながります。これからの寒い季節に備えて、フィルターをキレイにし、快適な空気環境を保ちましょう。本記事では、エアコンフィルターの掃除の重要性と具体的な手順をわかりやすく解説します。
エアコンフィルターの役割
エアコンフィルターは、空気中のホコリや花粉、カビなどの汚れを取り除く重要な役割を果たしています。フィルターに汚れがたまると、エアコンの風通しが悪くなり、効率が低下するだけでなく、電気代も上がってしまいます。エアコンを快適に使い続けるためには、定期的なフィルターの掃除が欠かせません。
特に、夏や冬のようにエアコンを頻繁に使用する時期は、フィルターに多くの汚れが蓄積されやすいため、エアコンメーカー各社からは季節の変わり目ごとにメンテナンスを行うことが推奨されています。

エアコンフィルターを掃除するメリット

エアコンフィルターを掃除することで得られる主なメリットは次の通りです。
1. 空気の質の改善
フィルターにたまったホコリや花粉、カビが室内に放出されると、アレルギー症状や悪臭の原因になります。フィルターを掃除することで、エアコンから出てくる空気を清浄に保ち、健康的な生活環境を維持できます。
2. 電気代の節約
フィルターが目詰まりするとエアコンの負荷が増し、電力消費が増加します。フィルターを清潔に保つことで、空調効率が向上し、無駄な電気代を抑えることができます。フィルターの掃除をしないままでおくと、1年間で約25%もの余分な電気代がかかるという調査結果もあります。
3. エアコンの寿命を延ばす
フィルターのメンテナンスをしないまま使い続けると、エアコン本体に負荷がかかり、故障の原因になります。定期的なフィルター掃除は、エアコンを長持ちさせるためにも重要です。
季節ごとの掃除スケジュールと頻度
定期的な掃除スケジュールを組んでエアコンフィルターをお手入れしておくと、エアコンの性能を十分に発揮させることができます。理想的なお掃除スケジュールとその頻度は次の通りです。
春(3月~5月)
春はエアコンの使用頻度が比較的低い時期ですが、花粉が多く飛散する季節でもあります。花粉やホコリがフィルターにたまりやすいため、月に1度はフィルターの掃除を行いましょう。また、春の終わりに差し掛かる5月頃には、夏の使用に備えてエアコン全体の「しっかり掃除」を行いましょう。
夏(6月~8月)
夏はエアコンの使用頻度が最も高い時期です。特に、毎日エアコンを使用する場合は、2週間に1度のペースでフィルターを掃除することが理想です。ホコリがたまると冷房の効きが悪くなるため、快適に過ごすためには「こまめなお掃除」が必要です。
秋(9月~11月)
秋はエアコンの使用が少なくなる時期です。夏にたまった汚れが残っている可能性が高いので、この時期にフィルターをしっかり掃除しておきましょう。また、冬の暖房シーズンに備えて、11月頃にもう一度フィルターの「しっかり掃除」を行っておくと良いでしょう。
冬(12月~2月)
冬もエアコンを頻繁に使用する季節です。暖房モードに切り替えた後も、月に1度はフィルターの掃除を行いましょう。特に、寒さが厳しい間はエアコンの稼働時間が長くなるため、フィルターに汚れがたまりやすくなります。「こまめなお掃除」をすることで暖房効率がアップし、電気代の節約にもなります。
エアコンフィルターの掃除手順

1. エアコンの電源を切る
まず、安全のためにエアコンの電源をオフにし、コンセントを抜きます。作業中に感電しないよう必ず確認してからお掃除を始めましょう。
2. フィルターを取り外す
エアコンの前面パネルを開けてフィルターを取り外します。フィルターは通常、前面もしくは上面に取り付けられており、そっと引き出すだけで簡単に外れます。エアコンの種類によって異なるので、説明書を確認しましょう。
3. 掃除機でホコリを吸い取る
フィルターにたまったホコリが少しだけの場合は、ブラシで取り除くか掃除機でやさしく吸い取ります。強い力で吸引するとフィルターが破損する恐れがあるため、注意が必要です。
4. 水洗いをする
頑固な汚れがある場合は、フィルターを水洗いします。中性洗剤を使い、スポンジや柔らかいブラシでやさしくこすりながら洗浄します。熱いお湯を使うとフィルターが変形することがあるため、ぬるま湯を使用しましょう。
5. 乾燥させる
洗浄後は、フィルターを陰干ししてしっかりと乾燥させます。湿ったままの状態でエアコンに戻すと、カビや臭いの原因になるため、完全に乾燥させることが大切です。
6. エアコン内部のチェック
フィルター掃除をした際には、エアコン内部の汚れも確認しましょう。吹き出し口やフィンにホコリやカビが付着していないかチェックし、必要であれば専用のクリーナーで掃除します。

お掃除機能付きエアコンの注意点
お掃除機能付きエアコンをお使いの方も、完全に掃除が不要というわけではありません。このタイプのエアコンはフィルターの表面にたまったホコリを自動的に取り除きますが、フィルターの目詰まりや大きなゴミの除去はできません。定期的にフィルターを取り外して人の手で掃除する必要があります。
また、フィルターの取り外しが複雑な機種もありますので、必ず取扱説明書を確認して、正しい方法で掃除を行いましょう。自信がない場合や、内部の清掃が必要な場合は、専門業者に依頼するのも一つの方法です。
こんなときは専門業者に依頼を
フィルター掃除をしてもエアコンの効きが悪い、異臭がする、空気の流れが弱いと感じる場合は、エアコンの不具合や内部の深刻な汚れが原因かもしれません。このような時はエアコンクリーニングの専門業者に依頼することをお勧めします。特に、内部のカビやホコリが溜まっている場合は、隅々まで徹底した洗浄が必要です。
まとめ
エアコンフィルターの掃除は、エアコンを効率よく使うための大切なメンテナンスです。定期的にフィルターを掃除することで、快適な室内環境を維持し、電気代の節約も可能です。お掃除機能付きエアコンを使っている方も、フィルター掃除を忘れずに行いましょう。寒さが本格化する前にフィルターをキレイにして、快適な冬を迎えましょう。