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雨漏りが起きやすい時期は?雨漏りの原因は?住宅雨漏りの実態調査!

2018.08.08


古い家の特集番組で多くみられる、雨漏り跡のあるお宅。ドラマやアニメで見るような複数箇所で雨漏りしていてバケツを置いて対応している……なんて経験のある方はあまりいないと思いますが、建物診断で屋根裏だけ実は雨漏りしていたのが見つかったり、激しい雨がふると窓周りが濡れてしまう、という経験をされた方はいらっしゃるのではないでしょうか? 今回はそんな雨漏りに関するシェアリングテクノロジー株式会社の調査レポートをご紹介します。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000015832.html

1.築10年を節目に適切なメンテナンスを!


引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000015832.html

雨漏り箇所の調査結果によると、一番多いのが天井からの雨漏りで、他の箇所と大きく差が開いていることが分かります。やはり一番雨に当たる箇所なので当然といえば当然かもしれません。むしろ目を引くのは窓と外壁が雨漏り箇所の4分の1を占めていることではないでしょうか。原因についての考察によると、窓はサッシ部のコーキング「ゴム上の建材」の劣化が、外壁は壁に塗られた塗料の劣化が原因であるとのこと。窓のコーキングや外壁塗料は10年ほどで劣化するとのことなので、10年を節目に点検やメンテナンスをするのがよさそうです。


引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000015832.html

雨漏りがあった住宅の築年数別の割合を見てみると、築年数で主要割合を占めているのが「築21~40年(合計54.5%)」となっています。分析によると、一番雨漏りの多い屋根部分のメンテナンス時期がおおむね20年なことから、20年の時点で適切なメンテナンスが行われないと雨漏りの原因となるとのこと。しかしこの調査結果でもうひとつ注目すべき点は、5.9%が「築10年以内」の物件であるということです。住んでいる家が築浅だからと油断していると、雨漏りが起こってしまうこともあるようですね……。もし新築物件を建てて10年以内に雨漏りが発生した場合には、施工会社や不動産会社に修理費を請求することができますので、築10年以内の物件で雨漏りが発生した場合には施工会社に相談するのがよさそうです。

2.雨漏りが一番多いのは梅雨じゃない!


引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000015832.html

雨が多い季節といえば「梅雨」ですが、調査結果を見てみると雨の降る頻度は雨漏りにはあまり関係が無いようです。雨漏りの発生時期を月別に見てみると、梅雨時の5~7月をあわせても18.9%ほどしかありません。その代わり飛びぬけて件数が多いのが10月です。あまり雨のイメージはない10月ですが、雨漏りが多いのは秋の台風シーズンが影響しているとのこと。2017年は10月に大きな台風が2件も到来したことや、秋雨前線が停滞していたこともあり全国的に降水量が例年の3~5倍になったのが原因と考察されています。また、台風が雨漏りの原因になりやすいのは降水量だけではなく、強い風が吹くことから屋根材のはがれが発生して雨漏りするということもあるようです。

3.雨漏りがおきやすい県は?


引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000015832.html

時期や築年数などで雨漏りの発生しやすさはばらつきがありますが、都道府県別で比較してみた調査を見てみると、10万世帯あたりの雨漏り発生件数には1位の石川県と最下位の沖縄県とでは4倍以上の差があります。同じ日本でもこれだけ差が開くというのは興味深い調査結果ですね。なぜ1位の石川県と最下位の沖縄県でこれだけ差が開いたのでしょうか。

【石川県が1位になった理由】
シェアリングテクノロジー株式会社のリリースによると、石川県は築35年以上の古い建物の割合が31.6%を占めるほど、古い建物の多い県であるのが大きな原因のひとつとのこと。さらに10月の台風が上陸した際には、観測史上最多の降水量を記録していたため、降水量が多かったことも大きく影響しているそうです。また、石川県は冬になると多量の積雪があるため、屋根が傷みやすい環境にあることも原因のようです。

【沖縄県が雨漏りしにくい理由】
同じくシェアリングテクノロジー株式会社のリリースによると、沖縄県の雨漏り件数が少ないのは、住宅の造りが影響しているとのこと。台風が頻繁に上陸する沖縄県では、雨風につよい鉄筋コンクリートの建物が多く、94%もの住宅が鉄筋コンクリート造なのだそう。台風が頻繁に上陸するので雨漏りが多そうなイメージですが、実際は頻繁に上陸することが前提の建物なので雨漏りに強いんですね、沖縄の歴史を感じます!

早めの対処で被害を最小限に!

たかが雨漏りとなめてはいけません。雨漏りによって壁や柱といった建物の主要な構造部が腐食してしまうと、腐食した木材が大好きなシロアリの住処になってしまいます。建物の主要な構造部が破損してしまうと、補修に高額な費用が発生するだけではなく建物の資産価値にも甚大な影響を与えてしまいますので、もし雨漏りを発見したら早めに対処を行いたいですね。

引用元記事:【調査レポート】日本で最も雨漏りが多いのは「石川県」。築10年以内の住宅も油断禁物!

≪本調査データの収集元サイト≫
▼雨漏り修理110番
https://www.amamori-a.com/

▼生活110番
https://www.seikatsu110.jp/

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