住まいの今と未来をつたえる

暮らし

洗濯物の花粉対策!DIY&リフォームで室内干しを快適に

2021.04.16

暖かくなってきたこの時期は天気がよいと外に洗濯物を干したくなりますが、この季節に外干しすると気になるのが花粉ですよね。洗濯物の花粉対策には、外干しではなく室内干しをすることがおすすめですが、スペースの関係で難しいこともあるかと思います。そういった場合はDIYやリフォームで室内干しを可能にしましょう。どうしても外干しをしたい方も、工夫しながら外干しすることで花粉を軽減することができます。洗濯物の花粉対策で春を乗り切るためのコツをご紹介します。

洗濯物の花粉対策は室内干しが鉄板!

帰宅時に花粉を払っていても、洗濯した物を外に干すと、どうしても花粉がついてしまい家の中に花粉が侵入してしまいます。洗濯物で花粉対策をするには、外干しよりも室内干しがおすすめです。

東京都を対象とした調査によると花粉症有病率は約30%。そしてその数は年々増えています。花粉症は他のアレルギーと同じくアレルギー源と長期的に触れることで年齢を重ねてから発症する可能性もあるため、今は花粉症でなくてもいつ花粉症を発症するのかは分かりません。花粉症ではないという人も、花粉の季節は室内干しをすることが将来的な健康にも役立ってくるのです。

外干しした場合どのくらい花粉が付着する?

外出しているときは別途対策が必要ですが、せめて家の中では花粉の心配をせずに過ごしたいですよね。花粉が家に入る経路は様々ですが、花王株式会社の調査によると、一日で家の中に侵入する花粉の量は約2,000万個、そのうち衣服や体への付着による侵入が約40%を占めています。主な内訳は、外干しした洗濯物、外干しした布団、外出時に着ていた衣服からの侵入です。この調査結果からも分かる通り、洗濯物を室内干しすることでこのうち15%、布団も室内で干すことができれば22%の外での付着による花粉の侵入を防ぐことができるのです。

外干ししたい場合の対策

花粉を家に侵入させないために室内干しをしたいけれど、干す場所がなかったりどうしても外干しにこだわりたいという方もいらっしゃると思いますが、この場合もひと手間加えることで花粉の侵入を最小限におさえることができます。

対策1:取り込むときには花粉を払う


シンプルな対策ですが、外出時と同じく外に干した洗濯物を払うだけでも付着した花粉を落とすことができます。手でさっと払うだけでも、付着した花粉の4割から6割を落とせるともいわれていますので効果は侮れません。しっかりと1着ずつ払うことを忘れないようにしましょう。

対策2:午前中に洗濯物を干す


花粉も一日中同じ量が舞っているわけではなく、ある程度時間帯によって付着量に差があります。ピークの時間帯は、11時から14時、そして夕方の17時から19時です。可能であればこの花粉のピーク時を避けるように、朝早めの時間帯に干し、ピークの11時を迎える前に早めに取り込むと花粉の付着を防ぐことができます。

対策3:柔軟剤を使って洗濯をする


洗濯時に柔軟剤を使用すると、静電気が発生しにくくなり、静電気に引き寄せられて付着する花粉を減らすことができます。洗濯の仕上げには、柔軟剤を使用しましょう。

洗濯物の室内干しで花粉対策!DIY&リフォーム3選


室内干しをしたいけれど、室内に洗濯物を干す場所がないという場合は簡易的な室内干しスペースを自作するのも良いかもしれません。自分で簡単にDIYできる方法やおすすめリフォームをご紹介します。

物干し竿がかけられる場所をDIYで設置

室内干しスペースがある程度確保できる場合は、室内干し用のハンガーラックを設置するのが最も簡単です。花粉の季節に限らず梅雨の時期にも使えますし、使わない時は畳んでおくこともできますので使わない季節や来客時は片付けておきたい、という場合にも柔軟に対応できますね。

スペースに余裕がなかったり、なるべく省スペースで洗濯物を干したい、という場合は場所を取らない窓付近に物干しスペースを設けるDIYもあります。例えば、こちらの商品はねじで取り付けるだけで窓際に物干し竿を設置することができ、使っていないときは折りたたむこともできるのだそう。窓際に設置するのでお日様に当てたい!という場合にもぴったりです。

また、賃貸の場合や部屋に干したくない、という場合は浴室に干すのもおすすめです。浴室は狭く、換気扇を回すことができるため、洗濯物を干すのに適した場所です。室内干しの乾きにくさに悩んでいる方も、換気の良い浴室で洗濯物を干してみると、いつもよりも早く乾かせるかもしれません。賃貸の方も使える物干し竿ホルダーのマグネットタイプは高さ調整なども簡単ですので気軽に使うことができます。

この他にも簡単にDIYできるアイテムや干したい場所に合わせた物干しアイテムが販売されていますので、洗濯物の量や設置する場所に合ったものを選びましょう。

浴室乾燥機リフォーム

室内干しにも便利な憧れの設備といえば、浴室乾燥機ですね。入浴前に浴室を温めておくのに使ったり、入浴後に使うことでカビ発生防止効果が期待できる設備ですが、室内干しの洗濯物を早く乾かすのにも役立ちます。浴室乾燥機の機種や既存の配線、設置方法にもよりますが、大体20万円程度の予算でリフォームができます。

機種には、大きく分けて電気式とガス式(温水式)があり、下記のようなメリットとデメリットがありますので求める機能によって電気式かガス式を選択しましょう。

ガス式はランニングコストや初期費用がかかりますが、その分パワーがあり早く暖められますので、浴室が広い場合や早く乾燥させるパワーが欲しい場合にはおすすめです。多少時間がかかってもいい場合やそこまでのパワーを求めないという場合は、ランニングコストが安い電気式が良いでしょう。

ランドリールームリフォーム


干すスペースを作るだけでなく、快適に室内干しをしたいという場合はランドリールームリフォームという方法もあります。浴室と違い洗濯がしやすいように作られているランドリールームは、特に洗濯物が多い家庭ではメリットを感じていただけるでしょう。ランドリールームと一口で言っても、ランドリールームをリフォームするときには今ある部屋をリフォームしてランドリールームを作る方法と、後付けでランドリールームを増築する方法の2通りがあります。

今ある部屋をリフォームする場合は、脱衣所(洗面所)をランドリールームとしても使えるようにリフォームするのがおすすめです。洗面台を広いものにすると作業台としても使用できますし、ランドリールームとして広めのスペースを確保することでその場でアイロンがけもできます。リフォームの予算は広さや機能によって20万円~ですが、洗濯物を干す→畳むが一か所で済ませられると家事動線が良くなるので、洗濯の負担がぐっと減ります。ウォークインクローゼットと行き来しやすい動線を確保できると、より使いやすいランドリールームになるでしょう。

ランドリールームを増築する場合には、リビングルームに隣接する庭やテラスにサンルームを作ることもできます。広さによって費用の相場は異なりますが40万円~と既存のスペースをランドリールームにするよりはお高めですが、他の設備がない分干すスペースを広く確保しやすいことや、布団を干すことができるというのが大きなメリットです。増築する場所の地面に障害物があったり、傾斜になっていたりする場合には、土地の整備に別途費用がかかることがありますのでその費用も見込んでおきましょう。

洗濯物の花粉対策で春を楽しむ

洗濯物が乾きにくい冬をやっと越えたあたたかい春は、やっぱり外で洗濯物を干したくなりますよね。外干しをして、取り込むときに花粉をはたき落とすという方法もありますが、花粉対策を重視するのであれば当然室内干しのほうが家に花粉は入りにくくなります。

リフォームにはそれなりに費用がかかりますが、花粉対策のみでなく、家事動線が良くなったり家事の快適性が上がるという大きなメリットもあります。洗濯を負担に感じられている方は、環境を整えるだけで家事が劇的に楽になるかもしれません。予算や家の間取りなどを考えながら、自分に合った花粉対策をしてみましょう。

タグ TAG