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魚焼きグリルの活用術!正しい使い方や簡単レシピまでご紹介

2023.09.08

多くのキッチンに付帯している魚焼きグリル。その名の通り魚を焼いたりお肉を焼いたりとメインの調理で使うことが多い調理器具ですが、魚を焼く以外にはあまり使う機会がないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、グリルの直火だからこそおいしく調理ができるものも。今回は魚焼きグリルの正しい使い方や簡単レシピをご紹介します。

魚焼きグリルの種類と特徴

魚焼きグリルには、水なし片面焼き、水あり片面焼き、水なし両面焼きの三つの種類があります。あまり使用したことがない場合、どのタイプか分からないという方もいらっしゃるかもしれません。
ご自宅のグリルがどのタイプか確認する場合には網の下の受け皿で確認できます。
多くの場合、水を必要とするタイプは「水を入れてお使いください」と書かれており、水なしのタイプは「水を入れないでお使いください」と記載されています。

水なし片面焼きグリルの特徴

高温で魚を焼くため、おいしく仕上がりやすく、網に魚がくっつきにくいのが特徴です。片面焼きのため魚をひっくり返す必要があります。

水あり片面焼きグリルの特徴

受け皿に水を入れることでグリル内の温度上昇を防ぎ、こびりつきを防ぐ効果があります。煙が充満しにくいのも利点ですが、水を入れ忘れると魚の油が受け皿に落ちて火災の危険性があるため、注意が必要です。

水なし両面焼きグリルの特徴

上下から火が出る仕組みで、両面を同時に焼くことができます。上下で火力の調整が可能な機種もあります。火力が強く魚が網にくっつきやすい点に注意が必要です。
魚焼きグリルの誤った使い方は火災の原因になる可能性もあります。取扱説明書をすぐに取り出せる場所に置き、確認しながら正しい使い方で安全に調理しましょう。

魚焼きグリルは三つの種類があり、さらに、調理方法も「網焼き」だけでなく、「ココットプレート」(写真、リンナイ製品)の蓋アリ焼き・蓋ナシ焼きなどのバリエーションがあります。メーカーや機種により使用方法が異なりますので、調理時間や予熱方法などの説明をよく読んでから始めましょう。

魚焼きグリルで焼き魚をおいしくグリル!

定番の焼き魚は、少しのコツをおさえるだけでおいしくきれいに焼くことができます。基本の焼き魚の調理方法をご紹介します。

下準備

塩焼きの場合、魚によって振り塩をするタイミングが異なります。白身魚は焼く10~30分前に塩を振り、青背の魚は焼く30分~1時間前に塩を振ると生臭みが取れておいしく焼けます。
味付けされた魚は、タレや味噌などをふき取ってから焼くと焦げにくくなります。それでも焦げが気になる場合には途中からアルミ箔で覆いましょう。

強火で予熱(空焼き)

魚を焼く前に予熱(空焼き)を行いましょう。
※オート調理メニューのある機種は予熱しないでください
魚焼きグリル内を強火で5分ほど加熱すると、皮がパリッと仕上がります。また、外側を素早く焼き固めることで、うまみを閉じ込めます。焼き網へこびりつくのを防ぐ効果もあります。

魚の厚さに合わせて焼き網の高さを調整

焼き網はウラとオモテで高さが違います。薄い魚は高い位置に、厚い魚は低い位置に置くと、火からの距離を調整できます。

魚の置き方

多くの魚焼きグリルは、端の方の火力が強くなっています。
そのため長めの魚を焼く場合は斜めに置かずに二つに切って2列に並べて焼くと、焼きムラが防げます。また、丸ごと焼く場合は焦げやすい尾の部分を守るため、尾を手前にして魚焼きグリルに並べましょう。

野菜をグリルして簡単に副菜!

魚などのメインだけでなく、あと一品ほしいといった時に野菜をグリルすることで簡単な副菜もできてしまいます。

下準備

野菜を均一な大きさにカットします。切った野菜にオリーブオイルを軽く塗り、塩やこしょうで味を調えます。お好みでハーブやスパイスを加えて風味をプラスしたりチーズをトッピングしたりするとボリュームがでます。
魚焼きグリルを予熱し、適切な高さに調整します。焼き魚と違いなすや玉ねぎなど高さが出やすいものがありますので、特に注意が必要です。
野菜をグリルに並べます。焼く時間は野菜の種類や厚みによって異なるので、大きな野菜から焼き始め、次に焼き時間の短いものを順番に追加していきます。目で見ながら焼き色を確認し、適切な焼き加減になるように調整しましょう。

仕上げ

焼き上がり直前にレモンの絞り汁やバルサミコ酢をかけて少し焼くと、より風味を引き立てることができます。

調理例:夏野菜のグリル(ズッキーニ・ナス・ネギ)

使用した魚焼きグリル:リンナイガスコンロ「リッセ」 水なし両面焼きグリル ココットプレート

①野菜を切り、塩を振る
・ナス 縦4等分
・ネギ ぶつ切り
・ズッキーニ 輪切り(ピザ用チーズをトッピング)

②中火で約10分
このままテーブルに出して、鉄板焼き風に食べるのも楽しいですね。

フルーツのグリルで簡単デザート!

魚焼きグリルを使えばフルーツだけで簡単なデザートまでできてしまいます。フルーツは焼くことで甘みが凝縮されますので、買ってみたものの食べてみたらあまり甘くなかった、といった場合の再活用にもおすすめです。

グリルに向いているフルーツ:

ピンクグレープフルーツ、パイナップル、マンゴー、バナナ、りんごなど

下準備

フルーツを魚焼きグリルに入る大きさに切ったら、オリーブオイルを軽く塗ります

魚焼きグリルの準備

魚焼きグリルを予熱し、高さを調整します。甘みの強いフルーツは焦げ付きやすいため、しっかり中まで火を通しつつ、熱源との距離が近くなりすぎないように注意。グリルの表面に少しオリーブオイルを塗って、フルーツがくっつかないようにします。

加熱

グリルでフルーツの表面に軽く焼き目がつく程度まで焼きます。焦げ付かないように注意しながら、中までしっかりと火を通します。

キャラメリゼ

軽く焼き目が付いたら、フルーツの表面に砂糖や蜂蜜を塗り、キャラメリゼさせます。砂糖が溶けて香ばしくキャラメル色になったら焼き上がりです。アイスクリームや生クリームを添えるとよりデザート感がアップ!
ガスコンロの機能も日進月歩。最新機種では自動調理の機能も向上し、トーストや焼きおにぎり、ローストビーフ、トンカツなども簡単に作ることができます。

これからサンマがおいしい季節。高機能なグリルでいろんな焼き方にチャレンジして、キッチンでの時間をお楽しみください。

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