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猫の脱走防止を実現!ディアウォールとパンチングボードで賃貸DIY《前編》

2020.01.30


賃貸物件では原状回復が必要となるため、DIYに挑戦したいけどやめておこうと歯がゆい思いをしたことはないでしょうか。部屋の雰囲気を自分好みに変えたり、便利にするためにDIYをしたいと考える方は多いかと思いますが、賃貸物件となると跡が残るのを気にして画鋲を刺すのも躊躇してしまったりもします。そうなると、DIYにも限界がありますよね。今回は築40年のアパートに引っ越した筆者が、猫2匹と快適に暮らすために猫の脱走防止&おしゃれで原状回復ができる賃貸DIYに挑戦しました。前編では猫の脱走防止になりつつ、おしゃれなパンチングボードの壁の作り方をご紹介します。

猫を連れた引っ越しで怖い脱走

猫を飼育している方が最も恐れているといっても過言ではないのが、“猫の脱走”。SNSなどで見かける迷子猫情報を目にしては、他人事ではないと思っていらっしゃるのではないでしょうか。普段は外に興味を示さない猫がふとした拍子に玄関や窓から出て帰ってこなくなってしまった、などというのも残念ながらよく聞く話。そうならないためにも、少なくとも玄関と猫が過ごす部屋は隔てておきたいですよね。

そこで筆者が引っ越すにあたり問題となったのが、引っ越し先の部屋割りです。以前居住していた部屋では、いわゆる2DKの部屋がそれぞれ壁と扉で3つに仕切られており、エアコンのあるリビングを猫用の部屋として使っていました。ところが、今回引っ越しを予定している1LDKでは、エアコンのあるLDK部分が玄関と直結している構造となっていたのです。

猫にエアコンが必要かについては諸説ありますが、以前の記事で登場したノルウェージャン・フォレストキャットの毛玉ちゃんがいる我が家では、夏場のエアコンは必須。この状況でも玄関からの脱走リスクを軽減させる工夫が必要な状態でした。

夏場でも毛量の多い毛玉ちゃん

さらに、この造りでは筆者の留守中もキッチンに猫が出入りできてしまうという問題もあります。人間の食べ物の誤食やガスコンロへのいたずらなど、猫が自由にキッチンへ出入りができてしまうのもやはり好ましくありません。猫の個性にもよりますが、我が家では特にカップ麺から鍋つゆに至るまで、塩分や油分を含んだ物を噛まずにはいられないシマシマくんがいますので、このキッチンへの出入りを防止するというのも必要でした。

悪行の多いシマシマ君

本来であれば環境が整っている引っ越し先を探せば良いのですが、以前ネコリパ不動産を取材させていただいた際にご紹介した通り、猫の飼育できる物件はまだごく僅か。猫2匹連れとなるとさらに狭き門となります。他の条件にあてはまる物件が100件以上あっても、ペット可物件に限定すると多くても20件ほど、さらに猫の多頭飼育可となると1~2件あれば良い方……という経験を数年重ね、交渉の末にようやく内見までたどり着いた物件をみすみす逃すわけにはいきません。そこで、壁を増設してLDKを2つに区切り、寝室とLDKを仕切る扉を撤去することで2匹が遊べるスペースを最大限に確保しつつ、危険エリアの玄関・キッチンと区画するというDIYに挑戦することにしたのです。

新居完成予想図

ディアウォール&パンチングボードで猫の脱走防止柵をDIY

壁を設置するために今回使用したのが、賃貸DIYでは有名なディアウォール。内側がバネになっており、市販されている2×4(5.08㎝×10.16㎝)の木材をこちらにはめ込むことで、好きな高さのつっぱり棒を作ることができる商品です。

引用元:https://www.wakaisangyo.co.jp/diawall/products/

1本設置してフックを設置すればコートかけに、複数本使用して棚板を設置すればおしゃれな棚にもなる賃貸DIYではかなり有名な商品ですが、今回は同じくDIYでよく使われるパンチングボードと組み合わせることで通気性のある壁として活用しました。パンチングボードであれば穴を利用したおしゃれ収納としても活用できますね。それでは実際の作り方をご紹介します。

≪用意するもの≫

・作業時間 1.5時間

・ディアウォール……3個

・2×4木材……3本
※1本でも重いので、通販サイトで購入するのがおすすめです。下記のようなディアウォールと木材のセットを利用するとカットの手間もはぶけます。

ディアウォールの公式では設置したい場所の高さより45㎜短い木材を用意してくださいとありますが、あるサイトでは45㎜だとぐらついてしまうという口コミがありました。また、クッションフロアや絨毯など床が柔らかい素材の場合もぐらつきやすくなってしまうそう。今回は設置箇所がクッションフロアだったため、40㎜と少し長めの木材を用意しました。

・パンチングボード(60㎝×90㎝)……12枚(無塗装×6枚・白×6枚)
このくらいのサイズであればホームセンターでも取り扱いがありますが、1辺が1mを超えるサイズの物は取り扱っているホームセンターが少ないことと、小さい物でも複数枚購入すると重くなるため、これも通販サイトで購入するのがおすすめです。筆者は通販サイトで購入しました。

・木工用ビス
パンチングボードの穴より少し細い物を選びます。 ・ワッシャー(座金) ビスだけだとパンチングボードの穴を通り抜けてしまうため、ワッシャーでパンチングボードに固定します。穴がビスの太さに合ったものを選びましょう ・ビス隠し用シール ねじ部分を見せたくない方は専用のシールで隠すことができます。筆者は購入したものの色が合わなかったため最終的には使いませんでしたが、よりシンプルな見た目にしたい場合にはおすすめです。

≪作り方≫

※筆者と同じくらいの規模の物を作る場合は安全のため、基本的に2人以上で作業しましょう。

①2×4の木材の上下にディアウォールをはめ込みます。木材が長い場合は床に置いてはめ込んでから立てると安全に設置することができます。

②ディアウォールを設置したい場所に入れ込みます。上パッドの方にスプリングがついているため、天井面に上パッドを押し当てながら床面の下パッドが木材と垂直になるよう下パッドをずらしながら設置していきます。

③同じようにもう2本もディアウォールをはめこみ、大体等間隔になるように設置します。

④次にパンチングボードの設置位置を決めます。両端の柱を基準にパンチングボードを当て、真ん中の柱の位置を調節します。

⑤設置位置を決めたら、作業をしやすいようにテープを使ってパンチングボードを設置位に固定します。下から設置すると上段を設置する際も下のパンチングボードが支えてくれるため、設置しやすくなります。

⑥パンチングボードとビスの間にワッシャーがくるようにセットし、ビスを打ち込みます。引っ越し準備でキリがどこかにいってしまったため使用しませんでしたが、先にキリで下穴を開けてから打ち込むとスムーズに作業ができます。

⑦⑤~⑥と同じ要領で2段目、3段目を設置していきます。


⑧片面だけだと荷重が片方に寄ってしまうことと、見た目があまり良くないため⑤~⑦を反対面で繰り返し両面にパンチングボードが設置しました。これで完成です。キッチンが白基調の為、反対面には白いパンチングボードを設置しました。

≪注意点≫

・今回設置した壁はパンチングボードが2m弱の高さとなっています。筆者宅の猫2匹は一番高く飛んでも1.5m程度のためこの高さで足りていますが、猫のジャンプ力は1~2mと猫によって差がありますので、猫のジャンプ力に合わせて高さを調節しましょう。

・ディアウォール本体の高さが6㎝ありますので、6㎏弱の我が家の猫では問題ありませんが子猫は簡単にくぐれてしまいます。子猫や小柄な猫の脱走防止に使用する場合は下にワイヤーネットを設置するなど、くぐれないような工夫をしましょう。

・作業中は安全のため、必ず猫を預けるかキャリーに入れた状態で作業してください。引っ越し時は猫の脱走が最も多いタイミングですので、引っ越しのタイミングで実施する場合は動物病院やペットホテルなどを利用するのもおすすめです。筆者宅の二匹は動物病院に預けマイクロチップの施術もお願いしました。先々のマイクロチップの義務化に伴い自治体によっては助成金がもらえますので、万が一に備えてぜひ検討されることをおすすめします。

DIY慣れしていないため材料の手配などに多少手間取りましたが、造り自体はとてもシンプルなので簡単に作業&設置ことができました。木材やパンチングボードなどの大きな材料はネットで注文した方が楽ですが、不安な方はホームセンターに行って店員さんに相談すると良いかもしれません。店舗によっては木材のカットサービスもあるので、運べるのであればホームセンターで購入するのも良いですね。

パンチングボードで壁に傷をつけずに装飾できる壁に



パンチングボードの壁ができたことによって、猫の脱走防止がかなったのはもちろんのこと、これまで賃貸で壁紙に傷がつくのを恐れ、飾ることを控えていた時計や壁飾りなどを装飾できるようになりました。S字フックでも飾ることはできますが、フックの厚みで飾りが斜めになってしまうため、パンチングボード用のフックを使うのがおすすめです。

後編では、以前ご紹介した明和グラビアの貼ってはがせるリノベーションシートで部屋内のインテリアのおしゃれDIYをご紹介します。

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